「忘れない カクヨムオンリー」を含む小説

　一万年前に魔王を退けた勇者連合は、その力を封じるために世界に七つの塔を建てた。以来、光の塔と呼ばれ、平和の象徴として、またイトラ教のシンボルとして人々を見守っていた。 　しかし…

「痛みはいつか過ぎていきます」 今にも消え入りそうなほど薄命に見える少女が口にしたその一言は、今でもこびりつくように記憶している──森に住まう老齢のアルフレードは、再会を果たした…

勇者は特別な力を授かる。 しかし、その代償はあまりにも大きかった。 呪いをかけられたのだ。 それは「敵を倒すごとにその敵の強さに応じた大事な人が自分の事を忘れる」というもの。…

　まるで日常の風景のように感じる、人身事故。通学や通勤に電車を使う人間は、この人身事故による遅延に苛立つ日々を送っていることだろう。 　けれど、忘れないで欲しい。その人にも、一つ…

世界の大部分が海に沈み数百年、残された人々は高く聳える壁に閉ざされた僅かな陸地での生活を余儀なくされた。 やがて海そのものの存在が忘れさられ、書物の中だけの空想になった頃、少年…

捨てられた仔犬と暮らすことになったのはまだ子どものクマのテイル 優しくてあったかいそしてちょっぴり悲しい物語

世界が滅ぶその日、元・恋人と。 セカイ系アンソロジー「平令成和」収録作品。

「紅茶を飲め、まずは紅茶を飲むんだ。」 これはティーハラ(ティーハラスメント、強制飲酒ならぬ紅茶の強要)を繰り出す変人探偵、茶畑葉《ちゃばたけよう》が延々と薀蓄《こだわり》を話す…

とある日のこと。 なんでもない日常。 けれど わたしにとっては、一生で忘れられない「まなんでもない日常」──。

これは「尻鳥雅晶の作品」のページと、ほぼ同じ内容の「検索用の作品」です。 試してみるとすぐ判りますが、カクヨムでは、ユーザー名やタグで検索すると、とある例外を除いて、表示された…

彼はその液体を胃の中に流し込んだ。とても黒い、悍ましいほどに真っ黒なその液体を。口の中で感じたものは、久しく忘れていた何かであった。 彼は彼女に問いかける。これはいったい、何な…

美味しいものを食べて、その記憶が自分だったり共有した周りの人を温める。そういう人生がいいなと思う作者です。 この作品は、ただ純粋に、僕が今までの人生で思い出に残っている料理を書…

朝のトーストとコーヒーの匂いが忘れられない

こんなに暗い俺だけど、実は保育園の先生をしてたことがあるんだ。 大切な記憶が失われるのが怖いので、 覚えているうちにできるだけ書き記しておこうと思う。 大事な大事な本当にあ…

狐のシュウは、不思議な能力に目覚めた。 彼の涙は大水をもたらし、叫び声は辺りをめちゃくちゃにした。 そんな自分の能力に嫌気がさし、周りと交流を積極的に取らない暮らしをしていた。…

ある日、部屋の片づけをしているときに見つけたおもちゃ箱。 そこに入っていたオルゴール。 青年はそのオルゴールに見覚えがなかった。 歯車を回したとき、青年の瞼の奥に忘れていた景色…

「きのう、失恋した」応募作品。 初めての恋人、うれしいデート、高まる感情、知らなかったあらゆる気持ち、そしてアメリカの彼女の存在・・・・。 高校二年生女子の海はひとつ大人にな…

※小説第２巻が９月５日発売！※ ロボットで害獣を駆除する波止工業に出向が決まった沖野鉄郎。21歳。 幼いころからロボットに憧れ、開発に携わってきた沖野にとって、ロボット操縦者に…

夏休みが終わった。 道端に蝉（せみ）の死んだのが落ちていて、じりじり近づいたら急に羽ばたいたから仰天。 うぉおい！　びびったぁ！ 俗に言う蝉爆弾。 夏の日の爆弾はいつの世も心臓に…

☆マジックアワーとは、日の入り・日の出前の一瞬の時間帯のこと。 魔法のように幻想的な夕焼けや黄昏（たそがれ）が、空を彩ります。 大人になる前の特別な時間。 マジックショー…