異世界女性用防具店(高価買取)
玲音
異世界女性用防具店(高価買取)
「いらっしゃいませ!」
「店長!また来たぜ!」
「おう、しかも仲間を連れてきたな!」
「本当にありがとう!」
「ここは防具が安いって聞いたけど、マジでそうだな!」
「だろ?今着てるこのチェインメイルもここで買ったんだぜ、店長が最後に20%オフしてくれたんだ!」
「メリアさんは常連だから、将来を期待しているんだよ!未来のS級冒険者!」
「へっへっへ~」
「本当に割引してくれるの?他の店よりもともと安いのに……」
「すみません、お名前を伺ってもいいですか?」
「彼女はガーナ。前に一緒に冒険した仲間だよ。」
「ガーナさん、初めてのご来店ですが、メリアさんのお友達なので、一時的に最大5%割引できます。」
「気にしないで!この魔法のローブ、他の店じゃ1000ディナールで売ってるのに、ここじゃ980で、さらに95%の割引までしてくれるなんて!すごい!」
「だから、安いだろ?」
「本物か?」
「ちゃんと鑑定してもらったよ。信じられないなら、自分で確かめてみなよ。」
「しかも、もしうちの店で偽物を買ってしまったら、元の価格で補償します!」
「うん……本物みたいだ!」
「それじゃあ……どうする?」
「買うわ!」
「ありがとうございます、合計931ディナールです!」
「ここだよ。」
「5……4……3……1……931ディナールお預かりします!古い初心者用ローブはどうしますか?買取も行っていますよ。」
「でも、ただの安物の初級ローブだし……しかも破れてる……」
「なので買い取り価格は高くはありません……ですが、あなたはメリアの友達なので、31ディナールでどうでしょう?」
「そんなに高いのか!」
「だろ?お得だよ。それで私は長期的に通ってるのさ。」
「でも、つまり、今脱ぐってこと?」
「もちろん、ここは女性だけだから……恥ずかしがることないよ!どうしても無理なら、あそこの更衣室使っていいぜ。」
「おお、ありがとう!」
「どうだ?」
「本当にありがとう!」
「で、紹介料は……」
「前に言った通り、紹介料は10%。」
「いいね!」
「着替えた……何してるの?」
「ハイタッチ……ああ、ぴったりじゃん、お前!」
「えっ、そう?」
「それに、性能もいいし、強くなった気がしないか?」
「うん……今ならゴブリンを一撃で倒せる気がするぜ!」
「試してみるか?」
「いいよ!」
「ちょっと待って、」
「あ、そうだ、店長、服はここに。」
「ありがとう!こちらが31ディナールのお返しです。」
「ありがとう。また来るよ、じゃあね!」
「ご来店ありがとうございました!」
*
「新人冒険者ガーナが着用していた初級ローブをオークションにかけます!ご存知の通り、ガーナは新人冒険者ですが、魔法の威力は驚異的で、冒険者になってわずか3か月でE級に昇格し、将来が期待されています!」
「そして、何よりも彼女の美貌です。燃えるような赤い髪と整った顔立ちで、最も人気のある冒険者の一人となっています!今回は彼女がずっと着用していた初級ローブを、高級鑑定士の鑑定書付きでお届けします。本当に直後に時間停止で保護した本物です!」
「開始価格は10000ディナール!」
「12000」
「15000」
「20000」
「25000」
「26000」
「28000」
「30000」
「……」
「30000、1回。」
「30000、2回。」
「30000、3回、落札!」
「おめでとうございます、エヴァン公爵!」
「次の出品物は……」
*
「手数料を引いて、こちらが18000ディナールです。」
「ありがとうございます……」
「本当に助かったよ。これが売れるなんて思ってもみなかった。最初に君が来たときは半信半疑だったが……」
「気にしないで、みんなが利益を得られるならそれが一番です。(何しろ転生前は男だったから、男性が何を求めているかよく知っているよね。)」
「次に新しい商品があれば、すぐに知らせてくれ!」
「はい。」
異世界女性用防具店(高価買取) 玲音 @Immerwahr
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