「浪漫」を含む小説

表向きは見合い結婚だが、実は政略結婚であるこの結婚に興味がない元武家の加茂橙子《かもとうこ》。相手は申し分ない華族の伯爵家長男だが、優秀過ぎる弟の高良苓《たかられい》とは違い、出…

►内容紹介（ネタバレなし） 　街に突如出現した化け物「異界獣」に、鏑矢薙沙は殺された。復讐に燃える薙沙の妹、弓槻。彼女の憎しみを一身に受けながら、異界獣退治の専門家、腕利きハンタ…

記録に残らない歴史。忘れ去られた歴史。誰も知らない歴史。それはもう知り得ない。誰の記憶にも残っていない。それらは何もかもが土となってしまった。神のみぞ知る、そんな歴史。その歴史は…

或る日、喫茶店で本を読んでいたら本から女性の声がした。そう、「本から」声がした。 しかしそれは本が話していたのではなく、本を通してつながった大正時代の小説家を目指す女性の声だった…

あるカフェーの名物女給、「霧羽さん」。 愛想笑いはするものの愛想は良くなく、淡々と、物静か。けして可愛げのある娘ではないが、霧羽さんは、どんな話でも聞いてくれる。 それは、漠…

此れを最後にしようと思う。 私には、何が自分の創作で、何が自分の本当なのか、最早判らない。

　生贄の少女は、幸せな居場所に出会う。 　寒空の帝都に放り出された珠。彼女の窮地を救ったのは、不思議な髪色をした男・銀市だった。秘密を抱える珠と銀市が、お互いの居場所を見つけるま…

馬鹿な娘の物語に御座います。 お読みになる方は皆、この娘を馬鹿と笑うに違いないでしょう。 ─── 「桐野都子」という名義で書いているnoteに一年ほど前に投稿した小説をまとめ…

魔法への憧れを抱いたまま死んだ男は、気づくと異世界でシオンという名の赤ん坊に生まれ変わっていた。異世界ならば魔法が使えるかもしれないと期待に胸膨らませつつ成長した彼は、期待に反し…

ここではない別のどこかの世界。 侍たちの時代が終わり、帝国主義がひしめく近代となって四十余年。 戦う必要なんかない。でも、戦わなければ生きていけない。 今や時代遅れの遺物となった…

・地下闘機場── 中央に3段積みコンテナが20個。2×4の下段、中段上段が2×3。 身を隠すには十分な高さと幅。楕円形のコロシアムでは、これが 唯一用意された障害物。 搬入口…

〜〜　８月２８日完結　〜〜 天明から寛政へ元号が改まったころ。 尼僧の辰（シン）は、800年前に人魚の鱗を飲まされたことで不老不死になった。 望まずに死ねない辰は過酷な人生に厭…

暴風雨の音を聞いていたらできました。 何かを産み出す能力、って言葉だけなら浪漫があるよね。 私は俗物なので宝石か金を産み出してみたいです。

大正時代。元男爵令嬢の東明満穂は、出版社に勤める加地篤正という男から、女学校時代に培った教養の高さを生かしてタイピストにならないかと勧誘される。彼のお陰でタイピスト資格を得た満穂…

最強を目指した時代遅れの剣豪、新 誠二郎。 剣にて最強を目指し世界を放浪すること五十年、老いに苦しむ彼は死に場所を求め、子供を救う代償としてメキシコの地に没した。 死ねば終わり…

身寄りを亡くし、絶望の淵にいた少女ローザ。彼女はある事情で、居場所も母の遺品すらも奪われてしまった。そこに手を差し伸べてくれたのが、美貌の貴公子アルヴィンだったーー。 　ローザは…

弟に肩入れする両親と、行き場を失った姉。必要のない者としてレッテルを貼られた葉萌に居場所をくれたのは祖父母と心の拠り所の神明さまだった。思春期に親の何気ない言葉に傷ついた彼女が、…

中央線の阿佐ヶ谷。賑やかな若者街と庶民感溢れる東京の住宅地。その町に住み、帰宅する伊香純夫は元カノに再会する。今の彼女のトラウマを克服できる偶然はすぐ近くにあった。恋愛と友情、彼…

仕事を辞めて、綺麗さっぱり嫌なことを忘れようと掃除をしていた俺は、押し入れの中から、紙のきんちゃく袋に入ったお香を見つけた。試しにそれを焚いてみると、なんと煙に巻かれて、気が付い…

明治時代風の和風ファンタジー 闇に跳梁跋扈する、あやかしを討滅する美女・美少女たちの物語。 戦あり、魂鎮めあり、その他あり、全ては戦いのみにあらず。 検非違使（ケビイシ）、そ…