「どうして 短編」を含む小説

【一話目】勇者により散々な目に遭った魔王は、とある神父を頼ることにした。 KAC2024や短編フェスで書いた神父モノをまずここに集めておくことにしました。その後、気が向いたら神…

悪女シュルヴィアの悪行の証拠を集め、遂に義姉を断頭台に追い込んだ義妹ミンミとその仲間達はこれでこの国に平和が訪れる、そう信じた。 　しかし数日と経たずに自体は急展開、悪化していっ…

認知症の妻の俳諧にはどうやら意味がありそうだ。

滅亡した世界。一人の少女と自動音声の、世界最後の会話。 「へい sari 人類はどうして滅亡したの？」

【第1章】小野田夏生は恋人の雨宮健を待っていた。 誕生日の夜、約束したのに結局来ない。電話には、知らない男が出て、誕生日を忘れられていると思い知る。 大学に行けば、健の元彼女に会…

自転車も乗れば虫にあたる。風にも坂にも信号にも。

政略結婚ながら仲良く幸せに夫婦になるはずだったものの、夫は仕事先でとある女性との恋仲を周囲から求められていた。というのも、夫とその女性は幼い頃に仲良くしていたが、とある事件で引き…

　ぼくには幽霊が見える。 　でも、そういうものは、こちらから手を出さないかぎりは安全だし、怖いことだってない。それはただそこにいるだけで、それ以上じゃない。 　ただし、そういうわ…

解放軍により「救済」されたユートピアの片隅で暮らす、ちいさな兄弟の話。 ◆ 決めつけの「しあわせ」が、世の中には多い気がします。 こちら側の基準ではたしかに不幸に見えるけど、…

　「ね、どうしてこんな雨の中で歌っているの？」 　そうやって問われたのは、他に誰もいない橋の上。 　 　ずぶ濡れでギターを持った僕は、さっきまで歌っていた姿勢のまま固まって。 …

–––––目が覚めるとそこは保健室。 何故かキモい声、「ブリッジ」状態のまま元に戻らない姿勢。 とどまることを知らない尿意。ゆく手を阻む数々の試練。 そして星の定めによりまともな…

【ざまぁ系の短編作品集としていく予定です】 この国もあの国もその国も。 どこの国でも"真実の愛"に目覚めた王侯貴族ばかり。 私ですか？私も"真実の愛"に目覚めた王子様に婚約破棄…

私は大好きな担任教師、大野先生をポケットに忍ばせたナイフで刺した。 何のためらいもなく。 先生は血を流して動かなくなった。 何で！？どうして！？ 私は先生を傷つけるつもりなんか…

あるダイレクトメールが届いた話。

　高校卒業寸前を迎える頃、家族に手紙を書くことになりヨミは同居人である降魔に書こうと考えていた。 　しかし、降魔は人間ではなく魔法界から来た魔法使い。人間では考えられない超常現…

話題の漫画の広告を見かけた。ギリシャ神話のハデスとペルセポネーを元ネタにした漫画だ。 美形で一途な冥府の王がただ一人の女を愛してしまうそのお話は、世の中では『ロマンチックだ』と絶…

＃ 　大人の言うことなんて聞かなかった――振り返ってみれば、自分がそうだったのだ。 　一度経験しているのに、どうして大人は子供を叱るのだろう？ 　……いやまあ、しないわけにもいか…

若き日に青年亡命貴族と婚約破棄をした貴族令嬢ゾフィー。それから十年後、元婚約者は大帝国の皇帝となり、没落した彼女は彼の愛妾として後宮に召し上げられた。 頑なだった彼女の心をとか…

パラダイムという異能力がある。 彼はその中でも最強は能力を奪う能力であると考えた。 故に、作り上げることにした。 最強の力を。