水におちれば

きのみのる

第1話

流れも豊かな水に堕ちて

底から空を仰げたら


私は魚で泡を吹き

歌を唄うの

なんて素敵な碧なのかしらと


似た者同士で恋に落ち

心奪われ 歓びを知った


甘美な語らい風が育てば

大地も芽吹く


それは二度と 枯れ果てる事を知らない楽園


夢の中でだけ生きられる人

微笑みの中でだけ産まれる真実


苦しみ捥がき諦めた日々に

命を燃やす価値はないから


汚れているよと言葉に出せれば

惑うこと無く人は代われる


同じカタチじゃなくていい

だから焦がれる


永遠に

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

水におちれば きのみのる @Asmi10

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