「短編 夏」を含む小説

始めに言うと百合です。男は出ません出しません。 夏休み初日、中学二年の如月　舞の元へ大学生の橋本　美穂が宿題を手伝いに家に来た。この日は記録的な猛暑日となっており、初めは真面目…

夏。死んだじいさんが帰ってきた。お盆のわずか一日を孫と過ごすために。生きていくことの残酷さと、一筋の希望を教えてくれる小さな出来事を綴る短編。 ※「空がこんなに青いとは」「アモー…

ピッチャーの大和。キャッチャーの優。マネージャーのさつき。 三人は幼馴染でお互いの理解者だった。 高校三年生、甲子園球場。最後の夏が終わるころ、三人の関係にも微妙な変化が訪れて─…

百合が好きな作者による、初の百合小説です。 夕陽の日差しが差し込む学校の教室。開いている窓からは心地よい風に乗せられてセミの鳴き声が流れてくる。 夏の季節を感じさせる教室内で、…

　須く炎に絡め取られる直前、名を残すことなき夜の話。

大人っぽくてなんでもできる姉。姉の浴衣を着れば、私はどんなふうに見えるのだろう。姉のようになれるのだろうか──

田舎で過ごした夏休み、神社の祭りで体験したひと夏の恋、それは夢か幻か。

「５分で読書」短編小説コンテスト2022 　参加作 テーマ：だれにも言えない恋（恋愛） 私の前の席に座る彼、赤峰愁は『園芸委員』と呼ばれている美化委員に所属している。 ハブられ…

書いたけど、ずっとそのままだったので供養します。

営業先で赴いた辺鄙な駅で電車を待っていると、少年が一人でサッカーボールで遊んでいるのが見えた。 離婚したとは言え、同じ年頃の子を持つ私は少年が気になり、声を掛けてみることにした。

高校一年の夏休み直前、俺は不思議な銀髪の女に出会った。彼女は俺が小学生の頃から書いている秘密の物語を知っていて、そのヒーローの名前を言い当てた。 彼女はヒーローを探して、この広大…

第五王子ミカルダ・レオナス・ユルザック――彼は「人形王子」と蔑まれていた。 ユルザック王国の王子でありながら、関係が悪化する西の大国の血を半分持つ者。 十歳からの五年間、不気味な…

中学１年生、中島皐月。 入部した水泳部での最初の大会で指定されたのは４００メートル自由形。 水泳未経験、運動神経ゼロの皐月はこの試練にどう立ち向かうのか。 ラスト、甘酸っぱく…

noteというサイトの創作大賞2022に応募した作品です。結果が発表されたので公開します。こちらでの公開にあたり、少々修正しました。箸にも棒にもかかりませんが、読んで頂けると嬉し…

　両親に連れられて訪れたドールの展示会場。当時小学生だった僕は女性向けの展示に囲まれ、どこか恥ずかしさの混ざった居心地の悪さを感じていた。そんな中、ふと目に留まった一つの人形──…

　同じクラスの野球部の彼とバス停で会った。今まで話しかけることも近づくこともできなかったけど……。

向かいに刺さっていた君に1食限りの恋をした。 たこ焼き:6個300円の中の１個 至って普通のソースたこ焼きだが、鉄板の上に忘れられ、長く鎮座したために熱くて硬いかりかりボディ…

季節は衛星夏（スプートニクサマー）の頃。 少女は『魔術師（テンタシオン）』とあるゲームをする事になった…… 短編『車輪の歌』と繋がっています。

ある夏の日、差出人の書かれていない絵葉書が届く。 宛先に書かれた住所はここのものではなく、誤って配達されたようだ。 裏面には淡い紅色がうっすらと刷かれている。 その瑞々しい筆遣い…