能力バトルはインクの染み

　能力者が住まう海上都市である総合運動都市。その一角に属する六堂学園の廃校が決定された。生徒に残された選択肢は廃校までの間に他の高校に編入するもしくは毎年開催される六学園間の対抗戦で優勝すること。

　しかし六堂学園は能力の制御がまるで効かない者、過去にトラブルを起こして他学園から転学させられた者など能力者として半人前の烙印を押された者が集う学校だった。彼らのほとんどは能力者として大成する事を諦め、無為に日々を過ごす者ばかりだった。

　そんな六堂学園に転入することになった溝畑才志は不器用ながらも能力の特訓に励む青年、荻野風真と知り合い彼の特訓に付き合う事となる。

　共に戦う事を決め、メンバー集めに奔走する二人だったが、成果をあげられないまま対抗戦の日程は近づいていく。

　崖っぷちに立たされた彼らの長い戦いの日々が始まる。