「短編 海」を含む小説

不意に電話のベルが鳴った。携帯ではない。　 みれば岩陰にプッシュホンが一台置いてあった。 ――まさか、命の電話だろうか？　普通こういうものはこちらから電話するんじゃないのか？

海の底に棲む人でも魚でもない生き物たちは、哀れな人間の死体を見つけた。 水死体を見つけた人魚二人のお話です。ファンタジーと呼ぶには泥臭く、かといって我々が住む世界の話ではない。…

鉄と、魔法と、肉と骨。 海と皇帝。 電子頭脳とネクロマンシー。 ペルセウスとメデューサ。 鯨。

Twitterで作成されたDMグループ。 「うまれたてのおほしさま」に参加致しました。 そこで各自神様を作り描いたのですが、 私の余計な一言で、各キャラの短編を書いて、お互いの神…

真夜中に、海へ向かうドライブデートする恋人の話です。 第一回雨野川小説大賞の参加作品です！ お題は「水」を使うこと！

人魚は人と出会い、海にはない熱を知る。 人は人魚に遺書を託し、身勝手に身を投げる。 ---- 『短編書いてボトルメールを交換しませんか？』 https://kakuyomu.…

暗い海で出逢った少女たち。 夜を越えようともがく子どもたちは、どこへ行きつくのだろう。 ※[第2期] 同題異話SR -Nov.- 『愛と呼べない夜を越えたい』参加作品です。

第一回雨野川小説大賞エントリー作品です。俺のKUSOをくらえ。

海に浮かぶ美術館。青年は作品展を観賞しようと美術館に来ていたのだが、誰もいない。諦めて帰ろうとするが、外に出られない。困り果てた青年は〈名も無い人物〉の作品展を観賞しながら、美術…

『俺を見つけてください』その書き込みを最後に、ラノベ作家の長田文四郎はふっつりと行方不明となった。　夢の島社の担当編集者である高木伊助は、学生時代の悪友で興信所を営む篠原力とＳＮ…

彼が、私の記憶に眠っています。 きっと、両親の心にも眠っています。 毎日手を合わせて、彼に綺麗な水を捧げています。 海水じゃ、少し塩っぱいのです。 私たちの涙じゃ、少し塩っぱいの…

　ニニギとサクヤヒメを両親に持つホヲリと、海の神であるワダツミを父に持つ豊玉姫は恋に落ち結ばれた。 　そしてめでたくウガヤが産まれた。けれど出産のとき夫婦の間に問題が起きた。その…

例年に比べて長く続いた梅雨が明け、夏の始まりを報せる蝉の声が一斉に響きだした八月某日。 　とあるニュースが日本全土を震撼させた。 『女優　東雲すみか（28）死亡　自宅で…

二十歳の夏。 僕はひと夏の出会いを求めて、海に来ていた。 何もないはずの崖の上。一人の少女はそう言った。 「夏祭りを見に来たんです」 あるはずのない浜辺の夏祭りは僕をどこに誘うの…

Kさんとその最愛の人に捧ぐ。 病状が回復しつつある彼女からの突然の電話。 彼女は、死ぬ前に愛する人と夜の海でデートがしたいと言った。 二人だけの穏やかな時間の行先は───。…

「５分で読書」短編小説コンテスト　参加作品になります。 テーマ：「最後はかならず私が勝つ（どんでん返し）」

俺と紗良は幼馴染、だった。 高校の冬に互いに別の彼氏彼女が出来て、冬の海でその手を離した。 それから10年後。 紗良は今、俺の部屋でゲームをしている。 そんな2人の恋愛短…