異世界修羅場事情

樺鯖芝ノスケ

プロローグ 探偵といっても推理するやつじゃない方な!




 なんでこうなっちまったかな。


「……もう、俺は」


 だめだ。

 体温が、血が、自分の命がどんどん零れていくのがわかる。

 傷口を押さえていた手だけが異様に熱いのが気持ち悪かった。




 ――二時間前。都内某所。十一月十一日。百々目木探偵事務所応接間。


 簡単な仕事のハズだった。


「おまえの婚約者は、やはりクロだな」


 机の上に百枚以上の写真を重ね、尾行記録をまとめた書類をファイルに入れたものを渡しながら、俺はそう伝えた。


「そうですか…………」

 失望の感情が沈黙の中に尾を引いていた。


 今回の依頼人――俺がかつて所属していた事務所の後輩づてに知り合った十歳年下の友人だ。付き合いは五年以上になる。

 俺が探偵であることを知っていた彼は、自分の周囲で起きた異変の調査のために俺を頼ってきた。


 俺はそれを正式な仕事として請け負った。まあ、多少友人として割り引きはしてやったが。

 彼の顔は青く落ち込んでいる。否定のしようがない確実な証拠に、少しだけ残っていた信頼が完全に崩壊した瞬間だった。


「じゃあ、妊娠したっていうのも」

「お相手の、ということは否定できない。随分長い付き合いのようだしな」


 ぎり、と歯軋りの音が、俺にまで聞こえた。


 ここまでくれば後は民事の仕事だ。弁護士が必要ならそっちに証拠を全て渡し、俺はお役御免。籍を入れる前の婚約状態ならそれほど慰謝料も取れないだろうが、子供ができていると厄介だ。

 これから彼は腹の中の子供の血を巡って婚約者と係争を続けるだろう。幸い現代は優秀なDNA鑑定が行える。決着はそう遠からずつくだろう。だが。


「でも、やっぱり信じられません。彼女が、僕に隠してこんな、おおっぴらに……。もっとよく調査してもらって確かめないと……」


 中には彼のように調査結果を信じられず、調査期間の延長を申し出てくる依頼人もいる。だが既に間接証拠は揃っている。これ以上調査を長引かせても意味はない。

 俺としてもこの貧乏事務所のためにさっさと次の仕事に行きたいし、依頼料を徒に増やして依頼人に負担をかけるのは好ましくない。


「これ以上は同じような証拠しか得られないと思うぞ。否定したい気持ちはわかるが」

「……この資料によれば、丁度この時間帯に相手と僕の家で会うことが多いみたいですね」

「ああ。そうだな」


 ちらりと時計を見る。午後四時二十分。調査相手が、依頼人である彼がまだ職場で働いていると信じ込んでいる時間だ。


「この目で確かめたい。百々目木さん。一緒に来てくれませんか?」

「俺が?」

「お願いします。僕と彼女の話に立ち会ってください。二人だけじゃ、僕は冷静でいられるかわからない」

「いや、しかし……」


 探偵全員がそうとは限らないかもしれないが、俺は証拠十分の案件では通常そういった介入はしないようにしている。

 依頼人とのトラブルを避けるためであることもそうだが、そういった当事者同士の直接のやり合いは、弁護士の仕事であることが多いからだ。

 しかしそれを正直に伝えても、彼は頑として頷かなかった。


「知らない人にあまり聞かれたくないんです。百々目木さんなら、僕と彼女の話もよく知ってるでしょう?」


 確かに、俺は数年前に彼と一緒に飲むことがあり、そのときに彼女との惚気話を聞いていたこともあった。

 とはいえ、だ。いくら友人でも仕事は仕事だ。


「俺は現場に突入するやり方はあんま好きじゃねえんだけどな……」


 むしろ嫌ってすらいる。中には好き好んでトラブルに顔を突っ込むやつもいるが、そこまでいくと俺の仕事の領分を超えた行動だと思うからだ。


「どうか、お願いします。百々目木さん! 他に頼れる人がいないんです。百々目木さんじゃないと、僕は何をしでかすか……」


 だが顔なじみの真剣な態度に、俺もつい折れてしまった。


「わかった。わかったよ。ただしひとりの友人としてだ。こじれるようならすぐ退散する」

「ありがとうございます。――百々目木さんって、やっぱり情に弱いですね。そういうところが好きなんですけど」

「男に言われても嬉しくねえよ。っつか俺が折れるってわかってやってたなこのやろ」


 三十過ぎでまだ子どもらしさの残る笑顔で彼は爽快そうに笑う。こういう純粋なところが残っているやつだから俺も友人として気に入っていた。本人には直接言ったりはしないが。 

