人魚セリティアは雪を見たい

縁代まと

人魚セリティアは雪を見たい

 私、セリティアは暖かな海で生まれ育った人魚だ。

 そんな私には生まれてから一度も目にしたことのないものがある。


 それは白くて冷たくて空から降ってくるという『雪』というものだった。

 見たことがないのになんで知っているのかというと――海で知り合ったリースという人間の男が教えてくれたからよ。


 正直言って、雪について教えられたってそれは陸の人間が見る景色のひとつに過ぎない。私にとっては海の中のサンゴ礁や海底火山のほうが魅力的に見えた。


 だから「ああそうなの」と軽く流していたけれど、リースは私が雪を見たことがないと知ると熱心に語り始めたの。

 雪で作った像のこと、雪遊びの数々、雪で滑って転んだ話、雪にまつわるモンスターの話、粉雪やぼたん雪の存在――そんな雪のある景色のことを。


 だから、その日から私にとって雪は憧れの存在になっていた。


     ***


「リースの故郷ではそんなに雪が沢山見れるの?」


 今日も海辺の岩陰でリースと会話しながら訊ねる。

 彼は様々な国の話をしてくれたけれど、故郷の話となると必ずといっていいほど雪の話が混じっていた。


 多分、ここと気候がまったく異なる土地だったんだと思う。

 だって私は生まれつき小麦色の肌をしているのに、リースは色白で……日に焼けると真っ赤になるの。それに白い髪に水色の目もこの辺りじゃ見たことがない。

 それなのに筋肉質で活動的に見えるから印象がチグハグで不思議だわ。嫌いじゃないけど。


 そんな感想も合わせて伝えるとリースは照れたように笑った。


「雪国ってやつだよ。でも海は凍ってなかったし、君たちみたいな人魚もいたかな」

「ホントに!? や、たしかに私たちって人間と比べたら寒暖差に強いらしいから、そう考えるとありえなくもないか」


 海底は冷たい。けれど海底火山の近くは熱い。

 そういう場所は一部の海洋生物以外は避けることが多いけれど、私たちは余裕で泳いでいた。まあ不快感はあるから好き好んで行く奴は変わり者だけどね。

 岩に腰掛けたリースは頬杖をついて私を眺める。


「でも嫌いじゃないって言ってもらえて嬉しいな。こっちの地域じゃ俺の外見は目立つみたいで嫌厭されがちだから」

「私は綺麗で良いと思うわよ、クジラの骨みたいだし!」

「そ、それは褒められてる……のかな? あはは、ならセリティアは太陽みたいだ。金色の髪と目も、健康的な肌の色も素敵だよ」


 ……こっちから褒めるのはいい。

 人魚は基本的に仲間を褒める文化があるから。人間と比べると、だけれど。

 ただ、なぜかリースに褒められると妙にむず痒くなって困るわ。

 ほら、今もつい無意識に尾びれで海面を叩いちゃった。別種族相手だと勝手が違うのかも。


 でも嬉しかったので「ありがと」と返すと、リースは私より何倍も嬉しそうに笑った。


     ***


 リースと初めて出会ったのは大海原のど真ん中だった。

 人間はこういうところまで出てくる時は大抵大きな船に乗っているのだけれど、仰向けになって辛うじて浮いていたリースの周りにはなにも見当たらなかった。


 そこでピンとくる。

 これが噂に聞く人間の遭難ね、と。


 泳ぐのに向いてないのにしょっちゅう海へと出てくる人間。彼らは時々こうして遭難する。死んだ状態で見つかることも多いそうだけれど、私はまだ見たことがない。

 助けたらお礼をしてくれたって話もあったし、そもそも暇で仕方がなかったから、私は軽い気持ちでリースを近くの陸まで連れていった。


 そこで目を覚ましたリースは私に感謝し、なぜか他の人間に助けを求めることもなく海辺に住み着いたの。

 たしかに他の人間が住んでいる場所は海辺から少し離れているけれど、リースなら歩けない距離じゃないのに。お礼として暇潰しになりそうな話を色々と聞いていた私としては都合が良かったけれど、人間ってもっと群れるものじゃなかったっけ?


 そう不思議に思って訊ねたことがある。

 するとリースは「母国の人間に追われているから隠れてるんだ」と答えた。


 ――なんでも、リースは母国で騎士団長というものをしていたらしい。

 けれど大臣が賄賂を受け取って不正をしていること、そして王妃と不倫していることを知ってしまった。それを問い詰めたら……なんと大臣が大暴れ!

