人間に捨てられて人間に拾われる。僕にだって意思はあるんだ。
- ★★★ Excellent!!!
人間に母親を殺されたクマの子テイルが出会ったのは、人間に捨てられた子犬だった。
子犬はシロマルという名をもらい、テイルはシロマルを守り育てようとする。
でも食べるもののなくなってきた二匹。
テイルはシロマルのために村へ行くが……。
人間の勝手で不幸になった動物が可哀想だ。でも、そこまでで終わらないところがあいるさんの書く物語。
捨てる人間あれば拾う人間あり。
悲しいけど、温かさも感じるお話。