 証拠を掴むのは楽勝だった。

 三十二歳の依頼人とその二歳年下の婚約者は結婚を半年後に控えており、二人はすでにアパートを一室借りて同棲している。

 依頼人の仕事柄家を空けることが多く、婚約者は家で一人で過ごすことが多かった。海外出張の多い依頼人はそのことに申し訳なさを感じつつも、将来の暮らしのため、一心不乱に働いていた。

 婚約者のために車を用意し、生活が苦にならないように給料の半分以上を婚約者のために送金。依頼人はそれでも不安で心配になり、一日に何度もメールを送っていた。婚約者も返事は必ず返していたが、


「気にしてないよ」「○○くん、優しいから」「一緒にがんばろうね」


 と心配もしてくれていた文面も、


「うん」「あ、お風呂入るからまた明日ね」「お金なくなっちゃった」


 と、次第に素っ気なく変貌していった。

 俺は依頼を受けてから愛用のカメラを手に、彼の自宅周辺をあたった。許可を得て留守中の部屋と車にGPSと盗聴器を取り付け、その足跡も辿る。

 プライバシーの侵害だと調査対象から責め立てられることもあるが、車の名義は依頼人のものであり、所有者が許可しているなら問題はない。あくまで依頼人が防犯のために取り付けたと名目を立てれば犯罪にはならない。それがバレたときの信頼問題は別物だが。


 ともあれ、正直、穴だらけだ。よくもまあこんな行動で隠しおおせると思ったものだ。自分の行動がどれほどわかりやすいか、まるで想像もできていない。

 それだけ、優しい依頼人のことを舐めていたことの証左でもある。


 依頼人の方は彼女のことを心から信頼していただけに、その裏切りの反動は計り知れない。

 浮気相手は元彼のようだ。大学時代に別れたと依頼人も聞かされていたそうだが、こっそり秘密の付き合いが続いていた。


 急に増えた交際費とおざなりになった連絡で不信に思った依頼人は、俺に調査を依頼してきたというわけだった。

 しがない小さな探偵事務所。探偵事務所といってもその内容は九割が浮気調査だっていうのは有名な話だが、それは必ずしも正確ではない。


 実際には浮気調査や素行調査のような個人向けのものもあれば、法人、企業から背反行為調査や情報漏洩調査などもあり、事務所の方針で割合も変わるといった感じだ。弁護士を通じて依頼されることもある。

 といってもそれは有名な大手の探偵事務所の割合で、俺のようなわけあっての一人事務所だとやはり個人の比率は大きくなる。


 実情をぶちまけると、この二ヶ月ほどは浮気調査の方が立て続けに依頼されている。正直、仕事の中ではあまり気持ちよくはない部類だ。依頼人か調査対象のどちらかが壊れるまで傷つく割合が多いのが浮気調査だからだ。

 だがどんなものでも仕事は完璧にこなすのが所長こと俺、百々目木耕介のモットーだ。


 依頼人は婚約者に海外出張だと嘘をつき、通勤と生活圏から離れた沿線上のマンスリーマンションに身を置き、証拠が揃うのを待った。

 前述の通り警戒心の欠片もないがばがばな浮気劇。二週間もあれば言い逃れのできない証拠は出揃った。俺は依頼人を事務所に呼びつけ、到着を待った。


「百々目木さん、どうでしたか?」と玄関を開けて一番に戦々恐々と俺に尋ねるそのときは、まだ彼女が白である可能性を胸に抱いていた。


 だが結果は先の通り。彼は写真に目を落としたまましばらく動かなかった。

 まあ、写真でわかるくらい美人ではある。寄ってくる男は多いだろう。彼の顔が蒼白になり、ともすればそのまま倒れてしまうのではないかと心配になるほどだった。





「じゃあ、いくか。俺の車に乗ってくれ」


 事務所所有のボロい白の軽自動車で依頼人の自宅に向かう。乱雑に乗せた機材ががたがたと音を鳴らすが、彼には聞こえていないようだ。


「あまり思い詰めるなよ。それから、自宅に着いても闇雲に飛び出すのは悪手だ。俺が許可を出すまで後ろにいろ」

「わかっています……」


 必死に押さえた声量で彼は拳を握る。本当は今にも婚約者を問い詰めて怒鳴りつけたい想いで溢れているだろうに、俺という他人の手前、理性を保つことに死力を尽くしている。

 俺はそれ以上声をかけなかった。慰めても事実は変わらないし、俺には同情してやる権利もない。黙ってハンドルを握る。


 三十分ほど車を走らせると、三階建てコンクリート造のシンプルだが洒落た感じのアパートに着いた。デザイナーズ建築が持て囃された時代に建てられた瀟洒な佇まい。

 結婚したら家を買おうと二人で決めて、今はこのアパートで慎ましく暮らしているそうだ。シンプルと言っても俺の部屋よりも大分立派なのだが。残念ながら友人とはいえ金持ちの感覚は俺とは相容れない。


