「夏 青春」を含む小説

高校二年の夏。ほんの短い間だけ、学校の体育倉庫で過ごした二人の話。

「虹の端って、行けんのかな」 　オレの呟きによって、オレと凛は「虹の端に行けるのか」というテーマで自由研究をすることになった。 　雨上がりの空に架かる綺麗な虹。そのふもとには…

【第2回Solispia文学賞で佳作を受賞しました。ありがとうございました！】 　病気で父親を亡くした少年、高橋都（たかはしいち）は、四年ぶりに故郷である神無し島に戻ってきた。…

虹には本物も偽物もなく、ただ光の屈折の度合が違うだけ……。夏の終わりにそれを教えてくれたのは隣の席に座っていた同級生。自分と違い、平穏で理想的な青春をおくっている模範生だった……。

「後悔」それは、後から悔いること。 誰もが少なからず抱えているであろうソレから、俺たちは逃げられない。 それに気づいた俺は、今を全力で生きるという目標を持ち高校生活を送っていた…

俺、海春夢海（うみはるゆめうみ）。俺は高校一年生の時、先輩に振られた。 高校二年生の始業式の日、俺は、いとこの春島紗緒里（はるしまさおり）ちゃんと再会を果たす。彼女は、幼い頃も…

三坂第一中学校2年生、三島海斗。 空想好きなぼくは、本の中で「「ぼく」の人生以外」の人生に出会うことで、なんとか、日常を彩っていた。 そんなぼくは、夏のある日、図書室で 見慣れ…

　『5分で読書』短編小説大賞2022 大賞作品 中学３年生の夏。 初めて香水をつけた。 面と向かって『好き』って伝えられないから。 遠回りに意識してほしくて、振り向いてほしく…

真面目すぎると言われる高校生、真嶋正太は夜が好きだ。 田舎の小さな町で、身の丈にあった「普通」を過ごす日々。 でも夜はそんな自分でいなくてもいい、そう思っていた。 ところがとある…

夏祭りの日、親戚の家へとやってきた僕は、そこで知らないお姉さんと出会う。 大人たちの宴会を抜け出して、僕は彼女の部屋へと招かれた―― それは、僕の初恋の話。 決して誰にも言えな…

　毎年恒例の家族での小さな夏休み。７月の上旬に一年一度、母の実家へ２泊３日で遊びに行く。目的は２つ。 　１つ目は、お祖父ちゃんの命日。 　２つ目は、家族で楽しみにしている『アレ』…

ある事情により東京から田舎の生まれ故郷に帰ってきた瀧川正成（高校2年）そこで再会したのはかつての親友の片桐遥馬と鈴川結菜だった。 それぞれの想いが交差する一夏の三角関係の恋と友…

小学四年生の夏。 中学三年生の秋。 僕と君との愛情。 僕の君への愛情。 護りたいが故の殺意。 憧れていたが故の殺意。 殺人行為前の決意。 殺人行為後の決断。 黒と白と階段。

　向田マリは高校１の夏に３年生の先輩に告白した。先輩は頭が良くて運動も出来てさり気ない気遣いが出来る。そんな幼馴染のお兄さんに小さい頃から、淡い恋心を抱いていた。 　その彼と幼…

僕こと筧井純はある夏の日、自分の身体に起こる不可解な変身を経験する。 静かで、自由で、美しい。そんな2週間の物語。

誰もいない電車で誰もいない海辺に行くはずだった僕は、朝焼けの中、腰まで海に沈んだ女性に出会った。 彼女はどうやら自殺をしようとしていたらしい。思わず彼女の自殺を止めてしまった僕だ…

毎日を、残業に追われては、忙しく冴えない日々を過ごしていた悩める三流サラリーマン【トキオ】と、世界を歩いて旅する不思議な魅力を持った【シュウ】との思いがけない出逢いから始まったひ…

　青空と言えば、白い雲だ。真っ青な空には大きな入道雲が一番似合う。それから照る緑の葉。揺れる真っ黒な道路。生ごみの匂い。ジージー止まない蝉の合唱。 　クーラーの効いた部屋で、四角…

会社の夏休みを利用して地元の港町に帰ってきたリョウ。昔のバンド仲間達とバカをやる日々。 気楽な生活を送っていたリョウだが、そこに女、若手バンド、そして、巨大魚が現れ、一夏の余暇は…

2021.07.17　執筆開始 2021.09.26　完結 古き良きヴィジュアル系バンドに憧れて結成されたスリーピースガールズバンド『ルナティック・ガールズ』。 同じ高校の２年…