「どうして」を含む小説

パンデミックのあおりで会社が倒産したまま働く気力が失せて妹のヒモになった姉の話です。

「雫は、本当に、大人になったの？　なりたいの？」 　大人になることって、多分、今までみたいに綺麗ではいられなくなること。 　どうして、わざわざ自分から。 　この部屋にはきれい…

何処にでも居る大学生苅屋　判（かるや　ばん）は、五年間プレイしていたMMOがサ終したショックにより燃え尽き症候群と化していた。そして誓ったのだ、もう他のゲームは遊ばないと––––…

どうしてこのストーリーは面白いの？ じゃあ面白くないって何なの？ あの映画とこの映画の関連性って何？ どこからアイデアが生まれ、どう広げているの？ あの監督、あの俳優、他の映画作…

青い風が吹き込む無機質を緑で覆い隠したこの部屋には、生前大きな過ちを犯した死者が現れる。私は、その人間から話を聞き、過ちをどうして起こしてしまったのかを分析して神に報告する仕事を…

あらすじ※ネタバレあり 予知夢を見てしまう体質の御島愛来は、いつも教室の隅でだれとも交わらない地味な学校生活を送っていた。 高校二年に進級した愛来は、新しいクラスで隣の席になった…

　俺の名前は藤原結月《ふじわらゆづき》。女っぽい名前だとよく言われる高校１年生だ。 　高校ではそれほど目立たない所謂《いわゆる》クラスカーストの底辺にいるような存在だ。もちろん、…

今日、会えないかな？　今から家に行ってもいい？　少し話をしたいだけ。 どうして？　君の心配することって、そんなに駄目なこと？

自分のいる世界が、かつて好きだった男がプレイしていたエロゲだということに薄々気がついていたアレン・マイヤーだったが、彼はそのことを認めたくなかった。 なぜなら、彼は同性愛者――…

　気が付いたら、男に組み敷かれて、今にも犯されそうになっている美しい少女が居た。 　贅肉で醜くなった裸を晒す男に押さえられて、鎖に繋がれて。 　呆然とするばかりでなにもできずにい…

かつて栄華を誇った菫一族。 しかしある日族滅の沙汰が下り、もうすぐ結婚するはずだった末席の私――玉鈴もまた、殺された。 首を落とされたはずなのに、『目を覚ました』私がいたのは、…

　育ててくれた祖父は、口癖のように「儂らは番人の一族だ」と話していた。その祖父も亡くなった。番人の仕事を受け継いだメリルは、今日も考える。どうしてキッチンに王家の秘宝が安置されて…

「まだ……！　負けてっ、ないっ……！　私は、まだ、負けてなんか……！　例え身体が闇に囚われて、敵に奪われても……！　この心だけは悪に堕ちたりなんかしないっ……！」 瑠璃川吹雪（…

「告白の練習がしたい」 突然、親友である唯衣にそう言われ、驚きつつも喜んで協力することにした私。 けれどだんだんとモヤモヤとした気持ちが湧いてきてしまう。私は唯衣の恋を応援してい…

〈あらすじ〉 　企業勢Vtuberの桜町メテオ。 　子供の頃は内向的で、『ラ』行が発音できず、歌もオンチだと馬鹿にされていました。 　そんな彼女が配信者となり、生活をしています。…

へっぽこ魔法使いのユイは、何をするにも戦士のミーシャに頼ってばかり。 「ミーシャは美人でみんなから誘われてるのに、どうしてユイと一緒にいてくれるんだろう。ユイもいつか、ミーシャみ…

「私はクズですし、これからもクズでありたいと思っています」 「好きな人ができて胸が苦しくて、眠れなかったの？」 「必ずアタシに振り向かせてみせるから」 「とくにあなたには教…

どうして？何故？わからないよ これってどういうことなの？ これは納得できないな 何かイヤだなあ 何となく行きたくないよ この道通りたくない 　答えを出さないまま、自分の気持ち…

それはローゼンという国で始まった出来事。 その国には金獅子と敬われた王子と、薄氷と慕われた美しい女性がいました。二人は戦場を巡り絆を深め、ついに王子は国王となり女性は王妃となっ…

咲弥花（さやか）は、いつも上から目線で正論を言う双子の姉、風莉（かざり）が嫌いだった。それなのに姉は彼女を「守る」と言って消えてしまった――。 大学に進学した咲弥花が見た黒い子供…