メメント・エラー
更科鳥
第1話 花びらをもう一度
「私、なにが悪かったんでしょうか。」
カーテンは揺れる。無機質に見える部屋を隠すように並べられた人工緑。子どもが親に問いかけるような白い声である。桜を踏みつぶす季節。風は青く、部屋に流れ込む。女はまっすぐ落ちた黒髪を鬱陶しそうになでつけた。呼吸のしやすいトレーナーと緩いスウェットがこの部屋の正装である。彼女も私も同じような服装で部屋の真ん中の椅子に向かい合って座っている。
「一昨日、夜ごはんになにを食べましたか」
「野菜がいたみかけていたので、野菜炒めにしました」
「自炊は結構するのですか」
「1年前ぐらいにはじめました。健康のために」
「野菜炒めはどのように味付けしましたか」
「塩と胡椒で適当に。隠し味にお酢を入れました。」
雑談に必要なのは、想定された返答。会話に必要なのは、モラルと定石。愛嬌は付加価値である。では、質問して相手を知るのに必要なのは何か。それは幾重にも重なる偏見だ。
女性と聞いて想像する身長はおおむね150センチから160センチである。実際には150センチより低い身長を持つ女性も160センチよりも高い身長もいる女性もいるのにも関わらず。しかし、偏見は目の前の物体を分析する上では定規になる。定規から外れた部分にまた定規をあてて、定規に当てはめた部分をより細かく切り刻みまた定規にあてていく。そして、定規に全くあてはまらない切り刻まれた部分をまた自分の中の定規にするのである。
「一緒に食べましたか」
「味見したら酸っぱくてあんまり好きじゃなかったです」
「では、食べた人は美味しかったと言っていましたか」
「…あいつ、私が作るのが当たり前だと思ってるから」
彼女は懐かしむような、憎らしいような、高校生になった息子を見る母親のような顔をしている。
「一昨日料理以外にもその人になにかしてあげましたか」
「部屋の掃除をしました」
「部屋の掃除は1年前からですか」
「いえ、掃除は2年前からです」
「どこを掃除しましたか」
「部屋の髪を拾って、掃除機をかけて、雑巾がけをしました。あと、シーツを洗濯して、交換しました。髪が意外とたくさん落ちていて、もっときちんとしてほしいなって思いました」
「なるほど」
彼女は視線を私の膝あたりにおきながら答える。風が揺れる。青が吹き込んでくる。緑と黒が揺れる。前置きはこのくらいにして、本題に入ろうか。
「では、今一番話したいことをお話いただけますか」
「……長くなるのですが大丈夫でしょうか」
「はい、この部屋は時間がないのです。本当の意味で気にしないでください」
「では、お話します。」
私があいつと出会ったのは、高校生の時です。私は中学校を卒業するタイミングで県をまたぐ引っ越しをしました。だから、高校には誰一人知っている人がいませんでした。でも、学校が変わるタイミングだったので、それは幸運だったかもしれませんね。入学式の日、私は緊張していたのと土地勘が無いので不安で、朝かなり早い時間に家を出て、学校に行きました。学校に着いて、教室に入ると、登校時間の1時間前ぐらいで私しかいませんでした。私は席に着き、ぼーっとしていると眠くなってきて、顔を伏せていました。緊張していたから、眠れはしなかったんですけどね。しばらくすると、教室に二人目の人間が入ってきました。それがあいつでした。あいつは、別に私に話しかけるわけではないのに隣に座りました。その日は確か、なにも話さなかった気がします。入学式からしばらくたってから、あいつが頻繁に私と机を近づけるようになりました。あいつはさっきも言った通りだらしない所があって、高校の時も忘れ物をしては、私に「教科書見せて」と言ってきました。私は断る理由もないので見せていました。それがきっかけであいつと私は親しくなりました。移動教室を一緒に行ったり、私が好きな映画の話をしたりしました。あいつの好きなバンドのCDも聞くようになりました。休み時間は席で趣味の話をして、すごく楽しい時間でした。
2年生に進級すると、クラスが別になりました。でも、あいつが困るといけないから私はすべての授業の教科書を貸せるようにロッカーに置きました。実際、あいつは月に2回くらいは教科書を借りにきました。でも、思ったより少ないなと思いました。あいつ、本当にだらしないから、少なくても週に3回くらいはくると思ってました。でも、あいつ来なくて。あとで聞いたら、私ばっかりにかりたら申し訳ないから、何人かにかりてたらしいです。別にそんな気遣いしなくていいんですけどね。変な所で気を遣うんです、あいつ。2年の時はクラスが別だったので、特にエピソードはないのです。ただ、廊下ですれ違っったら挨拶をしました。腰のあたりで小さく手を振ってニヤッとする。それが私とあいつの合図でした。
