「響く」を含む小説

その日、アルドは夢を見た。呻くように悲痛な男の声が、何かを待っているように世界に響く夢を見た。翌朝、バルオキー村の村長から依頼された頼み事を解決する為、アルドは月影の森に向かう。…

タイトルの通り、試作の詩が掲載されていきます。 ジャンルは横断し、作法も自由、完全なるフリーハンド詩集になる予定です。 何かがこれを読んでいるあなたに響くことを、期待します。

散髪の終わりを待つ間、僕らは自らの人生を語る。僕は考えていた。その独白において、通ってもいない大学の学生になり、やったこともないスポーツの地区大会に出場し、敗退することができるだ…

大学に入って一ヶ月、俺は友人を作ることは諦めた。そんなある日、大学に向かう途中で土砂降りに遭った俺は、自転車の前に飛び出してきた子猫を避けようとして、植え込みに突っ込んだ。新しい…

七大陸の北部に連なる極寒の不法地帯【死者の森】 そこは、おとぎ話の中では世界の終焉が始まる場所とされている。 アメザス王国の地方領主の息子『レオニス・ラフリス』は、魔法剣術学院…

己の不幸体質に慣れて普通の生活が送れることに幸せを感じ神社に参拝する変わった習慣を持つ大学生"早川　深夜（はやかわ　しんや）"。夜の10時、人気の無い神社で1人で参拝に来ていた彼…

異世界からの声が響く。 ──聖女様── ──勇者様── 聖女と呼ばれた事務員。勇者と呼ばれた営業マン。しかし彼らは異世界からの声に応えられるほど余裕がない。何故なら今は月末。…

トントンカラリ、トンカラリ―― その音が出会わせたのは、至上の美を紡ぐ傷だらけの指先。 傷付けることを恐れて、それでも翼を広げて翔けた……ここにいる、と伝えるために。

　何度も夢の中に現れる、祭りの夜の光景。浴衣姿の少女。覚め際に響く草笛の音。 　……あの夜、僕はあの子に何を伝えていたのか――。

【カクヨムWeb小説短編賞2020　中間選考通過】 中学生になり、演劇部へ入った結衣と颯太。都大会を二カ月後に控え、練習にも熱がはいる。 そんなある日、下校の途中で颯太は……。 …

「地球第1ステージが攻略され、第2ステージが開放されました。可能な方は速やかに移転してください」 西暦2025年、突如UFOが出現し天から声が響く。 引きこもり生活一年目の相田道…

　時田守(ときたまもる)32歳、独身、会社員。 　会社までには、千葉県と川崎浮島を結ぶアクアラインを通って東京まで高速バスで通勤する。 　そんな通勤の際にいつも襲ってくる腹痛に試…

学校の帰り道、急激な眠気に襲われた真城裕太ましろゆうたは目を開けると錆びついた扉の前に立っていた。混乱する裕太に追い打ちをかけるように響く声。 ───ダイスを振ってください──…

　稲葉幸人（イナバ・ユキト）は、ある日、突然、東京を襲った『怪獣』のせいで命を落とす。 　そして異世界で、大きめの小動物に転生してしまう。（ウサギ） 　しかも、その異世界のウサギ…

変わらぬ日常が流れる曙光都市エルジオン。アルド達はガンマ地区のイシャール堂を訪れていた。ザオルの商品接待を受けていると珍しく汎用ロボットのヌームが訪れた。久しぶりの再会に喜ぶアル…

草木も眠る丑三つ時… 良い子はもう寝る時間だが、まだ作業は終わらない。 今夜は徹夜コースだろうか。 この歳になると徹夜は響くが仕方がない。 それにしても、腹が減ったなぁ…

おもいとは 思い、想い、念い。 誰もが持っているおもいを言葉に文字に。 感じたままに綴ります。

ノーサイト公国の首都ベロカーラにあるバー「イトマイカ」。 そこにいるある男の楽器演奏が評判だ。バーの常連は演奏を聴きに、そして明日の自分たちへ歌うために、今日も一握りのお金で訪れ…