「私の願い」を含む小説

流れ星の観測をする助手君と博士ちゃんの話。

さく、さく、ひと針通すたび、淡く小さな光の粒がふわんと布に浮かぶ。木枠にはめられた絹のハンカチに刺繍糸の花が咲く。 　――これを使う人が、きっと、悲しくならないように。 　私は願…

　ある夏の日。お祭りの夜。私は願い星に願った通りにあなたと出会った。

学園の王子様にひっぱりこまれた生徒会は、超個性的なメンバー揃いの『HEAVEN』 大がかりな学校行事から、恋のお悩み相談まで、全校生徒の『希望書』実現のために、全力で走り回らされ…

　憧れた女の子がいた。気高き特別な外見と、親しみやすい素顔。 　僕の願いは、君のそばにいることだけだった。 　 　大切な男の子がいた。切ないほどに頑張り続ける君から、いつしか目が…

記憶を失った少年が美少女たちと過ごす、楽しい普通の世界になったらいいのにな。 もしもお互いにまた出会った時、相手のことを覚えてなければいいのにな。 でも、それでもまた出会えたら嬉…

何でも1人で済ませてしまう完璧系配信者宙(そら)のマネージャーとして配信をサポートすることになったのは私、蒼乃(その) 1人でこなせてしまう彼だから私なんて必要ないんじゃないかな…

　異能の力を持った私は、戦いの中では≪英雄≫、または≪救世主≫と呼ばれ、平和の中では≪殺人鬼≫と呼ばれる。 　≪剣聖≫として敵国を丸々滅ぼした功績で、私は一生手に入らないと思って…

朝起きるとの枕元には死神がいた。 何でももうすぐ20歳になる私の寿命はあと1ヶ月らしい。そんな若くして死んでしまう若者たちのために新しく天上で定められた制度、「アンダー20救済制…

自分の色を塗りつぶされながら生きてきた小浦咲は、 あるきっかけを経て、幼い頃から育んでいた「黒」を芽吹かせ、 自分を認めることが出来ず、心を病み、黒い闇に落ちていく。 母との確執…

伯爵令嬢レティシアは二年前に知り合った役者の卵に恋をしていた。国一番の大舞台に愛しの彼は現れるのか？ 小説家になろう、ノベルアップ＋、noteでも同内容で掲載しています。

多分、もう会えないであろうあの世界の仲間たちへ 私は大人になってしまったが、君たちのことは未だにただの夢とは思えないでいる。 夏が来る度に君たちのことを思い出す。 今も元気にして…

願いを叶えることができる先輩と、先輩を気にかける後輩の話。

「私の願いは王族をやめること。争わず、殺さず、平和的に歴史を塗り替えてほしいんだ。」シュリの前に現れた黒髪の青年は穏やかに告げた。 ひょんなことからことから敵国に『召喚』された…

　私は小中高大とあまりマンガに縁がなかったのですが、周りの人がしゃべるのを聞いて、読んでみたいと思っていましたし、たまに読める機会があるとどきどきしました。 　今は「book☆w…

夏の天体観測。夜の屋上。大好きな先輩に告白するチャンスだ。でも、足は震えて動かない。私は星に願う。どうか、この恋が叶いま–––「星に願ってる場合か」。私の願いは遮られた。目の前に…

夢月七海様、同題異話、12月号参加です。同じタイトルをいただき、別の作品を書くというもの。 プラネタリウム「スペース・ドーム」に勤める解説員、星歌と天文台の研究員である星歌の旦…

おとぎ話に似た、けれど日常の中にありふれた恋の連作短編集。 第1話　『マロウブルーの効能』 「お名前を伺ってもよろしいでしょうか？」 カフェで働く莉亜は、文通相手の有紀に励ま…

　1940年英国。第二次世界大戦が勃発し、その只中にある都市ロンドン。そこで、長い年月を生きてきたある女性は世界の真実を目の当たりにする。 これは、語られることのない書き綴られた…

クリスマスイブの夜、村上夏樹は願いを叶える神『ネア』と名乗る少女に出会う。そして、ネアに 「神である私があなたの願いを一つだけ叶えてあげましょう。その代わり、私の願いを叶えて…