「嫌いかな？」を含む小説

「兄さん、久しぶり。」 年子の弟、達也はいつもこうだった。 俺は、残されたたった1人のこいつが嫌いだ

――だって、全部私にとっては意味がない。 とある女子大学生の、何も好きになれない呪いがとけるはなし。 カクヨムコン９の短編賞（第9回カクヨムWeb小説短編賞2023）に出して…

祖父が作家であるのが嫌いだった。 祖父が死んで何年も経った後、交わした言葉の意味を噛み締める。

中間テストの結果に落ち込むのり子と、絶望する絵美。それでも代わり映えのない日常は今日も淡々と過ぎていく。数学教師は今日もマッチョで、チョークをぼきぼきと折りまくる。のり子の母が作…

　誰よりも優れた才能を持つ剣道少女・マキジャク。しかし彼女は、道場の師範である祖母に強要される剣道を嫌い抜いていた。 　そんな彼女のライバル・モノサシ。類まれな情熱をモノサシだが…

佐々木が、大城をぶった。六年生のクラスでの突然の喧騒。佐々木のノートを大城が破ったのが原因らしい。 佐々木は大城のことが嫌いなんだろう、皆そうあたりをつけたが…… 「違う！」 佐…

「だから、勝負をしようよ、ソウタ。ボクと、自分自身を賭けて――存在証明をしよう」 　 　夏休みが終わった二学期、俺こと藍田蒼汰はひとりの少女と出会った。名前は碧。姉でもなければ妹…

　小学を上がってから、中学に入って。進路を決める。高校に入って、自分を見出す。 　毎年の担任は俺に「そういうとこだぞ」と言って「変われよ。そろそろ」と続けた。 　俺はなんにも…

”書く習慣”アプリで書いたものを上げてます。 ”書く習慣”とは毎日お題が出て、それをテーマに書いたりするアプリです。 毎日締め切り(夜七時)に追われて書いてるため、クオリティに…

「仕事が嫌い。趣味もなく友だちもいない。親はアル中。こんな私にも理解のある彼くんができました。結婚して娘が生まれ、今はとっても幸せです」 という母のもとに生まれちゃった私の話です…

放課後、彼女と駅前にあるカフェに集まる。親がうざい、英語の教師がむかつく、クラスメートが鼻につく。あれも嫌い、これも嫌い。そういった世の中への毒を吐きあっているうちに、恋に落ちて…

自我を持たないはずの人工知能「クリアロイド」のリータが、ある日突然「桜が嫌い」だと言い始める。リータの持ち主である僕は、その理由を探るべく、とある大学教授の元を訪れる。 ちなみ…

私はいつも下校中、イヤホンを付ける。それが世界と自分を隔ててくれるから。雨が降ったその日も同じだった。色褪せて退屈な世界だと思っていた雨の中で、あなたに会うまでは。

里香にブロックされた5人の物語。 第１章:綾乃 居酒屋バイトの綾乃と暁斗は誰もが羨むカップルだった。そう、里香が現れるまでは。新しくバイトとして雇われた里香の歓迎会の日、綾乃が…

「やっぱり、どこに来ても同じか」 こんな日常に何を求め、何を楽しんだらいいのだろう。そんなことを思っていた中学生、柊星（しゅうせい）がある人と出会った。

恒例のほぼ実話シリーズ

「私が悪かったからぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！」

高校一年の矢崎咲は退屈な授業中にあくびをした。それが全ての始まりだった。 彼女の口から飛び出した巨大な蜂は、嫌いな教師を一刺しして、あっという間に命を奪った。 何の前触れもなく異…

「フィリア！　お前のような卑怯な女はいらん！　即刻国から出てゆくがいい！」 「え？　いいんですか？」 　聖女候補の一人である私、フィリアは王国の皇太子の嫁候補の一人でもあった。…

　操は幼いころ、機獣に襲われた時ヒーローに命を助けられて以来、皆の命を守れるヒーローになることを夢見る。それは高校生になった今も変わらず、機獣によって身内を亡くしてヒーロー嫌いに…