「目でなくて＊＊＊」を含む小説

Aランクパーティの『世界の誓い』にCランクヒーラーは必要ないと追放されたが、再び冒険者登録をしたらアタッカーとしてSランクだった。 国を大きく動かすことのできるSランク冒険者の…

　クロメルは興奮を抑えきれなかった。目の前にただ一人立つ狼少年は、バトルロイヤルの優勝者。そしてクロメルの〝狩り〟の対象者だ。 　戦いに渇いたクロメルに、狼少年の死を乗せた爪が迫…

「なんなの！　誰なのよあなたは！」 病院でひとりぼんやりと外を見ていたら、フリルのたくさんついた可愛い部屋で光る魔法陣らしきものの上に居た。 全く意味がわからない。 そして…

高校2年の冬休み明け。友達の居ない文月文宏は、いつも通り誰にも馴染めず教室で狸寝入りをしていた。また、退屈な日常が始まる。そう思っていた文月の目の前に現れたのは、4年前引っ越して…

舞台は世界大戦から何世紀か過ぎた頃。 壊人という人に似た何かが、荒廃した世界にうろつくようになってから長い時間が過ぎていたが、人類は細々と生き残っていた。 景色や心情の描写…

森嶋歌帆は17歳の誕生日を今日迎えた。 1ヶ月前の9月。夏休みの失恋を引きずって泣いていた歌帆は、朝のさくら川で声をかけられた。 それが蒼くん。 両親とも医者。 けれど、彼の外国…

　ダンジョン。 　そこは現代世界にはいるはずのないモンスターで溢れ、高い需要が期待できる新しい資源が豊富に存在する地下洞窟世界。 　多くの人間は危険も顧みず、その資源、一攫千金…

母親を亡くし虐げられ、不幸になった少女は生贄に差し出されたのですが、旦那様は優しく紳士な妖怪でした！？ 柚結《ゆゆ》はお母さんと二人暮らしでした。 とても貧乏でしたが、小さな茶…

目を覚ますと、白い壁の部屋にいた。 大きな窓を覗きこむと外は果てしない大海原だった。いったい誰が、何故、私をここに閉じ込めたのか。 私はこの白い牢獄から解放される日がくるのだろう…

2度目の洪水から復興し、早数千年。もはやその洪水というものは誰も疑いやしない神話となり、人々の行動規範の根底となった。 ただ、まさかセンティコアとイクチは自分の生きている間に3回…

梅雨もようやく明けようとする夏のはじめ。公演を間近に控えた即興劇団『ヒステリカ』は最終の追いこみに余念がない。 脚本のない即興劇という特異なスタイルと堅苦しい規律ゆえに存続が危…

子供を助けてトラックに轢かれそうになっている親友を助けた身体能力抜群なデブは太っていたことが災いしてトラックに轢かれてしまった。 目が覚めるとそこは知らないベビーベッドに寝かされ…

1920年頃をイメージしています。強権的な軍事独裁国家で暗躍する暗殺者のお話です。暗躍(活躍)の様子よりも、彼女自身の生き様を書いています。五部構成の予定で四作目ですが最終編とな…

　ギルド〈ブラックサウルス〉に所属するカメラマンの男。完塚全《かんづか　ぜん》。35歳。 　彼は同じギルドの冒険者とパーティを組み、ダンジョン内配信をしていた。 　自分よりも年…

「勇者様が、浮気をしているようなのです！」 四十三歳探偵、百々目木耕介が死にかけて異世界に転移した先で出会ったのは目を見張るような美女エルフ、セーナ。 そこで彼女から依頼され…

【短編・カクコン参加作品】 ――――――――――――― 「貴女は先程トラックに轢かれて死にました」 　目の前に佇む女神っぽい女神様が、そんなことをのたまった。 「転移ボーナ…

「七夕の日、〇〇〇に行ってはならない！」 それは幼い主人公の千利が住む家訓だ。 しかし、千利は仲の良い兄弟六人と一緒に〇〇〇へ行く。 その結果…家族が散り散りになる大事件が起きる…

鈴木裕子は息子の真一を伴い、引越し先にて小さな遊び場を見つける。真一はブランコを楽しむが、二人をみた近所の主婦達は、奇異な目で見る。なぜなら、そのブランコで首吊り自殺をした場所だ…

　交通事故で妻子を一度に亡くした主人公。その夜、霊安室で一人で泣いていると、死んだはずの妻が目を覚まして主人公に語り掛けてきた…。「私はあの世に行っても、あなたをずっと見守ってい…