「死神」を含む小説

　ボクは死神です。 　お賃金は少なく、福祉も少なく、休みも少なく、その休みも人手不足でつぶれてしまう。 　そんなブラックなお仕事、死神に就職しているボクです。 　冥府を司る上司…

　17歳で命を落とした角山ミサキは棺桶の中で眠る自分の姿を見る事で死んだ事を実感した。そこへ現れるタキシードを着た細身の男、自らをアンノウンと名乗るその男は同時に己を〝死神〟なの…

月イチ開催の川柳会を楽しみにしていた老人はそれを待たずして倒れてしまって、気が付いたら目の前に死神がいた。

小学校5年生の夏休み、悠人は人生初の徹夜を決行する。翌日、見てはいけなかったかも知れないものを見る。それを機に、妙な物が見えるようになった。「ぼわっ」とした半透明なぼんやりした、…

「それしか趣味がないから続けるしかないんだよね。推しが何時死ぬか気が抜けなくて疲れるんだけど」

悪魔討伐。 ロドディア騎士団に届いた一つの命令は、ラシウスの死を意味していた。 狙われたのは彼にしか扱えない、国宝でもある妖刀『繊月霈然』。 九尾の妖狐が宿る呪いの刀は、美しい…

初めて彼と出会ったのは、ボロボロのダンボールの中だった。 彼は、泣いていた。 そして、ダンボールから僕を抱き上げて連れ出してくれたんだ。 大好きな彼との生活が始まった。 …

メディアワークス文庫×３つのお題コンテスト　ホラー×ミステリー部門最終選考作品 ねがいやという不思議な神でもない何者かによる短編連作。 不幸に陥れたり幸せにしたりすることを傍観…

ある日、少女の前に一人の男が現れる。その男はなんと人の余命が近くなると現れる、人を死へと導く死神だった！しかし、死神が見ると少女の余命はなぜか「？」に……。 少女は一体いつ死ぬの…

飲み会の帰りに偶然同僚の医師と酔っ払いを介抱した塚井（私）。プライベートでも黒い白衣を着ていた彼を不思議に思いつつ、浮かれた噂に翻弄される日々。ある夜勤の夜、その黒い裾が病室に入…

「どうすれば、幸せになれるの？」 　今日も、意識不明の父親への見舞いに、女子大生の土肥美菜子は訪れた。看病とバイト、勉強のため心身ともに疲弊した美菜子は、死神の幻覚を見る。

昼は会社員として働く御伽の夜の姿は、迷える魂を導く死神。 ある日上司の鏡と仕事をしていると、上司に好きな人がいると判明！　冷徹で無愛想、加えて口も悪いが超絶イケメンな鏡の好きな人…

卒業式。 それは、かつての自分に別れを告げ、 蒼き空へと羽ばたく、旅立ちの日。 そして、新たな空で、新たな翼を育みながら、 人は何度も、その卒業の日を迎えるのです。 彼らの…

妻が不思議なことに亡くなり、子供は自分のものではなかったので、必死になって屋上に来て迷わずジャンプしました。 復活後、死神は私に千日を与えてくれました、そして私はかつて私が持って…

聖神日――人々がそう呼ぶ、神が生まれたとされる冬の祭日。 誰もが神と世界が生まれたことを喜び、恋人は睦言を交わし合い、家族は温かい団欒を過ごす。 恐らく、世界でもっとも平和で幸せ…

本日、パストゥール辺境伯に嫁ぐはずの双子の妹が、結婚式を放り出して私の婚約者と駆け落ちした。だから私が代わりに冷酷無慈悲な死神卿と噂されるアレクシス・パストゥール様に嫁ぎましょう…

ふと気付くと私は、『食堂』という文字に足を止めていた。 無表情な少女に呼び込まれ店内に入った私は、「お客さんが望んだ料理は何だって作ります」という店主にうながされ、ひとつオーダ…

異世界の貴族に転生した俺は家族（父）からの妬みで処刑宣告をされてしまった 理由は俺がこの世界で幻とされている【氷魔法】という属性を習得したためだった だが俺はなんとか脱出成功し　…