この物語は彼女が最後の青春を駆け出す物語。

その先には未来があり、何が待ってるかもわからない、友達には人生があるし、私にも未来はある。
高校最後の夏、あの日やってしまった事を私は後悔するだろうか、いや、後悔なんてきっとしない。

女の子のあれやこれやの感情が見事に表現されていて、随所の文章に、ああ、すごいわかる、を心の中で連発しました。そして最後、あの場所につながっていくというつくりもとても面白かった。見事！という感じで、にこにこしながら拝読しました。わくわくしつつ、はらはらしつつ、彼女たちを励まし、いまの自分を叱咤し、最後には明るく抜けるような読後感と勇気をもらえます。タイトルも最高。

描写、人物、セリフ回し。
全てが読者を引き込む才能の塊です。

青春とは美しいだけのものではない。
出会い、別れ、始まり、終わり。
些細なことを気にしすぎて、空回って、喧嘩して。うだうだ悩んで、そんな自分が馬鹿みたいで大っ嫌い。
それでも、前へと足掻く力があればこそ、青春とは貴重な時間なのだと、はっと気づかされました。

未来なんて分からない現実を、花火のように儚くも美しい時間を、駆け抜ける少女の鮮烈な輝きを是非ご覧下さい。

ちなみに私は現役の学生なのですが、坂っち達を見て、一度きりの青春、目いっぱい頑張ってみないとなと切に思いました笑

ストレート。

とても真っ直ぐで、眩しくて、羨ましくなる青くささ。

激流のような心情や、感情が見事に表現されている文章です。

そして、あらすじを本当に上手に使っており、感動しました。

素敵な物語をありがとうございます(^^)

あらすじから変わってます。本文ぽいぞ？と読み始めました。

タイトル、文体のセンスがいいです。

青春、いいですね。学生の雰囲気、感情表現がうまいです。

読んでいて自分の学生時代を思い出しました。

友情、恋愛、別れ。多くの人が経験する事だと思います。
主人公と同じような状況に直面した時、アナタはどんな選択をしたか覚えていますか？
主人公と同じ年頃の時、自分がどんな選択をしたかを思い出しながら読むとより面白く読めると思います。

因みに私は、彼女のように振舞うべきだったかも！？と感じました。

卒業を控えた女子高生の恋と友人との別れを豊かな表現の一人称で描いています。

面白いのは、一人称でありながら自分を客観視する描写が多いこと。主人公を軽く突き放した感じが物語に程よい緊迫感を与えており、また、自意識過剰な年頃も感じさせてよかったです。