3年生になると、またクラスが同じになりました。私の通っていた高校は、大学進学をする生徒が少なく、大学進学をする生徒は一つのクラスにまとめられました。その中にあいつもいて、あいつは周りの奴らに「意外だ」と言われていましたが、私からしたら当たり前のことでした。あいつは、たしかにおちゃらけていてふわふわしてるけど、頭が歩いわけではないし、なんなら頭はいい方だったからです。あいつは学年上位の成績とかを見せびらかすのが好きではなくて、周囲には黙ってたんでしょう。ほら、変な気を遣うでしょ。
まぁ、同じクラスになり、また難関大学合格という同じ目標を持つ私とあいつは一緒に放課後に勉強をするようになりました。あいつは特に英語が得意で、私は苦手だったのでよく教えてもらいました。他にも勉強の息抜きに予備校までの時間に、コメダ珈琲に行って思ったより大きいサンドを二人で食べたり、CDショップにも行ったりしました。
その日は、息抜きでゲームセンターに行きました。学校の門を出たらスカートを折って、メイクを駅のトイレでなおしました。あいつは1000円前後で買える香水をつけて、私に嗅がせました。確かシャボン玉の匂いがしました。私ははじめてだったのですが、あいつは何度か来たことがあるみたいでするするとゲームセンターの中を歩いていきました。しかし、ゲームセンターとはなかなかにうるさいですね。声を張り上げないとあいつに私の声が届かなくて、会話が大変でした。
あいつは、「プリクラ」を撮ろうと言いました。千円札を両替して、100円を2枚ずついれました。機械の声に合わせて私はなんとかポーズをとるのに対して、あいつはどんどんポーズをとりました。 まぁ、ポーズ以前にここまで人と距離が近いことってそれまでなかったから私は変な汗が出ました。恥ずかしいですが。最後のポーズに機械は、「ぎゅーっと抱きつこう!」と言い出しました。私はさすがに本格的に恥ずかしくなって、慌てました。あいつが私の手を引っ張って私と密着しました。あいつは決め顔なのに、私の顔は「驚嘆」という言葉がぴったりでしたね。なんか悔しかったです。
プリクラは落書きも大切です。でも、私は流行りの落書きとかはわからないので、ほとんどあいつに任せていました。あいつが、ゲームセンターにするすると入っていったようにするするとペンを走らせます。そしてあいつは、最後の写真を見て「ゆきちゃんがめっちゃかわいい顔してる」と笑いました。私はその言葉を異様に恥ずかしく感じて、なんとも返事できませんでした。そして、あいつは最後の写真の真ん中に「大好き」と書き込みました。その時の私の気持ちは誰にもわからないし、わからせたくありません。あなたにもです。高校生だった当時の言葉で言うと、「生きてきてよかった。」と思ったかもしれません。
二人でわけたプリクラは小さくて、そのプリクラはもうどこかにいってしまったかもしれません。私はどこにあるのか、もうわかりません。
あいつと私は無事に大学に合格しました。違う学部だけど同じ大学でした。どちらかが落ちたら気まずいからと志望校はお互い伝えませんでした。だから、合格発表の日、通う大学を教えあった時、純粋にうれしかったです。また、あいつがそのだらしなさで困った時、私はあいつに教科書を貸せると思うと、どこか満たされていた気もします。
大学生活がはじまると、あいつはバドミントンサークルに入りました。私は入りませんでした。あいつには誘われたけど、バドミントンのルールも正確に説明できなさそうなチャラチャラした集団と私は気が合わないと思いました。ごめんなさい。言葉が強かったかもしれません。まぁとにかく、私は、塾講師のアルバイトをはじめ、あいつはサークルと駅の近くのドーナツ屋さんで働きはじめ、あまり一緒に行動することはなくなりました。もちろん、プリクラも撮りにいかなくなりました。
でも、私はあいつとサークルの黒髪きのこは知らないような秘密を共有していました。あいつと私は実家から離れた大学に通っていたから、1人暮らしをしていました。あいつは何度もいうけど、だらしないところがあるから部屋はすごく汚かったんです。だから、あいつの代わりに私は部屋の掃除を始めました。それが2年前です。あいつは部屋が汚いから、人を家に呼んだことはありませんでした。でも、私が隙間時間であいつの部屋を掃除し始めてからみるみる部屋はきれいになりました。だから、ある日、私、あいつと久々にお菓子パーティでもしたいと思って、お菓子をもって部屋を訪ねたんです。そしたら、あいつの部屋から出てきたのは黒髪きのこでした。あいつはシャワーを浴びていたみたいです。その時は、まさにこの部屋みたいに時がとまったかと思いました。私があいつのためにこの部屋をきれいにしたのに、あいつが先に招待したのは私ではなくこの量産型黒髪きのこだったのかと。でも、さすがに部屋の前で突っ立てたら不審者です。私は黒髪きのこにお菓子を「サプライズでお菓子パーティしようと思ってたんだけど、邪魔しちゃ悪いから二人で食べて」とぱんぱんのコンビニの袋を渡して、きのこの返答を聞かずに帰りました。