 婚約者は毎週決まった曜日に浮気相手を自宅に呼んで逢瀬を重ねている。今日は一週間の中日、水曜だ。ちなみに週末はラブホに行っている。もちろん、依頼人の送った金で、だ。


 俺は二階の玄関の前で足音を消し、耳を立てて様子を窺う。玄関の近くにはいない。

 依頼人から預かった鍵を慎重に差し込み、音が鳴らないように回した。ドアノブが手汗で滑るのを気をつけながらひねる。もちろん空いた手で依頼人が飛び出すのを抑えるのも忘れない。


 男物の靴が、乱暴に脱ぎ捨てられて倒れている。ただ雑に脱いだという散らかりようでない。おそらく玄関から既にコトに及んで、じゃれ合いながら奥に引っ込んだのだろう。経験を積むと、玄関を見るだけでそれがわかるようになる。


「っ、ふ。は、ぐっ、ぅ……」


 依頼人もそれが自分の靴でないことに気づいたのか。女物とは言えない大きな靴を見下ろして、乱れる息を必死に押し殺している。

 ここで気配を勘づかれて身なりを整えられたら誤魔化すエクシュキューズを与えることになる。俺は口に指を立てて見せ、依頼人が頷いたことを確認すると廊下を進んだ。


 寝室は左手だが、盗聴器の会話で二人はリビングのソファですることが好きなことはわかっている。目指すのはそっちだ。

 リビングに続く扉越しに話し声が聞こえて、俺は盗聴器のレシーバーを耳に当てた。ソファの近くにあるゴミ箱にしかけておいたものだ。その話しぶりから俺は二人の状態を推察する。


 内容は「次はどこいこっか」みたいな他愛のない内容だが、女の声は随分甘い。声量も抑えている。声をひそめているというのは、つまり聞かせる相手の耳がそれだけ近くにあるということだ。

 なるほど、事後ね。


 ならば二人は服は着ていない可能性が高い。言い逃れできない瞬間を激写するなら最高のタイミングだ。家に男を連れ込む玄関の写真や、二人で手を繋いでラブホに入る写真では、決定的ではあるが、特にヒステリックな調査対象者だとそれでも認めないやつもいる。

