このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(119文字)
火星−地球間を往復するロープウェイ。バイトで運転手を務める女子高生。物語を彩る幻想的な舞台装置が、少女の心情の奥深くへと象徴的に切り込んでいく。美しくも物悲しい情景。大宇宙の中の小さなゴンドラで噛みしめる孤独の味。 「宇宙少女」シリーズはどれも素晴らしい作品ばかりだが、とりわけ僕はこの作品が大好きだ。