「どこへ？」を含む小説

どこかの高校の普通の高校生、灰路（はいろ）啓太（けいた）は普通の人より体温が高かった。 別にそれが何かを問題な訳でも無く、ただ寒さに少し強くなったりするだけだった。 でも、隣の席…

高級感漂うロビーには、穏やかなジャズが流れていた。時計が午後6時を指し、ホテル「ルミナス・コート」のフロントには、各国から訪れた客が次々とチェックインしていく。リッチな観光客、ビ…

どこでもよかった。 ただ、電車の中からキラキラした海が見えたから、海に来た。 それだけだったのに————

　貧しい農村で、ひと際美しいミルティアナを領主は養子として迎えた。しかしそこでは養父からの虐待が日常茶飯事。その全てに疲弊する中、ミルティアナは聖女であることが分かり、神殿へと引…

　異世界に聖女として召喚されためい。 　帰還するためには聖女戦争で他国が召喚する聖女を殺し、相手の聖痕とそれに宿る魔法を奪う必要がある。 　母と親友かんなの元へ帰るため、めいは今…

うみべひろたさん運営の水平線文庫（@horizontal_pb）「水平線短編大賞vol.1」に応募した作品です。 お題は「光」ということで、非存在生物の影と、その栄養源となる光菓…

私は能登在住です。 1月1日に発生した、令和6年能登半島地震で被災しました。 発生当時から、近況ノートで状況を書いてましたが、記録を残そうと、作品を立ち上げました。内容はわり…

　ネットから始まった恋愛。 　気づけば彼のことを好きになっていた。 　だから彼に愛されるためだけに、私は努力をすることにした。 　そう、どんなことだって―—

　文章を読んでいて、「この人が紡ぐ文章なら、いくらでも読んでいたい」と思ったことはないだろうか。 　わたしは何度もある。 　そのインスピレーションはその時々で違っていて…

深夜の住宅街に現れる、轟音を立てる怪しいタンクローリー。その正体は謎に包まれ、住民の苦情が相次ぐ中、刑事・中野誠が捜査に乗り出す。現場には焦げた痕跡と化学物質の残り香。そして浮か…

町を貫く幹線道路が、毎日少しずつ狭くなっているという奇妙な噂が広まっていた。誰もが気づかぬうちに道は縮まり、鈴の音が夜闇に響くたび、行方不明者が増えていく。その道は、いったい何を…

どこか魔法がある異世界で、ひっそりと旅をしている少女くるみ。彼女は自由を謳歌するため、ただひたすら異世界を往く。人間関係は最低限、恋愛はいらない。大きなことを成し遂げようとは思わ…

お願いしたらエッチの練習させてくれるって噂になってる「天本 那月（あまもとなつき）」高校二年生・17歳。 そんな話、どこから降って湧いた噂かは分からない。 学校ではよくある、妬…

前作は結婚して、子供が産まれてハッピーエンドで幕を閉じました。 でも、実はその間にも、まだまだたくさんの出来事が溢れていました。 本作は付き合い始めた頃のオサムとユキコのお話…

自由奔放で寝坊助な雨ヶ谷夏夢（あまがやなつめ）と、それに振り回される晴宮陽花（はるみやひばな）。どこか変わっている二人の青春の物語。

臨月に書いた文章です。 マミーブレインや、自分の失われていく可能性についてなど。 ※noteにも掲載しています。

商社で海外を股にかけ働く商社マンは年末ジャンボ宝くじで１０億円が当たったことをきっかけに脱サラをする。人間嫌いであることを自他共に認める元商社マンは、北海道のど田舎で離農した農家…

どこか、地球に似た異なる世界。高度に発達した科学技術により、人類は栄華を極めていた。大学で研究を行っていた主人公、ヴィクター・ライスフィールドは、ひょんなことから軍の研究施設の管…

日々うねる感情たちは、明日にはどこにも無い。 ゴミ箱を開ければ見つかるかもしれない。しかし手に拾い上げたソレを口に入れても、決して、私の身体には戻ってはくれない。

わたくしがこっそりお手伝いしている空輸配送社は底辺中の底辺。 『どこでも1分以内に配送します』 誰もが信じず、お客が来ない。 わたくしは知っています。 ”それが真実”だと──…