「純音楽 音楽」を含む小説

叔父さんと私と、音楽のものだがり。 楽しいばかりじゃないよ、音楽は。

昭和23年初夏。 ミュージシャンの桐原潤一郎は行き詰まっていた。 自分の歌いたい曲を作れば見向きもされず、流行りの音楽をコピーしてもその他大勢に埋もれる。 バンド仲間とは険悪にな…

文字が、数字が、ここへ羅列するのは 恐らく、この秒針を阻むためだった。 制服のスカートが翻るよりも早いスピードで 浸透するそのピアノの音が、 黒鍵を嫐る指が、私の微睡む全てになる。

音楽の創作だけが生きがいの近藤はある日自殺を決行するが失敗に終わってしまう。翌日の昼食を境に1人の同僚と距離が近くなる。距離が近くなるにつれて近藤の心は無から色づき始める。

稔の手は彷徨う。 交通事故で頭部を損傷して 聴力を失った大学生なのだが、どうしても 好きだったバンドの新曲が聴きたいと願う。 その新曲とは？

いつも緊張している同級生は外を見ながらヘッドフォンをしていた。彼に話しかける話です。

『死』を迎える少女は、その最晩年に何を思うのか。 どこまでも冷静かつ客観的に『死』を見つめる彼女が見せる 『生』へのこだわり。 死生観が揺れ動く現代に対し 孤独の『夢』を以て終末…

謝らないよ。一生。でも、謝る以外のすべてのものをあげるよ。君と、産まれてくる音楽に。

『アリス』をテーマにした詩集です。

連続ドラマ主題歌記録が途切れた私。 それを告げたのは長年相方を務めたPではなくマネージャーだった。

リバティーンズのライブを観にイギリスまで行く主人公。最高のライブを観た後、バスで駅に向かう。夢のようなバスでのひと時。海外のリバティーンズファンと意気投合するが…

恩田歌丸（おんだうたまる）は高校卒業後、オペラを学びに単身海外留学する。 しかし、留学中に喉に違和感を感じて病院に行くと、喉頭ガンと診断される。 ※　※　※ 最後の言葉は「…

——君は行ってしまったけど、もう昨日の事でくよくよしない。普通の世界というものがあるならなんとかそれを見つけ出すんだ。その過程で僕は生き延びる術を見つけるのだろう—— 磯村恭…

辞められたらとっくに辞めてるよ

〝血縁なんてものは……箱なのだよ〟 そう言いきったセンセイは ときおり沈んだ瞳を輝かせて わたしを甘くさせた 魑魅を、わたしを、殺してくれた

　実在した盲目の音楽家、阿炳をテーマとした短編の2作目です。今回は琵琶曲「昭君出塞」、二胡曲「寒春風曲」に題をとりました。

20代の恋の悩みや生活での些細な瞬間。