「純文学ってなに？」を含む小説

この世界はいつ始まり、だれがなんのためにつくったのか？　今その問いに答えよう。以下あらすじ。 この世界を創造した作者が、世界を管理するために作った神の道具『神具』《しんぐ》しか…

夢の記録

短編を書いてみました。

思い出の中の愛、渇望する愛、近づき合う愛。かつて一緒に暮らした三人がまた食卓を囲む晩、互いを思いやりながら、翡吹と詞嘴は少しずつ自分の思いを露わにしてゆく。許せなかった人のことや…

B国の軍事侵攻によって、「十八歳から六〇歳の男性」の出国が禁止されたA国。その前後に日本へと避難した芸術家たちは、演出家セルヒイに先導され、廃校になった校舎を使って活動を行い、そ…

服飾専門学校を卒業し、現在はイベント関係の会社に勤める晴雨は、Netflixで『ウィッチダンス』というドラマにはまっていた。魔女の末裔や弟子たちの行動が交差するドラマの展開に、晴…

服飾専門学校に通う珋衣は、必要が訪れるたびに、服作りの様々なアイデアを実行に移すという作業に疑問を感じるようになる。自ら身に着けるものでもある服と、その製作行為にかかわる戸惑い。…

ワクチンの副作用で具合を悪くした蒔霞は、自宅に飾ってある見慣れたゴーギャンの絵に不気味な感じを受けた。父を亡くした蒔霞が石垣島からその家に来たのは六年前のことだった。エアコンの冷…

ある夏の日の夜、海に向かって、街灯の光が並ぶ道路を私は歩いていく。

コロナ禍により多くの人が家に篭っていた頃、彫刻作家の順騎の部屋には毎夜決まった時間に決まった音色が流れ込んで来た。それを待つようにしながら暮らすなか、順騎は作品を入れるための箱が…

なぞなぞショートショートショートです。

キャベツ姫は美しい若緑の肌をした女の子でした。彼女はまずい野菜と同じ色であるというだけで子供たちから嫌われています。ある日、彼女はもっと好かれるようになりたいと願い、トマトの実を…

詩

「私の存在を消したのは静子だよ」 大人になった静子を悩ませ苦しめるのは、大きな秘密を抱えた中学の同級生、真奈から言われた一言だった。 一年に一度しか会話できない友達。 いびつ…

私には文子という妹がいた。わがままでとても手が付けられない。ある日妹は引きこもりなる。姉妹の決闘。

遅さ、速さ、軽さ、重さを文章に持たせてみました。試作です。

主観的なカオスさを書きました

母がノイローゼで我が子の首を絞めるだけです。 意識に表れる現実と過去回想の移り変わりを途切れなく書こうとしました。読みやすい作品や言語体系とはどうしても、分節化や明確な違いを示さ…

才能が無い、価値が無い、個性がない。 それでも作家以外にはなれない男の自白。

死人のように生きていた彼を変えたのはなんだったのか。 かつての友人の心情を知るべく、行動をなぞる男の話。