 しかも大臣はその拍子にうっかり王妃を殺しちゃって、罪をリースに被せて死刑にしようとした。


 だからリースは逃げていたのだけれど、その途中で船が転覆して……私に助けられたわけだ。とんでもない話だわ、人間ってか弱いのにわりと邪悪よね。

 そう言うとリースは「たしかに」と困ったような、それでいて納得したような顔で笑っていた。


 そんな話を聞いてからしばらく経ち、彼と打ち解けてきたある晩のこと。


「あれから考えてたんだけど、リースは故郷に帰ったら殺されちゃうのよね?」

「そうなると思う」

「そっか、……見せてもらいたかったなぁ、雪」


 星空を眺めながら話しつつ、思わずそう言うとリースは意外そうな顔をした。


「セリティアは雪が好き?」

「好きかどうかは見たことがないからわからないわ。でも気になるし……見てみたいと思ってる。これは憧れだと思うの」

「そうか、俺としては海の中のほうが憧れるけれど――いや、これは君の故郷だからそう思うのかな」


 リースはたまにただ褒めるのとも違う、歯の浮くようなことを言う。

 故郷でもそうだったのかと揶揄い半分に訊ねたことがあるけれど、むしろ真面目でフランクな話はほとんどしたことがなかったそうだ。

 でも故郷を追われ、死にかけ、遠い土地で異なる文化に触れて、好きに生きてみようと思った時に枷が外れたような気分になったらしい。


 それからは自分に正直に生きることにしたそうだけれど、そのうち誰かに勘違いされて大変な目に遭いそうね、これ。


「いつになるかはわからないけれど、俺も君と雪を見たいな。落ち着いたら一緒に来てくれる?」

「! もちろん!」


 リースは嬉しそうに笑った後、不意に遠くに目をやった。

 彼はなにも悪くはないのに捨てることになった故郷……生まれてからずっと目にしてきた景色が恋しいのかもしれない。

 悪いこと言っちゃったかも。そう思いつつも、私はそんなリースの横顔から目が離せなかった。


     ***


 半年ほど経って冬がやってきたけれど、本当に雪が降らなくてリースは目を丸くしていた。


 ここには海の神がいるって教えた時と同じ顔だ。

 海の神は海底に走る大きなクレバスに住んでいる。姿はウツボに似ていて、目はあるけれど見えないらしい。この辺り一帯の人魚に慕われていて色んな知恵を授けてくれる存在だ。

 他の海には海の神がいないと知って驚いたけれど、リースからの情報だから……もしかしたら彼の故郷にいる人魚なら「いるよー」って言ってくれるかもしれないわね。


 リースの驚いた顔、結構好きだからいつか海の神を見せてあげたいな。

 でも人間は海底深くの環境に耐えられないそうだから難しいか。


 冬場もそれなりに暖かかったけれど、人間にとっては少し肌寒いのかリースは自分で草を編んだり、廃屋から古い服を拝借したりして着込んでいた。

 私もなにかあげたかったけど、さすがに海藻の服は嫌よね……?


 代わりにカニや貝を採ってきたら喜んでいた。

 今度はもっと大物をあげよっと!


