「ハッピーエンド(？) 短編」を含む小説

魔法大国の筆頭魔術師エリオスは「不幸を呼ぶ魔術師」と恐れられ、孤独に生きてきた。 だが、無鉄砲で快活な令嬢シエルの登場で、彼の静寂な日々は大きく揺れる。 シエルが魔導具密輸団…

ドレスダイン国のメルポリと言う町で食べ物屋をしている、21歳の女主人、ミア。のんびりとご飯を作り、お菓子を焼き、「ミアの食べ物屋」を切り盛りしていた。 夏なのにフードを目深にか…

北の国の聖女アイラは、ザカリア王子に婚約破棄され、断罪される。ザカリアの裏切り、聖女としての不本意な仕事の数々。それでも、アイラの心は静かだった。 彼女の護衛騎士が死んだ時に、ア…

　私は同じ夢を見ることがある。 　そこは雪の積もる森の中、そこにある小屋の中に彼女がいる。 　美しい彼女。 　私は彼女と会うのを、話すのを楽しみにしている。 …

孤独に苦しむ少年が悪魔と出会い、ある契約を結んだ。提示された対価の意味がよくわかっていない少年だが、悪魔は次々と契約達成のために少年の知らないところで暗躍し、時には少年の運命すら…

自称・天才魔法使い、ヴィクターは勇者パーティーを追放された。 彼はパーティーを追放された後も、魔法による大道芸や下宿している酒場でバイトをしながら日銭を稼ぐ。 そんな彼は、研究の…

高山陽毬は中学三年生の夏、脳腫瘍だと診断される。戸惑う陽毬だったが、同じく脳腫瘍の藤太と、木曜日の羽田空港で出会う。二人は、毎週木曜日に羽田空港のロビーで会うことを約束する。新し…

　明治の半ば。 　雪深い山奥に唐突に存在している豪奢なホテルでは、暖かい暖炉の前で客たちが談笑していた――。 「大変ですっ。 　雪で吊り橋が落ちましてっ。 　我々は、このホテ…

膨大な魔力を見込まれて聖女候補として王都の大聖堂で「田舎者」と馬鹿にされながら暮らしていたフユハ。けれどいつまで経っても魔法が発現せずに、ついに追い出されて故郷に帰ることになった…

シーモア公爵家の義兄妹、兄のエリクと妹リズ。 エリクと喧嘩したリズは、何度目かの家出を決意する。その裏には、義兄への恋慕ゆえの葛藤があった。 （私と離れれば、きっとお兄様も良い…

これは仕事帰りの会社員、原田哲也がとある神社で出会った、巫女装束を着た狐の少女とのお話。

終業式が終わった日、創実は幼なじみの飛鳥にかまくらを作ろうと言った。 報酬を条件に一緒に作る事を約束した二人だったが、飛鳥は知らなかった。 かまくらを作る事で、あんな事をするなん…

温暖な海域で生まれ育った人魚のセリティアは雪を見たことがなかった。 そんなある日、セリティアはひょんなことから遭難していた人間の男性リースを助ける。 見たこともないからこそ初め…

「毛がもじゃもじゃなのが気持ち悪い！」と、一目惚れした女の子に振られた雪男は、あることを実行する。それは、雪男としては死活問題なのだが……。

公爵家令嬢に転生したエリーゼは両親に溺愛されて育った。 溺愛のあまり子離れできないお父さまに、婚約者のラインハルトがキレそうになっている。 「婿殿、いい気にならない方がいい。う…

王太子に突然の婚約破棄を突き付けられた伯爵令嬢シャロット。 彼女は雪だるま（雪人形）遊びばかりしている、おぞましい風貌の持ち主ではあったが「雪の女神」と讃えられていた。 だが、そ…

ウチのヒーラーちゃんが中々ヒールをしてくれません。 いや、確かにさ、半端にダメージ受けている状態でヒールするよりも満身創痍の状態でヒールした方が回復量は無駄にはならないよ？ で…

主人公、鏑木翔太(かぶらぎしょうた)は、自信のある男になりたいと美人の幼馴染の母親に相談する。すると、女心を知れば変われるとアドバイスを受け、半端強引にデートをすることに。たまた…

容疑者の中澤は女子高生誘拐で逮捕されていた。取調室に取調官二名、書記一名と繰り広げる、自白までの攻防。黙秘を貫こうとする中澤に対して、手荒な取調官の二人。書記のタイピング音が無機…

クレオア王国の末の姫リゼリアは魔力を練ることができず、魔法が使えない。夫に魔力を分け与えることが妻の務めとされるこの国で、リゼリアは無能の姫なのである。 嫁ぎ先がないとされてき…