大学2年生になると、大学内ではあいつを見かけなくなりました。やはり、2年生になると学部によってとる講義が大きく変わるので、当たり前なのですが。ただ、この間も私は継続して部屋の掃除をしました。私が掃除をしはじめてあいつもやる気が出たのか、私が部屋に行くときにはきれいになっていることが増えました。それは喜ばしいことでもあります。あいつが一人で片づけられるようになったのですから。私はあいつの部屋の掃除を生活のルーティーンにしていたので、手持無沙汰でした。そこで、それまで遠慮してあけてこなかった冷蔵庫を開けました。すると、冷蔵庫には賞味期限が近い卵と牛乳、悪くなりかけている小松菜がありました。私は、あいつのだらしない部分はまだ残っていたのかとため息を吐きました。でも、野菜が買ってあるということは、時々は自炊しているのかもしれない。それだけで進歩ですね。私は一回コンビニで買い出しをしてから、小松菜とかつおぶしの和え物、味付け卵、牛乳プリンを作って冷蔵庫に入れました。小松菜とかつおぶしの和え物はポン酢を入れました。あいつ、酸っぱいの好きなんです。これで、バイトとサークルで忙しくて、健康的な生活を意識できていないあいつもしっかりとごはんを食べるだろうと思いました。本当は主食も作っていきたかったけど、その時は手元になかったので。そして、次あいつの部屋にいくとその料理はなくなっていました。食べきってくれのかと思い、それからはあいつの好きな酸っぱいものを一品はいれるようにして、料理を作っています。あいつの好きなのはかつおぶしよりツナとか、肉より魚とか、そういうことは徐々に覚えました。苦手なものが入ってるとタッパーまるごと残してあるんです。さすがに覚えますよね。
あの日、私はいつも通り光の家に行きました。開けたら、黒髪きのこがいました。それは、黒髪が光のことを襲おうとしている瞬間でした。私は目の前が真っ暗になりました。あぁいう時って本当に視界が狭くなるんですね。貧血で倒れた時みたいでした。それで、夢中でした。もう、目の前の黒を光から引き離さないといけない。それだけを考えていました。今は、いや通報しろよと思うんですけどね。
気づいたら、目の前の黒髪は素っ裸のまま真っ赤な絨毯に横たわっていました。あぁ、よかった。これで、光が汚れない。黒髪は光の部屋に落ちた色とりどりの髪の毛よりも、汚い、存在が許されない化け物です。私は光にこれ以上見せてはいけないと思ってそのままベランダから黒髪を捨てました。捨てるために小さくするのはなかなか大変だったけど、まぁなんだかんだ光には甘いんです、私。
化け物を捨て終わって、ベッドで小さくなる光に近寄りました。光は言葉にならない言葉を繰り返していました。光は今まさに化け物に襲われるというショックな出来事が起きたのです。私は光が心底かわいそうに思えて、また黒髪への憎悪がわいてきて、光を抱きしめました。光の目からはぽろぽろとビー玉が転げ落ちました。私は、「心配しないで。いつでも私がいるから。」と言いました。ただ、安心させたかったんです。すると、光は「なんで、なんで、ゆきちゃん、なんで、なんで、、、」とまた泣いてしまいました。サイレンが鳴り響いていました。そして気づいたらここにいました。
ここまで聞くと私が正気を失った人間に見えるでしょう。それぐらい考える頭は残っています。でも、私だけが悪いんでしょうか。黒髪きのこは光を汚そうとした。光と私はお互い「大好き」同士なのに。物理的には正当防衛ではないでしょう。過剰防衛です。でも、黒髪はもちろん、あのサークルも、バイトも、光を汚そうとしたんです。光は大学に入ってから、茶髪になりました。メイクも社会が求める「モテ」を明らかに意識していました。私服もズボンばっかりだったのに、ミニスカートをはいて足を出すようになりました。そんな姿は私にだけ見せればいいのに、大多数にさらすようになったんです。これが汚れじゃないと言えますか。光を精神的汚染したことは、光にも私にも傷をつけました。だから、これは精神的には正当防衛なんです。改めて、私が悪いのでしょうか。
「お話し頂きありがとうございます。何点か質問させてください。」
「はい、どうぞ。」
「あなたは光さんが好きでしたか」
「答えたくありません。もっと正確に言うなら教えたくありません。私の光への気持ちは私の宝物なので」
「では、光さんはあなたのことが好きでしたか」
「教えたくありません。大好きだと書いてくれたあの日から、私たちは最も尊い感情を共有してきたと自負しています。その宝物をだれにも見せたくありません。あと、「すき」とか「愛している」なんて陳腐な言葉で表せるものではありません。」
