概要
私の失恋はもう確定している。でも、あとひと言だけ言わせてほしいんだ
夏休みが終わった。
道端に蝉(せみ)の死んだのが落ちていて、じりじり近づいたら急に羽ばたいたから仰天。
うぉおい! びびったぁ!
俗に言う蝉爆弾。
夏の日の爆弾はいつの世も心臓に悪い。
9月10日。
台風がいくつも通り過ぎた後の片付け忘れの夏は、虫の音が草の下にもぐり込んで耳に遠く、朝晩は涼しい。
校内を歩いていると、私を見て笑っている生徒が目についた。
人の噂も75日、だっけ。
なかなかみんな忘れてくれない。
でも、心は大地を渡る緑風みたいにさらさらしている。
ずっと隣を歩く友達がいる。
だから気にしない。
それに悪目立ちでもなんでも私にとっては勲章だった。
スカート丈も案外注意されないもので。
びくびくしてたのがバカみたい。
校庭を横切って校舎へ入った。
眩しい朝日がコンクリートに切
道端に蝉(せみ)の死んだのが落ちていて、じりじり近づいたら急に羽ばたいたから仰天。
うぉおい! びびったぁ!
俗に言う蝉爆弾。
夏の日の爆弾はいつの世も心臓に悪い。
9月10日。
台風がいくつも通り過ぎた後の片付け忘れの夏は、虫の音が草の下にもぐり込んで耳に遠く、朝晩は涼しい。
校内を歩いていると、私を見て笑っている生徒が目についた。
人の噂も75日、だっけ。
なかなかみんな忘れてくれない。
でも、心は大地を渡る緑風みたいにさらさらしている。
ずっと隣を歩く友達がいる。
だから気にしない。
それに悪目立ちでもなんでも私にとっては勲章だった。
スカート丈も案外注意されないもので。
びくびくしてたのがバカみたい。
校庭を横切って校舎へ入った。
眩しい朝日がコンクリートに切