「短編 宇宙」を含む小説

　ボイジャーの後継計画として地球を発った宇宙船ボヤージュ。そのボヤージュに乗り込んだ船員ゴロウが休眠から目覚めると、そこには船員の死体が転がっているのであった。

喫茶店“キツネの巣”にはおかしな客が集まる。政治家、殺し屋はまだいい方だ。宇宙人、未来人、吸血鬼までいる。 そんなおかしな常連客との語らいを楽しみに、私は足を運ぶのであった。

進路に悩む高校生・真青と、月からきた宇宙人・かぐやの旅の物語。

あたしの身体にはぽっかりと空いた隙間がある。物心が付いた頃からその感覚はずっとあって、その空っぽの隙間は成長するにつれ少しずつ大きくなっていって、次第にあたしは空っぽに飲み込まれ…

私は宇宙で満ちた金魚鉢を持っている。しかし宇宙に魅了された私のことを、母は軽蔑するような目で見ていた。 家に居場所はなく、金魚と私だけの世界が大好きだった。 しかしある日、妹が私…

十七歳の私が車掌を務めるロープウェイには誰も乗ってこない。私は家の近所の空き地から火星まで、ほとんど毎日朝夕一往復ずつの便でロープウェイを運行している。しかし火星には誰の家も学校…

人間が死ぬ時、人の誕生時の太陽の位置と火星との距離はきわめて多く、これは単なる偶然ではない。ここは僕のプラネタリウムだ。君は僕の宇宙の中心だ。この『仕事』が終わったらもうすぐ彗星…

某懸賞に応募したものを改稿したものです。 テーマは「未来の色彩」でした。

念波望遠鏡《マインドウェーブテレスコープ》を開発した研究者は、宇宙のさまざまな惑星の様子の観測を始める。あまりの性能に、星々の生命体の様子さえも詳しく読み取れるのだった。

『The star was shining.』 空に浮かぶ星々は、石や氷やガスの塊だけじゃない。 文字通り”青い”川がある星だとか、そのくせ池は真っ黒な星だとか。 空に恒星が二つ…

『瓶の中に、夜の空を描き出し、その中に船を浮かべよう。 　そうすれば、ほら。まるで瓶の中は、閉じ込められた宇宙に見えるだろう？』 　かつて父は、星空を見上げながらそう言って笑っ…

生きづらい女の子と、彼女を元気づけたい扇風機の話。 5分で読めます。

【コメディです】温泉で出迎えられた女将がよく噛む。

とある球体の宇宙船の中。 私は星を観測し、そして地球に報告する。 相棒はおしゃべりなゴムボール。 しかし私の任務には秘密があって――？

誰にも知られていない事ってあるよね

月没海面、そう呼ばれる素粒子層が月の周回軌道に幕を張って数十年になる。 人類は、滑走船と沈降船を用い、二八日周期で現れる水面を割って、たった一つの衛星を沈めていた。 宇宙飛行士の…

15歳の少年サンは、高次の存在である神樹から、宇宙から飛来した謎の構造物に立ち向かう使命を与えられる。使命に従い人々を守る中で、サンは宇宙から飛来したものの正体や、自分が住む世界…

『教室は宇宙船、どこへだってゆける』 この言葉は二十年前に無くなった西東京市内の小学校『西原小学校』の校歌の歌い出しである。 二〇〇一年、私の住んでいた田無市は保谷市と合併して…

包括惑星の管轄者は話し合う。伝聞する『群青圏』とはなんであるのか、それはどのようなものであるのかと。 ※幻想小説風味の掌編です。内容というよりか読後感重視のものとなっておりま…