「ただわたしだけが」を含む小説

「昨日は可哀想なことをしたね。これは詫びだ。ああ、息子も後から来るさ。お前は先に行きなさい。お前の母親には、わたしから話しておく。さあ早く行きなさい」 　そう言うと、お坊ちゃまの…

わたしは、魔王の居城であった廃城に暮らす魔女だ。共に魔王を討伐した恋人の剣士が、魔王の死に際に時を止める魔法で凍らされて三百年。ずっと一人で、彼の呪いを解く方法の研究を続けている…

　わたし（彩香。中学2年生女子）は仁美さん（二十八歳女性）と狭いアパートの部屋で一緒に住んでいる。仁美さんは従姉妹のお姉さんで、わたしの一番好きな人。仁美さんと一緒に居られれば、…

生きるために虐殺し、侵食し、簒奪する。 世界にその悪名を轟かせた蛮族の王、フリッツ。 大陸の至る所で暴虐と悪虐の限りを尽くし、人種、種族問わず恐怖された男は、九星剣王ミハイによ…

　ボクはミエル、パーティの安全を守るために目立たない仕事でも、がんばってきたんだ。 　だけど、ボクのパーティに、万能タイプの勇者が入ってからは、ボクの居心地が悪くなってきた。 　…

　中学三年の四月。僕――白鷺新汰（しらさぎ あらた）の通う学校に、ひとりの美少女が転校してきた。 　彼女の名前はサクラノハナミ。一昨年に公開された大ヒット恋愛映画で主演を務めた有…

〈弟子〉を名乗るのならば〈師〉の言動を真似るべきである。素人の物書きである柴島ツメは、固くそう信じていた。しかし、親友の鹿野の辛辣な批評によって、その信念から脱しなければならない…

第一回　さいかわ水無月賞　テーマ「雨」　参加作品 https://kakuyomu.jp/user_events/16818093078387055933 ※縦組み表示を推奨し…

百一歳の「わたし」は、老人ホームで暮らす。 自力ではほとんど歩けないが、頭は冴えている。 身寄りはいない。 施設の仲間は、会話の成り立たないものばかりで、話す気にならない。…

　わたし、スカーレットは燃費が悪い神殿暮らしの聖女である。 　ご飯は人の何倍も食べるし、なんなら食後二時間もすれば空腹で我慢できなくなって、おやつももりもり食べる。というか、食べ…

裏テーマというか、 今までに詠んだ夜の俳句ばかりを 集めて、並びや体裁を整えました。 最後らへんの句、 「父の日」となっていますが、 初めは「母の日」でした。 怖いですねえ笑 …

わたしは、執筆活動に励んできた。しかしある日、努力が足りていないことに気付く。そのことを教えてくれたのは、わたしの〈憧れのひと〉だった。

「なんでわたしを突き落とさないのよ」 　学園の廊下で、見知らぬ女生徒に声をかけられた公爵令嬢ハナコ。 　階段から転げ落ちたことをきっかけに、ハナコは自分が乙女ゲームの世界に生ま…

ある日、わたしは異世界でおじいさんの箪笥だった事を思い出す。荒らされた室内、盗まれたもの、倒れたおじいさん。断片的な記憶を頼りにおじいさんの大切な物とわたしのすべてを奪った勇者を…

住んでいたアパートが老朽化のため引越しを余儀なくされた響（ひびき）。 適当に選んだ引越し先の隣人はお洒落なイケメンであった。良い人であったため安心した響は今日も部屋で一人ファンで…

【毎日更新】氷の魔女ロゼッタは使い魔のノルをつれてある国へとやってきた。さっそく料理工房を開いたロゼは魔女の依頼をこなしてみんなを笑顔にするご飯を作るのだった。 「わたしは篝火…

わたしのうた。よりひらがな詩を抜き出して投稿いたします^^ ふっと湧き出てくる言葉たちを 詩のようなものにして記録しています。 よかったらこちらもご覧ください^^ https:…

しばらく書いておりませんでしたし、リハビリがてらエッセイを書いてみました。 わたしにとって一生超えられないと思った絶望の二作品を紹介します。 ※縦組み表示推奨してます。

映画「関心領域」を見た感想を書こうと思ったけれど結局は自分自身について考えることになったという話。

わたし・かがみつきは小説を書く時にあまりブロットを作成したことがありません。 ぼーっとしてる時などに脳裏に映像が流れて来て、それを元に文章化していることが多いです。 きちんとし…