「青春 純文学」を含む小説

受験を控えた高校三年生の奏多《かなた》は一番の友人、春香《はるか》と共に充実の日々を過ごしていた。 そんなある日、ふとした春香の言葉から自分が春香に友情以上の感情を抱いている事に…

今は、失速している。昔はおあこがれられていた青年も大人になった。そしてみる奇妙なホラー

【第36回織田作之助青春賞第三次審査通過作品】 大学生サギとトキの、ジェンダーを巡るすれ違いの物語。

親に言われるがまま結婚を決めたアンジュは結婚式当日に現代へトリップしてしまう。見たことも無いものに戸惑うアンジュは、現代に住む神田悠人の助けを借りて元居た場所へと戻る方法を探る。…

ありふれた学校に通うタケ、ゆうき、梅澤。学校ではクラスメート、近藤がいじめに遭っていた。 ある、授業中、ゆうきと梅澤がタケにいじめを探ろうと提案。乗る気がないタケを中心に関係者に…

──中学三年生の夏、私たちはどう生きよう。 現代に生きる、何ら普通の中学生が、 自分を探す話。

二千字未満の恋愛掌編小説です。 近景と遠景について。 別所にて同時公開中

私の人生ってなんて不幸なんだろう……。

そう遠くない未来。巨大な隕石が地球に落ちることが確定した世界。20歳を迎えることなく地球と運命を共にする、少年少女達の最後の日々。 「俺は」「私は」「僕は」「あたし」は、大人…

ーーはるながあめ。ある日、唐突に頭に浮かんできたそれは、過去の青春そのものだった。会社員の翔平は、空を仰いで記憶を辿る。目の覚めるような鮮やかなピンク色の花と薄暗い曇天との対比に…

ここ数日、私はこれから語ろうとする物語をどのように書き始めれば良いのか、そう思案すればするほど頭が困惑し、時には叫びたくなるほどの苦悩を抱え、それがために食事が通らぬほど、そのこ…

幼い頃から素直になれないレミ。 優しくて人当たりの良いカケル。 2人の想いが交差する。

隣の席の子を好きになる。 一学期は、胸の大きな鈴木さん。 二学期は、かわいい高原さん。 三学期は、なぜか毎日、僕に声をかけてくる不思議な子。 これはゆっくりと過ぎ去った奇…

チコ、美しい母は僕の事をそう呼んだ。僕は母の美しい横顔を見る度、その瞳の奥に眠る憂いを子供ながら感じないことは無かった。そんなある日僕達親子の前に一人に日本人が現れた。カオルと呼…

　芹澤馨は少年の頃より絵が得意だった。しかしあることからそれを隠すようになりやがて絵を描くことを忘れてしまった。 　しかし年月が過ぎ青年になった彼は詩人を目指す文学青年になったが…

　終戦が過ぎ年老いた私は黒い木炭を握りながら白い画用紙の表面へ線を入れていくと、いまでも先生と出会い過ごした日々を思い出す。 　先生の名は滝次郎、それは私の愛すべき友人であり、誇…

3歳までの記憶が無い、ネットカフェ難民で児童福祉施設出身の青年、五十嵐源治は、もはや根城と化したネットカフェで『生活困窮者自立支援制度』を知り、市役所へと足を進める。 数か月後…

カナコは弱い人間だった。 ヤザキは大馬鹿者だ。 双方の視点から描く、停滞した恋愛小説。 ※別所にて同時掲載中

中学時代からミキオに恋い焦がれてようやく結ばれた由紀乃。 ミー君はあたしに会えて幸せですか？

同じ大学に通う二人の男子学生。ありふれた大学生活の一片を切り取りました。自分と他人と何が違って何が同じなのかを見つめます。