「青」を含む小説

僕らはいつまでも青い春にとらわれている。

　新型コロナウイルス流行が回避された『地球』の２０２０年。 　私立明星園高校の１年、巻島尸遠、元廣遥歩、桜塚航真の三人を主人公に物語は回る。 　巻島尸遠の祖父、巻島一元は世界的芸…

メタモルフォーゼ結婚編 （含：ヘテロ・BL） 続きの物語というのは往々にしてろくなものではない。

空の青さも海の広さも知らなかった少女が、世界へ踏み出す 佐世保に暮らす少女、海鳥　結喜はふとしたきっかけで故郷をドライブすることになる それまで外の世界に興味がなかった彼女は、…

――記憶の中の彼女は、青かった。 　俺がある一人の女性と出会って、別れるまでの話。 　記憶は青、想いは藍――。 （以前書いた即興詩：ラストに含めたものを元に、文章にしたもの…

煤けた光属性の男と、光を纏った闇属性の男。 どうしたって終末を迎える、ふたりの話。 俺・紹廸と友人・サクラの男ふたりが、いろいろなシチュエーションでこの世界の終わりを迎える、パ…

雨宮朱雨(しゅう) 雨宮吏滝(りる) 紫陽花と言えば何色を思い浮かべますか。 青やピンク、緑、白が有名ですよね。 日本では青や青紫が多いと思います。紫陽花は土壌のph値によっ…

貧乏貴族の張栄華はバス事故で1400年前にタイムトリップ。そこで都護府を治める官吏の娘、宵黎の身代わりとなり、青狼族に嫁ぐことに。 草原の異民族、青狼族の王宮では稼ぐ妻がいい妻な…

ねぇ、知ってる？空の色が青いのは、王様が間違って青いペンキを溢したからなんだって」 　かつて人間の心は、色が宿っていた。 　その心の色を塗り替えることで、人の心を変えるペイン…

　ジドル・レイ伯爵は身寄りの無い私にとても良くしてくれる。 　自分の大きな屋敷に私を住まわせ、温かい食事とベッド、衣服に勉強まで与えて下さった。私はとても幸せだ。 　だから、私は…

王子様と崇められた少女『碧』と、お姫様と愛された少年『蒼』。 持て囃されて育った彼らはやがて性別を偽る。彼が彼女であること、彼女が彼であることは、2人だけの秘密。

大好きなご主人様といつも通りの休日が始まると思っていた矢先に今日は街へ行かなければいけない用事があると伝えられる。 ご主人様は何か隠し事をしている。 私が居ては何か不都合なこと…

青華歌劇団。それは日本に存在する男性だけが入団することを許された特別な劇団。 劇団を目指す幼馴染を持つ私は、自分の恋を隠すしかない。 青華歌劇団は結婚したら退団するという習わしが…

俳句二十句連作

オタクな男子高校生、竜胆勝人は漫画を買った帰りに援助交際いわゆるパパ活の相手と勘違いされ、同じ高校の後輩である柊美咲に声を掛けられる。それからという者学校生活の中でやたら俺に近づ…

その桜は、青く色付く 咲き誇る満開の桜。その内に、ふと揺れる異彩。少女、石動椎名《いするぎしいな》が出会ったのは、薄紅の濁流の中にあってなお鮮烈に芽吹く、青い花弁だった。

　これは声優志望の青子の、のんのんと続く苦労話と、それに関わる、愉快だったり不愉快だったりする人々のお話である。