「言葉 童話」を含む小説

少女には、お母さんもお父さんもいませんでした。 少女には、言葉がありませんでした。 少女には、音がありませんでした。 少女には、心の底から笑える場所がありませんでした。 だから少…

魔術というのは奥が深い。言語、歴史、数学、地理、伝統………どれを取っても、魔術ほど広義でないし、その知識量は秤にかけることも烏滸がましい。 いや、いっそ愚かと言える。 私は、決し…

あらすじ：技術学校に通っていた時の先輩からの手紙を読み返して、昔住んでいたボロアパートのことを思いだした。 紋屋ノアンさんの「モグラ君のスコップ」が好き過ぎて、その中の「夢工学…

ある日送られてきた、同窓会の通知、気まぐれと昔の恋人からの誘いで、しばらくぶりに戻った故郷。そこで忘れていた大事な、でも恐ろしいものを思い出した時、あやかしが現れる。

新発見。それは人が人でない生物を見つけた時に使う言葉。 逆に見つけられた生物は何を思っているのか、の一つのお話し。

私たち、蟻で文字です。蟻文字です。そういうことです。

　小さな鳥の羽を持つ少女ツバメ。彼女はこの狂った世界を旅する内に、この物語での自分の立場を理解していく。黄金の鍵を手にし、彼女は狂った童話を終わらせることが出きるのか？ ツバメ…

入院しているおじいちゃんが、急に２年前におばあちゃんが、生きていたころに病室で見た花の花言葉を知りたいと言い出す。 ただ、記憶が曖昧で、花を思い出せない。 そんな病室に、息子の…

京都にあるお寺の静かな庭が舞台です。 そこに置かれた２体のお地蔵さん。 そこで交わされる会話でストーリーが続く。 人は、辛いこと、どうしようもないときに、神仏に手を合わせる。 …

ある街に住む若者オキは、見目麗しく、立派な体格の持ち主です。 噂を聞きつけた若き魔女ロヨラは、ひと目で恋に落ち、彼を魔法の力で自分の塔に呼び寄せます。 自分の美しさを誇るロヨ…

君たちは言葉を持たない。 いや、僕たちと同じ言葉を持たないと言った方が正しいだろうか。 でも、僕は君たちともっと仲良くなりたくて、 もっと、もっといろんなことを話したくて、話して…

播種なる物語をお好きに選びとってくださればさいわいでございます

鷺森綾人はチェシャ猫である。 迷い込んだ少女に助言をし、他人を不幸へと導き悦に浸り、猫のような笑みを浮かべる。 そんな少年。不思議の国のアリスという童話に紛れ込み、チェシャ猫の役…

愛情と成功、両方を同じくらい手にすることは難しいことです。 「あおむぎぱんや」は街の小さなパン屋が舞台の超短編です。 (パンの美味しさと人気を求めてすれ違っていくパン屋の夫婦の…

今から百年以上前のドイツのとある村。慌て者だが純朴な青年ルドルフとその恋人ハンナは村の真ん中にそびえる大樹の下で永遠の愛を誓う。しかしルドルフに一通の手紙が届き…

詩です 歌です 言葉です 物語です

【 完結しました！】 人生の大半を童話に費やす童話の国の王女、リリィ。 彼女の優先順位は、一に童話、二に童話、三にお父様で、四に童話。 執事のお小言さえ聞こえてこなければ、何時…

たったひとり　惑星で生きる男の子と、言葉を話す白い星たちのものがたりです。 （１０分もかからず読めます。思い入れのある作品なので、多くの人に読んでほしいです）

　読書と図書館が大好きで毎日のように近所の図書館を巡るゆずは。 　そこには必ず同じクラスの運動おバカこと迷人がやってきます。 　迷人を煙たがるゆずはですが、新しい図書館を見つけた…

交わされるべき言葉のない、どこか不思議な、砂漠にまどろむ幻想の物語。