「待つ」を含む小説

大好きだった先輩が死んだ・・・三嶋　智は長年片想いをしていた先輩の死にショックを受け、部屋で1人泣き潰れて眠った翌朝先輩に出会った5年前にタイムスリップする。先輩の死を防ぎ、今度…

僕の育った実験コロニーは、ある日、ウイルスによって汚染され、逃げ場を失ってしまった。仲間からはぐれ、独り取り残された僕は、ひとりの老人に匿われて、先輩の助けを待つことになる。 人…

ブラック企業勤めに疲れ果て退職し、起業したはいいものの失敗。公園で一人絶望する主人公、須夜埼行路(スヤザキユキミチ)。そんな彼の前に謎の女が現れ「承諾」を求める。うっかりその言葉…

【▶】……そこは地上という概念が失われたダンジョン世界。前世の記憶も曖昧なままに異世界転生を果たした主人公の夢は、ダンジョン踏破を目標に探検者としての人生を歩むことだった。主人公…

Ｘの視界を投影するディスプレイに映し出されているのは、鏡越しの、彼自身の姿。 見慣れぬ姿に落ち着かない顔。それはそれで、興味深いものではあるが。 『異界』。ここではないいずこか…

　ある日、親も友達もいない孤独な男は、青信号に侵入してきたトラックに轢かれて、異世界に転生してしまう。 　転生した先は、剣と魔法のファンタジー世界。 　そこで男はアルマ・エンブ…

『Ｘ７Ｚ』。 被害者が最期に残したメッセージは、犯人を特定する唯一の手がかり。 いの一番に疑われた、名探偵『谷ケ菜正義』。彼は、取調室で得られる情報のみで、メッセージに隠された意…

ある日突然、全てを奪われた少年。彼は復讐を誓い冒険者となることを決意する。名はラーク、後に自らを悪英雄と評することになる。冒険者として登録するために立ち寄った町で彼は数奇な宿命の…

Ｘはいたって親切だ。困った人を見かければ、絶対に放っておけない、そういう性質。 別にそれが悪いわけではない。悪いわけでは、ないのだが。 『異界』。ここではないいずこか、無数に存…

「どうだい、いい月の夜だ。外に散歩に行かないかい？」 その誘いに対し、Ｘはきっと、相当困った顔をしたのだろう。 何せＸは殺人鬼で死刑囚ではあるが、夜目など利かない、人間なのだから…

暗殺集団「福音の里」を脱走した当代最強の暗殺者="歌姫"・AKINA。 それを追うはいずれ劣らぬ名だたる暗殺者=歌姫たち。 彼女らの激しき闘いの果てに待つは屍の山か――。

家主兼愛しい人を待つ女性の気持ちを書いた百合小説です。

雨上がりの夜空、逃げ場を失ったカタツムリは最後の手段に出ることにした。 コンビニのカップ麺に侵入し、ナルトのフリをして食べられるのを待つだけという至ってシンプルなやり方で、人間を…

「なんだ？ やけにご機嫌だな、てんちょ」 「ふっふっふ。わかります？ 昨日、臨時収入があったじゃないですか」 「臨時収入？ ああ、ぬいぐるみ男の『口止め料』のことか」 「そうそう…

わたしの朝が始まり、母の怒鳴り声が聞こえてくる。 いつものことだ。 食パンを食べて公園で待つ妹と学校へ行く。 そして、学校を寝て過ごし、家に帰る。 起きているが、わたしに…

『生きた探査機』Ｘの視界を通して、今日も「私」は『異界』を観測する。 普段通り、何一つ問題のない試行――に、なるはずだったのだ。 『異界』。ここではないいずこか、無数に存在し得…

或る日、上司と部下の板挟みに遭って精神を疲弊した俺は、いつもの安居酒屋で泥酔するまで酒を呑んでしまう。そのせいか、帰りの電車を待つ間に駅のベンチで寝てしまったのだが、自分の体を揺…

　恋がわからない女子高生紫乃は、一年下の後輩鳴見から告白を受ける。恋する女の子のキラキラとしたようすに思わず「返事は保留にして欲しい」と返す。実は紫乃は小説家名瀬史緒のところに暮…