 だが、現場に踏み込まれれば、さすがにそんな言い訳は通じない。


 俺は彼に、軍人さながらのハンドサインで突入を示した。






 金切り声が部屋中に響き渡った。


「え!? なんで? なんでここにいるの? ねえ、なんでよ!?」


 婚約者はシーツで裸を隠して、浮気相手は呆然としている。

 これは典型的な現実逃避反応だ。なんでと聞いているが、本当は逃げたいだけ。だから答えたとしても。


「私に嘘ついたの? ひどい! 出張だって言ってたじゃない!」


 こうして自分を棚に上げて責めてくるのも、こういうタイプの人間によくある反応だ。それは男も女も変わりない。


「卑怯! この卑怯者! 探偵なんか使わないと私を信じられないのか! この弱虫!」


 だから依頼人の経緯を知って逆上する。こんな罵倒など、数多く見てきた。今さら胸糞悪くなったりはしない。問題はこの先の依頼人の行動だ。


「ここで殴れば不利になるぞ。なんとか抑えろ」


 俺は依頼人に静かに忠告する。彼は手で顔を覆って自分の表情を隠していた。

 依頼人が復讐を心に決めていた場合、依頼人の反応には二種類ある。怒りに我を忘れるか、冷酷なまでに冷静になるかだ。どっちにしても俺は対処法を弁えている。

 一番の悪手は俺が慌てることだ。依頼人に過剰な復讐をさせれば法廷で不利になる。

 だが、彼は違った。


「僕が、悪いんです……」


 彼は滂沱と泣いていた。

 たまに、だが、こうして自分を責める依頼人もいる。


「僕が、ちゃんと構ってやれなかったから。僕、親がいなくて、愛情がどういうものかわからなくて、だからきっと、やり方を間違えちゃったんだろうなあ……」


 そして、そういうタイプの人間ほど、実は相手に与えるダメージも大きい。特に相手が依頼人にも少なからず情を持っている場合には。

 ひゅっ、と婚約者が枯れ木のような乾いた息を吸った。ようやく自分が投げ捨てたものの価値に気づいた音。


「待って、待ってよ! 違うの! これは浮気じゃないの! 何かの間違いだから!」


 ソファから転がり落ちて追い縋るが、依頼人は手を差し伸べたりもしない。


「いい加減にしろ。もう僕たちは終わりだ」

「違うの! ねえ、聞いて! 私の話、どうして聞いてくれないの!?」


 見慣れたやり取り。浮気調査で調査対象が黒だったとき、不思議なことに彼らはいつも自分が被害者ぶり、なぜか自分の方が捨てられたと思い込む。


 俺は今のうちにいまだ無言の浮気相手に近寄り名前を告げる。「○○さんですね?」力ない返事。後日連絡することを伝え、了解を得る。いざというときのために俺も格闘術は身に着けているが、今回は必要なさそうだ。依頼人よりも大分痩せぎすで、正直どうして依頼人よりこっちを選んだのかわからない。彼はいつの間にかパンツを履いていた。どうせなら全部着ろよ。


 二人にこれまでの証拠も突きつけて、依頼人が婚約破棄を望んでいることを伝えた。入籍前の浮気では浮気相手にまで慰謝料を求めるのは難しいが、依頼人は金には困っていない。だが婚約者に対して、浮気相手にかけた金銭と同等のものくらいは望めるだろう。

 話が済むと、依頼人は躊躇いなく婚約者に背を向けた。


「いきましょう。百々目木さん。もうここには用はない」

「わかった。それでは、後日弁護士を通して正式に調停の申立書が届きますので、私たちはこれで失礼します」


 俺が丁寧に婚約者に伝え、彼が離れようとしたとき、婚約者は、まるで自分が世界の中心であるかのように言った。


「ねえ、待って。私、お腹にあなたの子供がいるんだよ……?」


 自分のカードが尽きたと感じた調査対象が最後に用いるのが、この引き留めるために子供すら利用する、下劣な交渉だ。


「そいつの子供だろう」

「違うわ! あなたの子よ! それ以外考えられないでしょ!」

「残念ながら彼の海外出張期間を考えると、依頼人の子供である可能性は低いんですよ。それにあなたは、婦人科にあの男性と一緒に行かれてますよね?」


 そんなことまで把握されていたのかと驚愕に剥く目。


「いやよ! ねえ! 置いていかないで! 一緒に生きようって言ってくれたじゃない!」

「君はもう他人だ。僕はこれ以上、自分の人生から大切な人を失いたくなかったのに」


 それでも依頼人が耳を傾けてくれないことを悟ると、婚約者は脱力して床にへたり込んだ。






 こうして今回の仕事が終幕を迎えた。


「マンションまで送る。歩けるか?」

「…………」


 さすがにまだ会話できる余裕はないか。

 俺は彼の後ろで歩調を合わせながら、この後の予定を考えていた。


 後は雑多な事務仕事が待っているが、消化試合だ。俺は今回のような山場を超えたら、愛車のバイクでツーリングに行くことに決めている。依頼人を送り届けて、落ち着いたらさっそく遠出しよう。

 修羅場を潜り抜けてささくれだった俺の心を癒やす、唯一無二の方法だ。


 今回の依頼料が振り込まれたら、十年付き合った愛車と別れて、新車を買うつもりだった。

 家族のいない俺は、金があってもそんなところにしか使い道がない。だから、今の愛車とは今回が最後のデート。盛大に別れを惜しんで、ひたすらに哀愁に浸ろう。

 それがずっと一人で生きてきた、四十も半ばに差し掛かろうとしている男の人生の楽しみ方だ。


 前を歩くふらつく依頼者。おっと、あまり自分の世界に入り込みすぎるのはよくない。


「さあ、しっかり歩いて――」 


 言いながら依頼人の肩を後ろから支え、アパートの廊下から外階段に差し掛かったときだった。

 どん、と後ろからぶつかられた。


「あんたが余計なことをしなければ、私は裕福に暮らせてたのに! あんたのせいで私の将来が滅茶苦茶よ!」


 振り返ると、半裸で叫ぶ婚約者のその手に、血に濡れた包丁が握られていた。


「百々目木さん!?」


 依頼人の叫び声が遠い。なぜか彼まで遠ざかっていく。いや、離れているのは俺だ。俺が倒れたからだ。依頼人の脇をすり抜けるように、俺は階段を転げ落ちていた。

 油断した。意識が散漫になりすぎた。自業自得だろ、と叫び返したかったが、激痛で呻き声しか俺の口からは出てこない。


 視界が、世界が、遠く、細くなっていく。そして、ぷつんと。









 ああ。いつかはこんなことになるんじゃねえかって、どっかで思ってたさ。


 教えを守れなくてすみません、師匠――。






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