「名残」を含む小説

目覚めると水音がした。シャワーの音だ。様子を見に行くとそこには知らない女がいた。若い女だ。のんきにしてやがる。俺に気が付いたそいつは驚いて声を上げた。俺も取り押さえようとした。だ…

５年前ばかりに、由緒ある女子校から共学化になった名残か、男女の割合が３対７の南洋高校。そこだけを見ると特異だが、昔から多くの芸能人やスポーツ選手を多く輩出してきた名門校の一角で、…

いわゆる同題異話、きつねのなにかさん主催の令和二年十月企画（https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054922749492）に参加した作品…

夜分遅くにひと咄、掌編なんて如何でしょう。のらりくらりと読み行くは、てんでばらばらの物語。ちょいと捻ったひと仕掛け、楽しんでってくださんな。 企画「500字以内の掌編集」に参加…

富士山。 標高三七七六メートル。日本一高く、美しいこの山の頂からは、細く煙が立ち上っている。それは、月に帰ってしまったかぐや姫を取り戻すため造られた月面ロケット『ギッシャー7号』…

昔、昔のお話です。 この地には小さな国が在りました。 しかし幾年も続いた激しい戦の成れの果て、もはや民も王も、城の名残も見当たりませぬ。 これは、数十年の後にその城跡を訪ね…

Vtuberの少女と初恋を失った少年。AIになった少女と自分を失った少年。アンドロイドの少女と家族を失った少年。彼も彼女も自分の命を生きたかった。だけど生きることは失うことで、生…

『プランティア』 「人」と「植物」を掛け合わせたかつて『人』であったもの。 単一個体での生殖が可能だが、寿命は短く16年から18年の間に枯れてしまう。 人であった頃の名残か、…

蝉が鳴いている。

少年は、ある村へ城見物に旅行した。その村の名残を目の当たりにし、彼はかつての村人たちの営みを思う。城に対する違和感を感じるたびに、沿革について、少年は酷く心を痛める。 実を言う…

「お願い。あたしをあたしのまま終わらせて」 彼女ではなくなりつつあるもののたった一つの願い。 その願いと対峙する少女の行く末。 ※小説家になろう同時掲載

＜完結しました＞ 　邪悪な魔導師が支配すると伝わる、アルカマック王国の「地下迷宮」。 　数多くの冒険者が攻略に挑み、その全てを飲み込んできた難攻不落の迷宮が、遂に踏破されようと…

頓て発車するバスの車窓からケンが何気に振り返り見たその少女の、気の所為だったのか、勝手な思い込みに決まってる……微笑むような目線となって映り。併、普通の只往交う二人に過ぎなかった…

十年前に書いた青春の名残のような短編を、二つほど引っ張り出してきました。

初めまして AIHoRT と申します． 初投稿です，よろしくお願いいたします． この「ポラリス」はもともとポエムでした． 言葉選びや文章のリズムの独特さは韻を踏もうとした名残で…

　暁暦五〇四年。人類を滅亡の淵へと追いやった《災厄》を乗り越えたひとびとは、失われた技術の代わりに魔術を日常のものとして新しい世界を構築していた。 　《災厄》は、一人の女によって…

高一の葵は、祖母の家の隣に住む兄弟の兄の方、 二つ年上の啓人に、幼い頃から憧れている。 滅多に会えない彼への想いは募り、 今年の夏、思いきって告白しようと決めたが……。

東北地方の民家。 周囲には田んぼのみ、最寄り駅から徒歩５時間 古き良き時代の名残がするとある住居とそこに住む老夫婦 普通に暮らしていた彼らの元に突如泥だらけの女騎士が訪れ… こ…