概要
時代(とき)を超えた執念の捜査の果てに、刑事が見た結末とは
北海道は道東にある小さな所轄に勤務する刑事が巻き込まれていく、「過去」の殺人とそれに伴い発生した「今」の殺人。捜査の過程で浮かび上がる権力者の影。そして遥か過去の事件や事故。長年の捜査で複雑に絡み合った事象を紐解いた時、浮かび上がる事実は悲しく、そして刑事にとって重いものだった……。
名著「飢餓海峡」「砂の器」にならい、多くの史実を織り交ぜながら物語は展開していきます。単独作品で130万文字を優に超える超長編になります。
名著「飢餓海峡」「砂の器」にならい、多くの史実を織り交ぜながら物語は展開していきます。単独作品で130万文字を優に超える超長編になります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!北海道近現代史。超大作社会派ミステリ。
1995年、道東の常紋トンネル付近で発見された死体。
事件とも事故ともとれるが、刑事たちが背景を捜査するうち、
迷宮入り状態の7年前の未解決事件にも繋がっていく。
(作品紹介欄に名前が出ている「飢餓海峡」「砂の器」、
読んでます。飢餓海峡、読んだの昔過ぎて内容ほぼ忘れましたが)
作品自体の始まりは、阪神淡路大震災やオウム事件が起きた年の夏。
しかし関係者の来歴を調べる過程で、明治以降の史実がたくさん出ます。
北海道開拓中に実際にあったタコ部屋労働、囚人道路。
ゴールドラッシュ。戦時中の湧別機雷事故。
全く知らないことばかりでした。
「最近完結した小説」欄で見かけて読み始め。
3~4日、…続きを読む