概要
それは、あたしだけの幸せな木曜日。
高山陽毬は中学三年生の夏、脳腫瘍だと診断される。戸惑う陽毬だったが、同じく脳腫瘍の藤太と、木曜日の羽田空港で出会う。二人は、毎週木曜日に羽田空港のロビーで会うことを約束する。新しい生き甲斐を見つけた陽毬だったが、二人にはゆっくりと、しかし確実に世界の終末が近づいていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!それは日光を失くした世界の、最期の光。
泣かせていただきました。今も泣いてます。
この物語は、最初の一行から絶望の繰り返しで、
それが何段階も何段階も続くのです。
画面をスクロールするたびに、雪の如く絶望は積もっていき、
最後の方は、「もうやめてくれ……!!」と呟いてしまいました。決して長くはない物語のはずですが……。
先ほども述べた通り、物語の舞台はすでに行き詰まった世界線。というのも、
もう日光すら届かない
希望を捨てて、死を選ぶ人も少なくないのだとか。
しかし、まだ若い主人公はそれどころではない状況に陥ってしまいます。
悪性の脳腫瘍です。
この時点で、おいこの子がそこまで悪い事したのか!? とクレームを言いたくな…続きを読む