「史実？」を含む小説

1944年 11月 某日 大陸上空 在りし日の大日本帝国陸軍中尉『楠木 幸久』は中国大陸での米軍戦闘機との大空中戦の末、命を落とした。...筈が目が覚めたのは天国でも地獄でもな…

米国で偉大とされる歴代の大統領たちは多かれ少なかれ神格化され、史実とは別の大統領像が独り歩きしている。その神話を解体してありのままに近い姿を再現してみよう。

　時は激動の幕末。医者見習いの椿が、鍼灸師の山崎烝に恋をした。 　明るく活発な椿は怖いもの知らずでもあった。椿は山崎を追って、壬生浪士と揶揄られた浪士組、のちに新選組と呼ばれる集…

郷土史は自慢話と悲話のありきたりなお話で退屈だ。しかもどこかうさんくささが漂っている。 源義家が腰かけた松だとか、平将門の首が飛んできたので神社を創建したとか、姫が飛び込んだ池だ…

ギリシャに旅行に行きました。主観に史実を交えた旅行記です。ギリシア正教の教会めぐり、息をのむような絶景、メテオラ奇岩。ペルシャ戦役の激戦地、テルモピュレー、熱狂を今に伝えるオリン…

豊臣最期の合戦――大阪夏の陣。 数多くの武将が散った戦い。 本多忠朝、彼もまた己の信念を貫くため、戦っていた。 「第四回春節企画」の参加作品です。 ＊この物語は歴史小説ぽいです…

奈良時代、南九州一帯に居住していた「隼人」と呼ばれる人々はヤマト王権への帰順を求められ、朝貢を行っていた。 「吠声（はいせい）」という声で魔を祓い、王権を守護する任務などに就くた…

　――上古において神々が創りし世界、アリューザ・ガルド。ディトゥア神族の一人によって、その歴史が今、ひもとかれる。これは、神話の時代から人間の諸国家興亡に至るまでの、長きにわたる…

あれ？さっきまであった地球がここにない？！ ついでに月もない(おまけ) 2300年 政府からの指令により、土星第6衛星「タイタン」の再調査を任された元気な少女と、ある研究者。 …

北海道は道東にある小さな所轄に勤務する刑事が巻き込まれていく、「過去」の殺人とそれに伴い発生した「今」の殺人。捜査の過程で浮かび上がる権力者の影。そして遥か過去の事件や事故。長年…

1941年、戦時中。癒しの力をもつ魔法少女である萌乃紀佳は、衛生兵として戦場へ向かった。負傷した兵士達へ治癒を施す紀佳だが、やがて兵士たちに『衛生兵』ではなく『女』として見られる…

江戸時代中期。土佐藩（現在の高知県）には、巷を賑わせる忍がいた。 日下茂平──これは、一人の忍として活躍した若き男の、史実には残されていない物語である。 ※　小説家になろうでも…

　ひょんなことから、世にも珍しい『タマ袋をお股にぶら下げたお地蔵さま』に顔面を打ち付けてしまった女子高生のナナ。 　そんな主人公が再び目を覚ました場所は、なんと太平洋戦争直前のと…

曹操、袁紹、董卓、呂布、、、 三国志を代表する様々な英傑達と、深く交誼を結んでいた男が居た。 張邈（ちょうばく） 史実にはそう、名が残されている。 ブログ https:…

古事記（神話）をむつかしいものと考えない方が良い、一つの面白く創った物語、史実として見ても退屈だ、気宇壮大で荘厳で、痛快活劇、報復と応酬、喜怒哀楽の憎愛、露骨な性描写・奇想天外な…

鬼退治が終わった。ジジとババと楽しく平和な時間を過ごしいつものように眠っていた。しかし目がさめたらボクはいつの間にか鬼ヶ島に戻っている・・・・。夢なのか？現実なのか？頭が混乱して…

天才軍師張良の娘、胡蓉は、漢王劉邦とともに秦の都咸陽を陥とす。しかし、それは「西楚の覇王」項羽との直接対決の始まりだつた。恋人の韓王信を想い戦う胡蓉を待つものは、死か、それとも愛…

武田信玄の伝説的な生涯を、史実に準拠して描きます。約二十二万字。

神に見捨てられた世界は、龍の愛によって支えられている。 そんな神話が史実のように人々に流れ、信じられている世界。 少なくともそう信じたいと、願われたのだから。 今や真実は何処ま…

天文二一年三月、尾張の豪族織田信秀は四十二年の生涯を終えた。 家督を継いだのは嫡男、信長。 「尾張のうつけ者」との評判通り、葬儀場となった萬松寺へ粗野な格好で遅参した信長は、位牌…