「遠く」を含む小説

彼女いない歴＝年齢の高校生、柳沢亢（やなぎさわこう）はバレンタインにチョコを貰えるはずがない。しかしある出来事により高嶺の花の同級生、如月令（きさらぎれい）から義理チョコを貰って…

自作RTS「Doradora Island Saga: Legacy」(https://tokyohuskarl.itch.io/dis-legacy)のおまけテキストとして用意…

　彼が今いるであろう、グアテマラとこことでは、どれくらい時差があるのかも、私はよく知らない。ほんの半年経っただけで、ずいぶんと遠くへ行ってしまったものだと思う。もっとも、私達が近…

その日、王子さまは消えました。王さまとお妃さまは血相を変え、方々に兵を派遣して王子さまを探します。しかし見つかりません。そんなとき、どこか遠くの村で、1人の娘がそっと息を引き取り…

　地球を遠く離れ、ついにマッハラカーンとシャッカン達は創造顕在神ミロクのもとに辿り着く。『いくぜ！　これが最後の闘いだ！！』神に抗う人の力は運命を変えるのか？　巨大念動仏像、魔破…

僕が逃げた先はずっと遠くの、湖のほとりのバー「ロプテ」。いや、そこはミライママの場所だ。素性も分からない僕を彼女は迎えて雇った。彼女とその仲間達と、僕の日々が始まる。 縦読み推…

勇壮を誇る王国騎士の軍靴が乾いた大地に鳴り響く。 城塞の塔にたなびくは豪華絢爛なる王侯貴族が軍旗の数々。 馬蹄が響く、芽吹いたばかりの原野。 いななく馬に、泣き叫ぶ赤子。 平凡…

空が敵になった日 日本は首都東京で数年後にオリンピックを控えたある日。 一体の未確認飛行物体の核攻撃を受けた。 場所は日本の鉄道の中心…東京駅。 死者は数万人に上り、行政も破綻し…

卒業式の日、僕はやり残したこととして、寝室から見える点滅する灯りの正体を探しに行くことを提案した。

退屈な授業を受けていた中学生の私に、驚きの言葉が耳に入る。 「スマホも携帯電話もない時代があった」 不便な時代とは無縁の私は、放課後に交際相手と会話しようとするのだが……。 …

　そう遠くない未来で起きる厄災【ロストライン】 あらゆる運命が動き、果てのない世界を彷徨う原因となる。 　これはおかしなおじさんと孤独な少女の物語だが……

楽しい楽しい大行進 書き語られるは悪鬼軍勢 夜も途絶えずまだ歩き 終わりは遠くまだ消えず 楽しい楽しい夢の中 しかし時代は移り行き 紙は破れ口は閉じ 記憶に残らぬ有象に無象 楽し…

ある日の昼休み、月嶋琴乃は友人の森村さくらに、彼氏である佐竹勇一とのLI○Eのやり取りを見せられる。 だがそこに書かれているメッセージは一方的にさくらが送っているものばかりで、佐…

タイトルは「厭世家」を意味するフランス語。 英語での発音は「ミザンスロープ」。 心の隙間にフッと忍び込む、ここではないどこかからの招請の囁き。 便宜上、ジャンルをホラーに指定しま…

行きつく先なんか、どこでもいい。 ただ電車に乗ってのんびりしたい、のんびりと自分のことや景色を楽しむ行為をしてみたい。 ただ、今の生活に疲れただけ。

　凪さんが遠くに引っ越したあの日、日記帳を買った。孤独に慣れるために。

生きた人たちが住む世界からはるか遠く。広大な宇宙で輝く生命が場所――とわの国。 とわの国のセイランは自分を愛してくれたケンイチの次の『人生』を届けに生きた人々の世界へゆく。 しか…

遠くで聞こえるサイレンがこちらに近づくことはない。一瞬のようで、永遠のようで。ほんの数分の間に、人生を何周も繰り返したような……。そんな錯覚から、はっと目が覚めた。「ああ、どうし…

女子高生、高梨心美は学校終わりに買い物をし、帰宅の途中で不幸な事故に遭い、意識を失った。 目を覚まして右を向くと緑。左を向いても緑。そこは大自然あふれる森の中。 事故で致命傷を負…

両親の喧嘩に嫌気がさし、中学三年生の真島光一は夜中に家を飛び出した。遠くへ行こうと、東京駅のバスターミナルに来たが、目を留めたのは東京駅発東京駅行という奇妙なバス。興味半分で光一…