「なるほど、では別の質問をします。どうしてこの話をしようと思ったのですか。」
「ここに来るまでにいろんなことを言われました。私は今まで、私が持つ光への感情だけは誰に何を言われてもゆるがないものだと、思ってきました。今でもそうです。でも、光は違うかもしれないと考えてしまいました。光はもしかしたら私への気持ちを信じられなかったのではないかと思いました。だから、私を部屋に呼んでくれないし、量産型黒髪きのこなんかと関係を持とうとしてるのかと。私の気持ちをためしていると思いました。そう考えると、光は私の光では既になかったのだと思ってしまって…はい、うまく言えないのですが」
彼女は顔を下げて口に指を当てて深く考え込んでいる。言葉を探しているのだろう。ただ、彼女の中で納得できる正解は作れるだろうか。彼女にとって正解は事実としての正解ではなく、彼女が許すことのできる「きれいな言葉」だ。それはもう彼女の中に残っているのだろうか。彼女は言葉を見つけられなかったらしく、あきらめたように顔をあげて口を結んでいる。
「あなたが後悔していることはありますか」
「後悔していることは、なんでしょうか。光と出会ったことでしょうか。でも、出会わなければ私ではないとも言えるかもしれませんね。テセウスの船のように。」
「あなたにとって光さんはどういう存在でしたか。」
「何度でもいいますが、言いたくありません」
「では、光さんがあなたのいう黒髪きのこ、名前を田口祐樹さんという男性とお付き合いをされていたことは知っていましたか。」
女は感情が無くなった能面を張り付けた。部屋には変わらず青が吹き込み、緑が揺れた。女は膝の布をきつく握りしめた。絞り出すように、うめくようにしゃべりだす。ただ表情は凍ったままである。
「…嘘だと、夢だと、なんども思いました。光と私は「大好き」を言い合った仲なのに、光が私を試していると思っていました。」
「思っていたということは、今は違うのですか」
能面が崩れる。決壊したダムのように彼女の感情はあふれ出した。絵の具のチューブを全部でたらめに出してぐちゃぐちゃに混ぜた色。そんな色を彼女はまとっている。純白と対になれる漆黒ではなく、泥。彼女自身も飲み込んだ泥が流れていた。
「わかりません。私、光と出会えたことが誇りだったんです。私のたった一つの、パーツだったんです。私は光で、光への想いでできている。当たり前に、光もそうだって、信じてたんです。どんなに普段一緒にいなくても、光と私は、お互いのたった一つだって。当たり前に。でも、光はそうじゃなかったんです。そうじゃなかったんです。」
彼女は泥にまみれながら「そうじゃなかった」と何度も繰り返した。彼女の光へのたった一つの愛は、彼女の認識をゆがめながら泥に変わってしまった。この結果に、どのような要因を見出せばいいのか。吹き込む青も揺れる緑も何も答えをくれはしない。
「あなたは桜の花びらが自分の掌に落ちてきたらどうしますか。その花びらは一瞬で「特別ななにか」に見えるでしょう。足元に落ちた桜の花びらは踏みつぶしているのに。私はこの桜を大切に宝箱にしまえばよかったのです。間違っても桜の花びらを掌にもう一枚のせようとするべきではなかった。もう一枚をのせようとするうちに、持っていたはずの一枚もどこかに消えてしまうでしょう。他者から見れば私は私をそう語れます。あなたもそう思うでしょう。でも、あの時の私は掌の桜だけでなく、自分も「特別ななにか」だと信じていたのです。信じていたかったのです。不幸にも。」
彼女はここまで早口でいいきると、ある程度落ち着いてきたのか呼吸を整えて、椅子に座りなおした。もう少し彼女の深い部分まで聞いておきたいところだが、そろそろ時間が来てしまう。この部屋の時間は止まっているが、もうすぐ次の仕事がやってくる。そろそろ切り上げねばならない。
「なるほど。貴重な話をお聞かせ頂き、ありがとうございました。」
「最後まで、単調な返答ですね。まぁもう死んでいるのであなたのことはどうでもいいのですが…あぁ、そうだ、私からも質問してもいいですか。」
「はい、どうぞ。」
「こんなこと聞くのは変かもしれないですけど、私はどこにいくのでしょうか」
「その質問、みなさん聞かれますよ。」
「そして、それは神のみぞ知ることです。」
人間社会で重大な過ちをおかした人が死後集められる部屋、イウスティチア。
私はその人間の話を聞き、過ちの内容、過ちをおかした人間の人となりを判断し、神に伝える仕事をしている。役職名などはない。
ここには、今日も過ちをおかした人間がやってくる。青は変わらず吹き込んでいる。
メメント・エラー 更科鳥 @sarasinatori
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