「物語へ」を含む小説

上村洋三には死期が迫っていた。物欲も食欲も金欲も、そして性欲すらも失いつつあった。 上村には高校時代につき合っていた恋人がいた。いつも心の中にはその彼女の面影がこびりついて離れな…

姉ちゃんにいきなりキスされた。しかも唇に。 姉ちゃんの両手がまだ俺の顔に触れていて、 半ば強制的に姉ちゃんと見つめ合っていた。 「……どうしたの？いきなり」 と聞くと姉ちゃんはい…

ここは魔法の世界　ステラ 大抵の事は魔法でなんとかなる世界。 多種多様な生き物が魔法を使う世界。 ある者にとってはただ殺す為の道具であり。 またある者によっては明日を生きるための…

柴咲涼子は、押し寄せる仕事の量に翻弄され、やがて疲れて自分を見失ってしまう。 彷徨う彼女の目の前に現れた女は、ある物を彼女に手渡す。

儚い恋の物語です。 そんな恋って誰にもありますよね？　ありませんか？ 夏のモクモクした入道雲が湧き上がるラピスラズリの空に、放物線を描いて消えた恋って。 私にはありましたよ。たぶ…

ある夏の眠れない夜、高校二年生の蓮は幼馴染の愛美と再会する。往復するブランコ、母校巡り、吹奏楽に捧げた日々。眠れない夜を過ごす人、吹奏楽が好きな人には特に楽しんでいただけると思い…

性癖：既婚者が独身を擬態して恋愛・セックスをする。

思いついた色をテーマについて物語のような、自分の感想みたいな、そんな短編集を書きます。

　ぼんやり過ごしていた、主人公の誠は、ダチの悠作と、光ちゃんと、美女の綾香達と、仲良くしていたが……。そこに、「リサ」なる女性が、転入してきた。更に、怪しげな影が忍び寄り、何やら…

「自分は天才かもしれない」 　中学最後に描いた水彩画が佳作を取り、龍野雅空は「自分には芸術の才能がある」と思い込んでいた。 　しかし、あれから二年の月日が経ち——。 「違う……

破鍋　徹（われなべ　とおる）には大切な幼馴染の彼女、綴蓋　フウカ（とじぶた　ふうか）が居た。 そんな彼女の誕生日、ウキウキで買ってきたケーキを持ちながら彼女の家を訪ねると、変な声…

あらゆる物語につながる本質はあるのか？　それは一体なんなのか？ 現代。神話からエンタメまで一生かけても読みきれない物語が世界中に溢れ、名作傑作と呼ばれる作品も生まれる中、それら…

様々な世界が存在し、異世界転生や異世界転移が横行する現代。 その中でどうしても誕生してしまう、悪意ある転生者を討伐する超次元組織が存在した。 その名はＡＭＯＲＥ。 彼らは日夜様々…

「僕」や「俺」が主人公の一話完結の短編集。 人間やロボットや動物が宇宙に行ったり終末世界を旅したりします。

～あらすじ～ 旧世界の十六王が絶命し、彼等が封じていた【悪物】が全世界に解き放たれた。 それを我等が始祖様は「全ての民に生き延びる異能力を祝福として授ける」と宣言された。 そうし…

これは実話を元にした小説です（一部、創作部分もあります） ＊＊＊ ツタンカーメンの墓前で瞑想中、不思議な声が聞こえてきた。 ツタンカーメンの墓は、ハワード・カーターが発見したの…

　前世の記憶のほぼ全てを失った状態で異世界へと転生したビストロ。 　憶えている事はたった一つ。前世の自分が光速という果てなき速さを追い求めていたという事だけ。 　元騎士である父親…

人を踏みつけた者には相応の報いを。 伯爵令嬢のアリシアは半年後に結婚する予定だった。 公爵家次男の婚約者、ルーカスと両思いで一緒になれるのを楽しみにしていたのに。 ルーカスに…

東京から、とある北の町に引っ越してきた絵本作家の男・瀬尾は、幽霊が見える……と自分では思っていた。けれどアパートの隣人たる男・辰彦と出会ったことで、瀬尾は自分の見てきたものが〈か…