「文芸 色」を含む小説

首都圏にある、そこそこ有名な大学に通う陸深(むつみ)には、大きく分けて三つの悩みがあった。 一つは長くて一週間、短くて三日、何故かベッドの周囲から離れられなくなる幼い頃からの奇病…

これは、春の訪れを夢見た、僕と彼女の冬物語。 十二月。今年初めての雪が降り始めた日。 真っ白に染まっていく病院の屋上で、僕はひとりの女の子と出逢った。 ――小説家になりたい。…

■紹介 梅雨と七夕をテーマにして前後編に別れた短編小説です。 読んでもらった後に降り続ける雨への印象が少しでも 変わって貰えるように書きました。 ■登場人物 ・文月　色葉（ふみ…

　田舎に住む高校２年生の『小出ひより』は、遅くなった学校の帰り道、すすき畑で人影を見て、それを幽霊だと思い、怯える。 　 　次の日、学校で同じクラスの女の子、『久野ともか』に相談…

【thx! 2,000pv】 　交通事故が原因で『色』が見えなくなってしまった高校生の三原　彩香（みはら　さやか）。 　 　成績は特に問題はないけれど、その目が原因で美術だけが苦…

【シュレーディンガーの殺人鬼】＃現代ドラマ 行方不明の兄から人を殺したという連絡が入った弟が関わりたくはないと考えながらも真相に進んでいってしまうという物語 【僕枷――ボクカセ…

《こちらの作品はショートショート集「彩るアルバム」にも収録されています》 誰にでもあるはじめて恋におちる瞬間、それは散る花びらのように儚く美しい。 淡いピンクのはつ恋色に染まる…

　2030年4月。夕暮れ時、鐘が打ち鳴らされる街、N県二色市|二色《にしき》町。 　古い歴史を持つ街の中学校で、ある日、小さな事件が起こる。 　妄想暴走少年、中二病の中学二年…

なぜそうなったのか、誰が望んだのか それはまるで神様の気紛れのように、ある日突然世界から色が消え灰色だけが残った そして、人々は姿を消して行く── 初めからそこに想い出などなか…

はじめましての方しかいないと思うから初めまして！ 　萌香と申します。 いやー遂にカクヨムデビューですか！気合い入れないと！って思って作った小説です。 　この作品では“色”をテーマ…

不思議な迷路に魅入られる、 心を閉ざした空想少女。 現実惑わす世界にて、 その目は何のユメを見る？ メルヘンティックでメランコリック、 誘うリアルとアンリアル。 日陰で夢咲く時を…

　2019年。加速するサイバー犯罪に対抗するため、高度な知的人材が求められる東京にて。 　クー・フーリンというサイバーセキュリティ製品をあつかうショウは、かつて同僚だったサクを…

　ある夏の日、幼なじみの女子高生・真紀子と悠花は、ジュースを巡って緩くじゃれあっている内に、緑地の茂みへと入っていって……。 自費出版した同人誌の再録作品です。 ※この作品は…

幽霊も不思議も、僕にとっては些細な日常。 地味で目立たない、勉強も運動も普通。特技といえば「幽霊を視ること」。 そんな僕、山田太一の家族もまた霊感が強い。中でも姉の真麻江は人と霊…

春夏秋冬季節は巡る… 小さな町の総合病院に勤務する心理士の僕、入江 愛（いとし）は鮮やかに透き通った春空と色とりどりな景色を缶コーヒー片手に眺めていた。 そんな僕の目に映った…

恋ぞつもりて（文芸社）とクリムゾン　タイガー（銀の虎編）を合わせた作品です。 それぞれの作品に色を入れて、恋ぞつもりては金色。銀の虎編は銀色。そして姫編は金銀銅です。是非、探して…

　大学新入生の望月は、ある晩酔った担任の矢野教授と肩を組んで歩く。教授の口から戦争体験を聞かされ、神妙な気持ちになる。翌朝見た高層ビルは、破壊と建設を繰り返す人間の歴史の象徴に見…