「薔薇 カクヨムオンリー」を含む小説

某国首都。多くの人間が暮らす街に吸血鬼が現れた。 人間を惑わし、魅了し、生き血を啜る美しい怪物。長い時を生きる吸血鬼だが、彼らも老いる。それが、悪食と呼ばれる現象である。 悪食を…

人形ちゃんは話すことができた。そして世界遺産について知りたがっていた。なぜ話せるのか、どこから来たのか、まったく謎である。日本語しか話さないので急遽パリから日本に移送してひとまず…

「あなたのこと、助けたいと思える私ならよかった。 　でも、できない。……私も、あなたにいじめられてたんだと思うから」 科学よりも宗教が優勢になった、とある未来の時代。 悪人は「…

　就職活動に苦しんでいた鵜鷺(うさぎ)は、コネを使い、男子高である私立青薔薇学園の養護教諭として働くことになった。 　高校生ならば仕事も少ないだろうと楽観視していた鵜鷺だったが、…

　新しい街にやってきた彼は、来て早々目的地への道をなくす。 　それでもどうにかたどり着こうと閑散とした住宅街を歩くと、周りとどこか隔絶された雰囲気を持つ、それを見つけた。 　…

ラルデニア伯の娘ローゼリアは、挙式前夜に破談を言い渡された。 女子修道院で世俗を離れた生活を始めて数ヶ月。 思いがけず届いた手紙により、ルガールの王宮へ赴くこととなる。 そこで、…

ダンジョン産の呪いの品で、性転換の呪いを受けてしまったアルベリック王子が、有能かつ愉快な仲間たちとともに、呪いをとく手がかりを探して冒険を繰り広げるお話です。 勇ましい女の子（…

◆この十三月（じゅうさんがつ）を過ぎると、皇女アナスタシアは、嫁がなくてはならない。 そんなある夜更けのこと。 風が強く窓から吹いて来た。 ◆登場人物 アナスタシア：十三歳。…

　“青薔薇姫”。彼女を飾る美しい青のドレスに、アンネ・ラウルは恋をしていた。仕立て人に直接賛辞を伝えたいと思う日々の中で、偶然“青薔薇姫”のドレスを仕立てたのは人嫌いな彫刻”こと…

商店街にある小さな花屋にいるお兄さんに学校での不満を呟いてみた。 優しそうな見た目のベージュと白がイメージカラーなお兄さんが、実は毒舌なことに気づいてしまったお話。

　薔薇の花、彼女は欲望に忠実で、何をするのにも躊躇しなかった。 　彼女といってもいいのか怪しい、謎の多き物語。 　あなた独自の楽しみ方で読んでいただけるとありがたいです。 …

薔薇露に菅原櫛、エレキテルだけじゃない平賀源内のあやかし遊び――江戸時代、多彩な分野にその才能を発揮した奇（くす）しき人平賀源内こと水虎先生が、かわいがっていたかもしれない賢（さ…

あらすじ 様々な業種で莫大な富を得ており、絶大な影響力を及ぼすフェイル家。しかしそれは仮の姿で、真の姿は、世間の中を暗躍する秘密組織、フェイル薔薇騎士団だ。そのフェイル家のご令嬢…

異世界で生きる傲慢な一人の、冷酷で唯我独尊な人生の縮図。 圧倒的な自我ですべてを圧倒する。神ですら慄くその姿は『全ての支配者』のものであった。

この世界ではあらゆる国が存在する。そしてそれらはバルと呼ばれる通貨が全てだった。しかしバルは中央支部の中央管理局によって管理されている。中央支部からのバルの供給によって国が成り立…

ふたりの間の壁を、どうする？

　王国の白薔薇と称えられる美しき王女シンクレア。だが国王が決めた縁談の相手は、魔獣ひしめく危険な地を治める辺境伯の子息。 　男勝りの近衛騎士リリシャは、従姉妹であるシンクレアを案…

「キスをしましょう」 彼女と〝わたし〟は幼馴染みだった けれどあるとき、彼女はいなくなってしまう 数年後、突然の再会と衝撃的な言葉が、〝わたし〟をリビドーのままに行動へと駆り立…

「持って帰る？」 私はその言葉に首を振った。 だが、その時持って帰っていれば、この薔薇は死ななかっただろうか。 (表題作:冬の薔薇は死んだ) 他、思索に耽りたい時に読む短編集。

希望に溢れ、誰しもがこれから自分に起こるであろうと信じるている様々な事に胸を馳せ、暖かい空気が会場を身に纏う入学式前の教室。 その女はいた。