「消える」を含む小説

大学を卒業し、ニートの柳田裕也(やなぎだゆうや)は親からもう仕送りをしないと言われてしまう。そんなある日のこと、郵便受けに入っていた一枚の求人広告が夜見旅館(よみりょかん…

『うたかた』とは水面に浮かぶ泡のことで、 はかなく消えやすいもののたとえです。はかなく消えるものに美を見いだし、「もののあわれ」を良しとする日本人特有の言葉です。川の流れに浮かぶ…

ある学者の“仮説”により、世界は消えた。 たった一人の学者の仮説により、世界が消えるなど一体だれが想像できただろうか……。 世界的パンデミック、未知のウイルス、それらは複雑に絡み…

時は20世紀末、東京の片隅で。 少女は踏切脇の骨董品屋で、奇妙な古い一輪挿しを見つけた。その表面にはびっしりと、古い護符が重ねて貼り付けられている。少女は一枚、また一枚と護符を…

　あなたは夜空に流れる流れ星に、お願い事をした事はありますか？ 　流れ星が消えるまでに３回願い事が言えると願いが叶う・・・そんな話は聞いたことはあっても、叶えた人の話は聞いたこと…

　ここ最近、吸鬼町(きゅうきちょう)では人攫いの事件が頻繁に起きている。その九割が女子中高生。 　そんな吸鬼町を、夜遅くに歩く一人の少女。 　黒髪に学校の学生服を着て歩く少女の後…

　還暦の男に時々刻々去来する。過去・現在・未来が混じり合う。 　生と死。 　奇妙な人たちが次々と現れては消える。

　"魂"ある意志と命、それらを産み育む世界は無限に存在する。それら世界と時空の数々を渡り歩く者たちを「旅人」と呼び、時には新世代の「神」として後世に語り継がれていた。 　その旅人…

少年は何も知らずに起きた、記憶が何もなく あてもなく歩く、「変わり果てた」とある場所を歩く そして少年は一人の「男女」と出会う 一人の「男女」は彼を見つけてこういった 「君を消し…

祖母の面会に来た高校生、榊護（さかきまもる）は 病室を間違えて鏡雪姫（かがみゆきひめ）という少女と出会う。 彼女は渇消症（けっしょうしょう）という、 水を飲まなければ骨すら残らず…

普通に生き、普通に死ぬはずだった人生。 それは少し足を踏み外しただけで全て夢に消える。 柳風斗、彼も日常から滑り落ちた一人。 そこにあるのはただ、彼を喰らわんとする深淵があるのみ…

パソコンの中に眠っていた物語を、 数年振りに揺り起こしてみました。

辛い時、死にたい時、ただ側にいて「大丈夫」と言ってくれた親友を想って書いたものです。 一度負った傷は消えない。前には進めても、完全に消えることはなく背負って生きて行かなければなら…

珍妙怪奇、不可思議千万な事象について「遊び」で調べる男、神市辰明を主人公に置いた連作短編シリーズ。 それぞれの物語は独立していますが、第５話（『友達人形』）に関しては、第１話〜第…

何も上手くいかないOL・菜穂子が気紛れに試した「嫌な気持ちが消えるおまじない」。 書いた魔法陣から出てきたのは、なんとフィギュアサイズの悪魔だった。 ──偶然呼び出した悪魔と暮…

　街外れの小さな研究所で世紀の大発明が生まれると言う噂を聞いた一人の盗人がその研究を奪うために研究所へ向かう。 　噂によれば研究所で作られているのは『消える薬』という透明人間にな…

中学二年生の春、人生二度目のモテ期を迎えた健。 この世界に僕じゃない『僕』が存在していることに気が付く。 　 ・記憶にないデートの約束。 ・やった覚えのない相合い傘。 ・昨日と違…

勇者の力に目覚めた史上最強の男ベルス。 彼は魔王を倒すため単身魔王の城に乗り込んだ。 魔王さえも圧倒していたが、魔王の秘策の前に敗れ去った。 次に自身が目を覚ました時は見知らぬ…

その声は祖父の部屋の中から聞こえてきた 決して入ってはいけないと言われていた祖父の部屋 しかし、祖父が入院したとき、どうしても入らなければいけなくなった そこにあった…