「信じていた」を含む小説

自分が危機に陥ったとき、必ず天使が助けてくれる。 木野竜也（きのたつや）はそう信じていた。それを証明するため朝の線路に身を投げた竜也の元に天使は現れることなく、竜也はほの暗い見知…

彼がイギリスへ留学するという。あたしは止めない。彼の夢の邪魔はしない。寂しいなんて言わない。「元気でね」とただ笑って、手を振る。それが正解なのだ。そう信じていたのだけれど…。好き…

ある世界の、ある学園の卒業式。 旅立ちを前に、目の前に広がる筈の未来を夢見ていた少女の思いは無残に砕かれた。 何故、どうして？ その疑問は、程なくして応えを得る事になる。 信じて…

現代ものオカルト風味コメディ中編。霊感がない語り部視点で、霊能バトル。 健全な青少年にして霊など信じていない大学生・塚堂洋介。インチキ霊能力者の叔父・塚堂祐斎の助手として働く彼…

１９９９年、七月。その日世界は終わりを迎えた。誰も知らないところで。 僕たちが無意識に信じていた常識、道徳、そういったものはことごとく無価値な何かに成り下がってしまった。 それで…

香道御雲流宗家は、暗殺に用いる毒薬の調合を裏の生業とし、古くから「闇の薬師」と呼ばれてきた。香道の宗家は大伯父と呼ばれる一族で最も権力を持つ人間があたり、実際に毒薬を扱う者は裏の…

「運命にあぐらをかいて子供に正しい道を示さない。そんなことをストーリーテラーが望んだと信じていたのか！」 どんな物語かも分からず、見つけ出せない歪みの原因。 見捨てるべきか介入す…

　小説を書くのが趣味の高校生、家達麗華。 　麗華はある日、学校で友達から、あちこちにミステリーサークルが出来ているという噂を聞く。オカルトを信じていない麗華は友人の話を聞き流す…

教会を呪った。 女神を呪った。 女神を信じていた自分自身を、呪った。 火刑に処された女は、その日、新たに産み落とされた。 (今のところサワリだけです) (実在の宗教や団体に…

死者を蘇生させる人工ウイルスにより、レッドソウルと呼ばれるゾンビが誕生する―― 東京湾の中心に建設された人工島に建てられた＜ウイルス性新薬研究施設＞にて、死者を蘇生させる人工ウイ…

　陸上部をやめた理由と、いつか咲くはずだと信じていた花のお話。拙作短編の 「名前も知らぬ花なれど」 (https://kakuyomu.jp/works/117735405488…

守人は森を守り、竜の巫女は祈りをささげる。それが役目だと信じていたが。やがて彼らは本当の意味を知ることとなる。 静謐で残酷なシリアスファンタジー。 年齢制限をかけるほどでは…

　かつて俺は、作家を目指していた。 　――なんて、カッコいいもんじゃない。「作家を夢見ていた」ってあたりが、ちょうどいい感じだ。 　そんな俺が、夜更かし次男の部屋で見たものは、…

姿なく、形なくして湧いてくる愛が本物であると信じていたい

　よく、 「あなたはサンタさんをいつまで信じていましたか？」 　なんて質問を聞く。 　では、 「あなたはサンタさんがいないと知った時、どう思いましたか？」 ――これは、一人の…

信じていた物を裏切られた月や星が綺麗な夜のこと。 出会いと別れが闊歩する時代の流れの中で、藍莉は大切な“人”と出会った。 どんな物語があなたを待っているのでしょう。

時は今から数年前。 政権交代をきっかけに政治活動をインターネット上で始めた”僕” ”僕”は自ら政治活動をしていくことで”正しい道””真っ当な国”を取り戻せると信じていた。 しかし…

英雄暦2000年、東京都世田谷区に位置する栄雄野高校(さかえおのこうこう)で立てこもり事件が起きた。武装した犯人グループによって生徒と職員、計34人の人質がとられた。警察が手も足…

「なあ、こんな都市伝説があるのを知っているか？」 ある日友人であるＤが、そんな話を日比谷にする。町外れにある祠の土台だった石に触れると死ぬという都市伝説。当然日比谷は信じ…

中学生の幸也は、タダシイコトに敏感だった。 オンラインゲームの仲間がイケナイコトをしていると知り、彼はそのゲームをしなくなった。 失踪した父親と、一人暮らしをする兄の代わりに、母…