「短編小説」を含む小説

　夏休みのとあるだる暑い日。 　田舎町の片隅にある古びたアパートの一室で、一人暮らしの女子高生、さつきは親友の楓と一緒にだらだらとアニメを見ていた。エアコンの効いた部屋の中、二人…

雨上がりの午後、青年・大輔が街の片隅にある小さなカレー専門店で注文した大盛りカツカレー。その美味しさに夢中になり、完食した彼の一日が特別なものに変わる様子を描いた心温まる短編小説。

　私は瑠美奈。 　蒼史朗殿の筆によって命を宿した一輪の花でございます。 　蒼史朗殿は、京の都に住まう類まれなる才能を持つ絵師。筆に魂を込めて自然の美を写し取ることに、人生を捧げ…

カドカワ読書タイム短編児童小説コンテスト 中間突破作品です！ （「五月の章」部分のみ） 読みやすく仕上がっています。 最後まで書いたので、読んでくれたら嬉しいな。 ＊ 「おば…

きっかけは何と言う事もない。 ただ、いくら金を払っても得るものがないこの虚しさから解放されようと思っただけだ。 全てを消してしまいたくなって、それが正しい事のように思えた。それだ…

「私」はかつて天才とまで呼ばれていたが今や落ちぶれ、過去の栄光にとらわれたまま「作家」という職業にしがみついていた。 生活は荒み、妻にも呆れられ、自堕落になっていった「私」は、あ…

ヒロノブには物心ついた時から「お姉ちゃん」がいた。 優しくて、料理を作ってくれて、悲しい時にはなぐさめてくれる、最高のお姉ちゃん。 そんなお姉ちゃんの愛に包まれた、ヒロノブの一生…

終業式をきっかけに近づく、流され気味な保健の先生と気まぐれな生徒の百合小話。 2話完結の短編小説です。

「美咲、ちょっといい？」 　杏奈が私を呼び止めた。 「新入生の中に、ちょっと問題がありそうな子がいるの」 「どういうこと？」 「あそこにいる子よ」 　杏奈は控えめに指差した。 「…

※集英社オレンジ文庫第230回短編小説新人賞で選外だったもので、とある田舎が舞台の、よくある幼馴染モノです。ちょびっとだけ改稿しました。 　普段は違うタイプの文章ばっかり書いて…

少しばかり才能を持っている……そういう人は世の中に無数にいる。 青年もまた、そんな無数の中の一人だった。

主に恋愛をメインとした短編小説を書いています。 気になった作品があれば隙間時間にでも読んで頂ければ幸いです。 レビューや感想を書いてくださるととても嬉しいです。

　小説家を目指して三年目の夏、主人公は失読症を発症する。小説家を志す主人公は、読み書きができないというハンディキャップを背負うことになる。 　そんな中、主人公は、自分と同じように…

感情は諸刃の剣ですね。

戦いに生きる『裏の始末屋』とよばれる者たちがいた。 仮の名を『粛清者』 人間への憎しみとそれだけではない感情と感覚はいつも粛清者がたおす人々が必ず求める『しあわせ』に疑問を持…

古びた駄菓子屋に引き寄せられた主人公が、運試しの飴玉を選んだことから始まる不気味な出来事。飴玉を口にした瞬間、彼の運命は暗転し、想像を絶する恐怖体験が幕を開ける。現実と夢の境界が…

悪魔は黒くて敵？天使は白くて味方？ この作品を見ればイメージが変わるはず！

－－令和六年某夏の出来事 持続可能な開発目標通称SDGsがかかげられているのに捨てられたかまたは落ちた端末が海や川を流れて有刺鉄線により侵入者をこばむゴミ処理場で決意をあらため…

夜寝れない、物音がうるさい、そんな当たり前に悩まされる青年の、特殊で当たり前な夜の過ごし方