「そういえば……ここから一番近い人間の街はバルニスってところだったよね?」

「ん? ええ、そうよ。仲間から聞いたわ」

「そろそろ情報収集もしたほうがいいから、このあいだ闇夜に紛れて見に行ったんだ。たしかにバルニスだった。けど……誰も住んでいなかったんだよ」

「えっ、群れで移動しちゃったのかしら」


 文化の違いを感じる表現だなぁ、とリースは苦笑する。


「人間が街一個分ごっそり移動することはほとんどないよ。あるとすれば……避難とかかな。前に自然災害が起こったとかそういうことはない?」

「嵐はあったけど、海辺に近づかなければ平気なはずよ」


 リースは悩んだ顔をした。

 暗くて建物の状態は確認できなかったから、今度思いきって日中に様子を見に行くそうだ。ボロボロならなにか災害が起こって住人が逃げたってわかるものね。


 街の中に川が流れていないので私はついていけない。

 それが少し不安だったけれど、息を潜めているしかなかったリースが行動できるようになったのは良いことだわ。人魚と同じように人間も気分転換が必要だもの。

 だから私は背中を押して送り出すことにした。


「大丈夫。なにかわかってもわからなくても、必ずここに戻ってくるよ」


 リースはにっこりと笑う。


 けれど――それから一週間、彼が戻ってくることはなかった。


     ***


 リースが不在の間、私は海中で仲間たちの話を聞いていた。

 とはいっても人魚はべつに群れで行動しているわけじゃない。一部の魚みたいに自由気ままに好きなところを泳いでいる。

 生息域なんてものもないから本当に自由で、だから仲間と出会う確率も少なかった。だから暇だったのよね。


 父と母もいたけれど、独り立ちしてからは会っていない。

 この辺りで見かける仲間は顔見知りばかりだ。今日は子供の頃に狩りの仕方をおしえてくれたトーリーおじさんと会うことができた。半年ぶりかしら。


 リースのことは話していない。

 けどリースが気にしていた街のことは気になったので、ちょっと訊ねてみた。


「トーリーおじさんはバルニスに住んでる人間のこと、知ってる?」

「……なんだ突然」

「いや、ちょっと気になっちゃって」


 トーリーおじさんは苦々しい顔をして視線を逸らす。

 なんでそんな顔をするのかしら。


「人間の街なんて気にしなくていい。俺たちは人魚だ。……特にお前はこの海で生まれた人魚だろう、外に興味なんて持つんじゃない」


 トーリーおじさんって別の海の出身だっけ?

 そういえば生い立ちとか子供の頃の話とか聞いたことがないわ。リースがいなくて会話に飢えていたから聞きたかったけれど、うーん、雰囲気的に難しいかも。


 仕方がないのでおじさんとはそこで分かれて、私はまたリースを待つことにした。



 そんな彼が戻ってきた時、私は笑顔で迎えられなかった。

 リースは受けた傷からもう血が出ないほど冷えきった状態で、私たちがよく話していた海辺に流れ着いていたからだ。

 背中にはナイフで『罪人に裁きを!』と彫られていた。


「……」


 戻ってはきた。

 戻ってはきたけれど、これじゃもう話もできないわ。


 涙も出ないまま彼を抱き締めていると海辺に人の気配が現れた。

 どうやらリースをこんな状態にして捨てた人間が、彼の隠れ家を探りにきたみたい。

 わざわざそこまでするくらいだから、リースの話していた故郷の追っ手なのかもしれないわ。大臣が不利になることを書いたものや証拠がないか確認しにきたのね。


 私は大きく息を吸って、彼らに聞こえるように歌を歌った。


 人魚の歌は人間を海へと誘う。

 初めて使ったからどうなるかわからなかったけれど、人間たちは狙い通りにふらふらと歩き始め、自分から海の中へと入っていった。

 そしてリースと同じように浮き上がることはなく、そのまま静かに沈んでいく。


 その姿を見届けて、私は冷たくなったリースを抱いたまま海の底へと潜った。

 あいつらが沈んだ場所ではなく、もっと離れた海底へと。


 行くあてがあったわけじゃないわ。

 あんな人間たちがいた場所に彼を置いていきたくなかったの。

 ――そして、ずっと一緒にいたかったのよ。離れたくなかった。今度こそ戻ってこない気がしたから。


 真っ暗な海底に着き、泡のひとつも吐かないリースを鱗の上に寝かせる。

 一週間前に殺されたんじゃなくて、海辺に流れ着く少し前までずっと痛めつけられていたみたい。だからまだ生きてるみたいだった。


「ああ……でも駄目ね、本当に人間の体は脆いみたい」


 私たちにはあまり感じられないけれど、水圧がかかってリースの体が歪んでいる気がする。やっぱり陸に戻すべきなのかもしれない。

 でも嫌だ。

 離れたくない。

 海の中だと涙が出ているのかわからなかったけれど、私はようやく泣くことができた。リースが生きていれば温かな手で目元を拭ってくれたかもしれないけれど、今はもうそんな彼はいない。


