人間に母親を殺されたクマの子テイルが出会ったのは、人間に捨てられた子犬だった。子犬はシロマルという名をもらい、テイルはシロマルを守り育てようとする。でも食べるもののなくなってきた二匹。テイルはシロマルのために村へ行くが……。人間の勝手で不幸になった動物が可哀想だ。でも、そこまでで終わらないところがあいるさんの書く物語。捨てる人間あれば拾う人間あり。悲しいけど、温かさも感じるお話。