「一つ」を含む小説

エッセイは初めて書きますが、お手柔らかに。 ただちょっとナイーブなだけの、文学少年の吐き出し。鬱々としてしまいましたね。 エッセイ2024参加作品です。

伊瀬竜日（いせりゅうか）には友達が二人いた。 とんでもないお金持ちで顔も良いハイスペックな幼馴染、國立最人（くにたちさいと）と、最人の婚約者、硝崎桃香(しょうさきももか)だ。竜日…

　ラブントゥールは世界一の高校である。それは、ラブントゥール高校を卒業すると、フガーケス大学に行くことができ、その後エヘウ機関に入れることからも明らかである。そんな、全く理解でき…

【結末までのネタバレが含まれます】 若手劇団員であるラルフはいつものように稽古場で練習をしていると、同じ劇団の仲間である御園の幼なじみを名乗る斎藤から、御園と連絡が取れない…

　――此処はかつての讃岐の国。そこに、古くから信仰の地として人々を見守って来た場所がある。 　弘法大師が開いた真言密教の五大色にちなみ、青黄赤白黒の名を冠した五峰の山々。その一つ…

私を選んだ支配者は、一つ一つ、教えてくれた。 愛し愛されることも、自分の価値も。そして、人の醜さも。 全てはあの日、始まった。

　　　　　　　　　　　＜こちらの作品は、いずれリメイク予定（2025年内）です＞ 　高校二年生、御藤将輝（みとう　しょうき）には一つ年の離れた撫子（なでしこ）と言う妹がいる。二…

都会から、我気逢町という田舎町へ引っ越してきた中学生・ナツメ。新しい学校の同級生は皆優しく、楽しく過ごしていた。だが、次第に母親の様子がおかしくなっていく。 一方、フリーターの園…

主人公のニカルは幼い頃、神によって村を滅ぼされ、幼なじみを失い死んだ。……はずだった。 それから七年後。ニカルは人形劇をしながら旅を続けていた。目的は一つ。あの日村を滅ぼした神…

アスペルガー症候群は発達障がいの一つで、社会性・コミュニケーション・想像力・共感性・イメージすることの障がい、こだわりの強さ、感覚の過敏などを特徴とする。 社会性やコミュニケー…

少女には夫がいた。夫は七国を構成する国の一つ、榮（さかえ）の国の殿であったが、妻らしい扱いなど受けたことがなく、長らく半地下の座敷牢に幽閉されていた。 虐げられ、嘲笑われ、穀潰し…

ほんの数日で人間の数は大きく減った。まるで人の滅亡を世界が望んでいるかのように。 追加された一つのルールは、それほどまでに残酷で、簡単なものだった。

コロナ禍を分岐点（ゼロポジション）に分かれた２０年後の二つの未来から二人の未来人がタイムスリップ。 　一つの未来は閉塞した現在がそのまま進んだ絶望的な未来。もう一つはＩＴイノベー…

　魔法界では名家とされる大角家の養子である「大角カイア」は、大角家当主である雄才からの推薦状と共に、歴史の浅い新設校であるエルメラロード魔法学校へと入学することとなった。 　そこ…

世界には五つの大陸国家がある。 　一つ、神々が住まう東の果て、ヤマト。 　一つ、氷に覆われた氷点下の国、エーリノア。 　一つ、砂に覆われた常夏の国、カジャル。 　一つ、水上に造…

貴方も巻き込まれてるかもしれない。 白椿　真姫は知らずのうちに裏社会で懸賞金が掛けられていた。 彼女は逃げる、守ってもらう。警察なんてほとんど役に立たない。 裏社会からカタギを守…

夜更かしばかりしてた冬の日の体験談。

雲一つない青い空 煩いくらいに鳴り響く蝉の鳴き声 地面から立ち上る陽炎 燦々と光り輝く太陽 大合唱をして暑さに拍車をかける蝉の鳴き声 茹だるような蒸し暑さ 今年もまた…

舞台は近未来の日本。 普通の人には見えないものが見えるかもしれないと自覚している石田洋一朗は不穏な噂が流れているある中学校で教員をしていた。 ある日、退勤途中のバスから路上に立…