 その時――白いものが周囲にふわふわと舞い始める。


 白くてふわふわしたもの。

 ……雪ってこんな感じなのかしら。


 しばらく見入っていると、暗い海の向こうから突然巨大なウツボの頭が現れてビックリした。一瞬だけ悲しさが吹っ飛んだ気がするわ。本当に一瞬だけ。


「か、神様?」


 久しぶりだね、と海の神は頭の中に語りかけてくる。

 海の神と話す時はいつもこんな感じだ。私たちみたいに喋らない。

 海の神はゆっくりとリースを見る。でも目は見えないはずだから、なにか別の器官で彼を『見て』いるのかもしれない。


 私はハッとして海の神に話しかけた。


「あのっ、この人、リースっていって、ええっと、わ、私の大切な人で!」


 海の神は落ち着いて話していいよと優しく言ってくれる。

 私は胸を撫でて落ち着いてから続きを話そうとしたけれど、なかなか上手くいかなかった。小さく笑った海の神は口先を私の額にくっつける。


 ――どれ、直接見せてもらおうか。


 そう海の神が言ったと同時に、頭の中を覗かれたような感覚があった。言葉を喋れないほど小さな頃に何度かされた記憶がある。

 あの時は小骨が喉に刺さっていて、痛いけれど伝え方がわからなくて暴れていたんだっけ。


 しばらくして、海の神はゆっくりと離れていった。


 そしてリースの名前や事情、そしてなにが起こったか理解してくれたらしい。

 もちろん、私がお願いしたかったことも含めて。


 私はどうにかして海の神にリースを生き返らせてほしかった。

 不思議な力を持っている神様ならどうにかできるんじゃないか、って思ったの。

 海の神もそれをわかってくれたけれど、どうしてもそれはできない、と言われて絶望感が胸の底から湧き上がってきた。


 けれど――


「……えっ、か……彼を人魚に、する?」


 ――そんな発案をされて、思わず海の神を二度見してしまった。

 海の神はそっと頷き、そしてもう一度私の額に触れる。しかし今度は頭の中を覗くのではなく、とある記憶を見せてくれた。


 かつてバルニスには人魚に憧れる人間が住んでいた。

 彼らは海の神に人魚にしてほしいと頼み込み、ある時海の神はそれを叶えることにした。……けれど、街の人間がすべて同じ願いを持っていると勘違いしていたらしい。

 お願いしていた人間がそう言っていたから素直に信じてしまったのね。


 結果、人魚にするために海の神は人間たちを海中に引き込んだ。

 望んで人魚になった者、消えるくらいならと人魚になった者、そのまま受け入れず死んだ者、色々といたらしい。

 そしてバルニスで生き残った人々も『海に人間を引きずり込む化け物がいる』と思って街を捨てて逃げてしまったそうだ。


「じゃあ……この海にいる人魚の一部は人間なの?」


 トーリーおじさんもそうだったのかしら。


 そして私は、そんな元人間たちの間に生まれた人魚だった。

 生まれつきの人魚だけれど両親は元は人間だったなんて変な感じだわ。


 海の神は私に問う。

 人間であることを望む者も確かにいた。

 それでもリースを人魚として生き返らせるのか、と。


「……私はリースとまた話したい。それに戻ってくるって言ったの。――約束、守ってもらわなきゃ」


 冷たくなって帰ってくるなんて、そんなの約束を守ったことにならないわ。

 そう言いながらリースを見下ろすと、水圧のせいなのかしら。


 リースはなんとなく笑っているように見えた。


     ***


 私の願いを聞き届けた海の神はリースの額に触れ、そして――暖かな白い光がリースの体を包み込む。

 そしてあっという間にリースの下半身は私たちと同じものにかわっていた。

 彫られた醜い文字も消え去っている。癒したというより生まれ変わった、そんな感じだった。


 うっすらと目を開いたリースは水色の瞳でこちらを見る。

 ……見てくれる。


「セリティア、……その。海の神から聞いたよ。俺、ヘマをして追っ手に見つかっちゃって、それから――」

「ヘマしたことなんて責めてないわ。それより戻ってくるって約束を守ってくれなかったことが問題よ。心配したんだから……! し、死んで戻ってくるなんて約束を守ったことにならないんだからね!」

「うっ」


 間髪入れずにそう言うとリースは呻いた。それが嬉しい。

 冷たいまま黙っている彼を胸に抱いているよりずっといいわ。


 そこへまた白いふわふわとしたものが漂ってくる。

 目をぱちくりさせたリースはそれに手を伸ばし、そしてなにかに思い当ったのか微笑んだ。


「こっちの約束は守れたかな」

「え?」

「マリンスノーっていうんだ。俺も話に聞いただけだったけれど……海の雪だよ」


 一緒に雪を見るという約束。それはちゃんと守れたね、とリースは言う。

 本物の雪じゃないでしょ、とか。

 さっきまで死んでたのに緊張感なさすぎ、とか。

 勝手に人魚にしたことに恨み言を言ってもいいのに、とか。

 色々と言いたいことはあったけれど、そんなことがどうでもよくなるくらい――人生初の雪はとても綺麗だった。


 ここは静かだけど寂しい場所だから、あまり来たことはなかった。

 でもこんなにも綺麗な光景があったのね。


 だから。


「だから、新しい約束をしてくれたら許してあげる」

「新しい約束?」

「そう。……今度はあなたの故郷で、あなたと一緒に、陸の雪を見よう?」


 その光景をいつまでも覚えておきたいの。

 そう伝えると――リースは照れたように笑った。


「もう故郷には帰れかもしれないって思ってたんだ。ここでセリティアと生きていけたらそれでいいと思ってた」

「私と……」

「うん。でも、そうだね、君とそうやって眺めることができたら嬉しい。それに……セリティアが覚えていてくれるなら、僕の故郷はずっと君の中にある」


 もう手放さなくていい場所に。

 リースはそう言って、私の頬を撫でる。

 私はその手に自分から頬を寄せて、うん、と頷く。


 雪のように冷たかった彼の手は、今は太陽のようにとても温かかった。

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