「聞こえない」を含む小説

　駅前ビルの中の本屋さん、と言えば聞こえはいいが、寂れた駅の前に建つ、同じく寂れたビルのテナントの一つ、と言えばなんとなくイメージが付くだろうか。 　“とまり書房”はそういう、小…

実家で幾度となく聞いた、雨漏りの音。 進学し、家を離れてもなおその音は聞こえ続け……？

　日本国内の、どこかに聳え立つ大きな屋敷。今から二世紀ほど前の大昔の英国貴族が住まう広大な屋敷の中には一人の主人と六人の使用人が住んでいる。主人の名はヴィアトリカ・ビンセント。幼…

ゾワリとした気分になりたい人の為の短編ホラー

KAC2023 ～カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2023～』用掌小説です。 静けさ漂う暗澹たる道をゆく。 誰もいない。音もない。一人きりでいる。 なにも起きない。…

　駅前ビルの中の本屋さん、と言えば聞こえはいいが、寂れた駅の前に建つ、同じく寂れたビルのテナントの一つ、と言えばなんとなくイメージが付くだろうか。 　“とまり書房”はそういう、小…

　深夜、たばこを買いに散歩がてら稔（みのる）は出掛けると、聞き覚えのある声が公園の方から聞こえてきた。 　稔は公園に向かうと、そこにいたのは金髪姿の妹のルイと、妹とを囲む無数のヤ…

深夜の散歩中、突然話しかけてきたのはもう一人の俺だった。もう一人の俺は俺の心を読めるくせに声は聞こえない良く分からない不思議な奴。そんなもう一人の俺がある提案をしてくる……。

「俺の彼女、浮気してるかもしれない！」大学時代からの悪友に泣きつかれた僕は、興味本位、からかい半分で彼女の深夜の追跡を引き受けた。 　どうせ何かの勘違いだろ、披露宴でスピーチに入…

いつも同じ時間になると聞こえてくるあの不思議な音は何だろう？ 同じ場所でも、朝も昼も夜も聞こえない。 日付が変わってから少しの間だけ聞こえる不思議な音。

首輪をつけた不思議な烏。夜道を飛び去る不思議な鳥。 追いかけた先で待っていたのは、魔法のような出来事だった。

和弥が深夜の道路沿いを歩いていると、道の駅からピアノの音色が聞こえてくる。「ラストソング」のサイドストーリーです！！

とある街にこんな噂話がある。 真夜中、一人で公園にやって来ると足音が聞こえて来るそうだ。 その足音は何を意味しているのか。噂の噂。正体は枯れ尾花かもしれないが、今日も一人の女性が…

晴れが多い街、日向市(ひなたし) そこで刑事として働く女、南碧(みなみあおい) 彼女が出会ったとある事件は頭が粉砕された怪物の仕業としか言えない謎の事件だった……その時から彼女に…

　これは私の身に実際に起きた出来事です。 　深夜三時、外でけたたましい笑い声が聞こえたんです。 　こんな時間に誰？　って思ったら――私だったんです。 　信じてくださいよ…

熱帯夜。 暑くて眠れない永依夢ちゃん。 両親とともに夜の公園へ。しかし、そこで、不気味な声が聞こえてきて・・ 【KAC20234】深夜の散歩で起きた出来事

真夜中の散歩で聞こえた謎の声。

穂花《ほのか》は高校受験を控えて、深夜の散歩に出る。 家に戻りたくない気持ちで佇んでいると、知ってる歌が聞こえてきた。 KAC「深夜の散歩で起きた出来事」によせて

将来なんてどうなるかわからない。 俺はなんとなく周りに合わせるように勉強をしているだけの受験生。 特にやりたいこともなく。ほんとなんとなく日々を過ごしていた。 そんな俺はとある夜…

「俺さ、月を食べたことがあるんだ」 それは夜の散歩でのこと。 友は「月を食べたことがある」と自慢した。 すると、道端に月の欠片が落ちているのを私達は見つけてしまう。 友と私…