「インク」を含む小説

有隣堂しかない世界に迷い込んでしまった私。 ブッコローの謎。そして、謎のインクの痕。 全ての謎を解き明かして私は元の世界に脱出することができるのか。 ※ゲームの中という設定です…

　本棚と壁のすき間に本が落ちていた。 　これはまずいと思い、本を拾い上げて恐る恐る頁を開いて見た。 　案の定、活字がぐちゃぐちゃになっている。

　能力者が住まう海上都市である総合運動都市。その一角に属する六堂学園の廃校が決定された。生徒に残された選択肢は廃校までの間に他の高校に編入するもしくは毎年開催される六学園間の対抗…

　ある日、私は本屋さんにいました。 　色とりどりの背表紙、紙とインクの得も言われぬほのかな匂い。 　天へとのぼらんとする本棚は、まるで雲へと手を伸ばす高層ビル。 　異次元へといざ…

本屋で見つけたのは、インクの染み一つ無い真っ白な文庫本。どうやら、私以外の人には、この本が違うように見えているらしい。

個人経営の本屋さん、ずいぶんと見なくなりましたよね……。あの、紙とインクの独特な香りが充満した本屋さん、大好きです。

紙の匂いが好きな女子高生、船戸花胡は1人で本屋に行ったことがない。親となら言ったことがあるが、その時はまだ紙の素晴らしさに気づいていなかった。が、ある時、父親の部屋に入ってみると…

古ぼけたトラックの扉を開けると、両面にぎっしりと並ぶ本、本、本…… 階段を登って足を踏み入れれば、紙やインク、文字と意味、祈りや願いの匂いに包まれる。試しに一冊の本を手に取るけれ…

　原典——それはこの世の理が書かれた古書であり、書かれた通りにこの世を動かす、唯一無二の存在（ルール）である。 　それには、世界の崩壊が百年に一度起こる神々の黄昏（ラグナロク）…

カクヨムコン参加作品 これは未来のお話。 視線に質量が存在することが科学的に証明され、そこから発達した新生代の文房具は思念で文字を描写するという革新的な手法だった。 これに…

夕陽が似合う同級生、結良（ゆうら）。 その同級生に僕が抱くこの感情は、恋愛ではない、はず。 だって恋愛だとしたら、あまりにも不釣り合いだ。

友人が発明した不思議なインクを分けてもらいました。

【推しメンコンテスト中間選考通過しました】 呪いまじない祈祷の類が暮らしに根付いた国でのこと。 あらゆる言語に通じ筆一本でどんな呪いもねじ伏せるツンデレ学者と人たらしの美青年が…

ある日、ある時。 奇妙な自殺があった。

次世代を担う若年層の確保よりも、 中高年層の健康でより長く生きるということへの関心が高まった未来のお話。 ※科学音痴が背伸びして書いております。生暖かく見守ってもらえましたら幸…

【物語のあらすじ】 どこから来たのかわからない三人の少年小人達はとても腹を空かせていた。ある朝小人の一人のプリムが宿にしていた“巣箱”から身を乗り出すと、そこからほど遠く無い場所…

世界から闇が失われた現代、妖怪たちはお笑い芸人になることで、客から生まれる笑いの感情を糧に存在していた。 そう、あなたが見ていたお笑い芸人の正体とは妖怪だったのだ！

夜中になると胸の奥で疼く「もやもや」。 注射器で吸い上げれば、気持ちはすっきりする。 けれども吸い上げたこれは、どうしたいいのだろう。 ※鬱注意です。 ※KAC2022第十回「…

ある夕暮れ、「私」は急ぎ早書店に向かっていた。 情熱も、偽りも、黒はすべて塗り上げてくれる。戻してくれる。