「息」を含む小説

とあることがきっかけで人の嘘を見破る能力が芽生えた詩月は、息をするように嘘を吐く人間のことを信じることができない。 詩月はどこか人と距離を置きつつもそれとなく日々を過ごしていた。…

　　ふと考えた。彼女との日常を。 一緒に生活を始める中、何を思い何を考え何に息をしているのか。そんな中、息詰まった彼女との生活を少し改める機会がで来た。しかもベッドの上で─。僕…

　マリー・へスぺリデスは、スオカ王国の次期国王オイジュス王太子と初夜を迎えていた。 　マリーは、幸せな新婚生活が待っていると胸を高鳴らせていたが、夫である王太子に寝室のテラスから…

漫才ー１グランプリ決勝に進んだ、牛島翔吾。お腹の痛みと戦いながら、相方の山田と決勝の舞台にいざ上がる。漫才は上手く進み、いよいよ最後のボケ。ツッコミが強すぎて……予測不能の展開に…

　とある世界を、ある事をしてしまったがために混乱と恐怖に陥れた世界最強の大罪人——ブラッドは、20年にも及ぶ世界との闘いで遂に殺されてしまう。 　そんなブラッドは死ぬ直前、 …

　短編二本立て。 『でっど（オア）あらいぶ』 　… 　癌で倒れた父親にできることはもうなかった……心電図が死を察した。 「ご臨終です……？」 　死んだと思えば息を吹き返し、かと…

　伝説の英雄レンヤに憧れる、［英雄］の職業（ジョブ）を持つＢ級冒険者ゲルトは、パーティーの仲間であるアデルを実力不足として追放した。 　その、二年後。 　すっかり落ちぶれたゲ…

草子は夫が浮気をしている事実から目を逸らし、息をひそめ死んだように生きていた。ある日突然見知らぬ男に拉致される。男から「もうすぐ自分は死ぬ。だから三日間だけ一緒にいてほしい」と頼…

　それは〈ジェムライド〉と呼ばれるＶＲゲームを行う２人の男女。 　結婚式の前日、大海剣と川居倖は同棲している部屋にてゲーム三昧に明け暮れた。 　この２人は幼馴染かつオープンなゲ…

海辺に住んでいる、恋に恋する女性はこの国の王太子が好き。 姿絵を見つめてはきゅんきゅんしたり、切ないため息をついたり。 ある日海に見慣れぬ船があるのが見えた。 何やら胸騒ぎ…

僕は十五年間引きこもりだった。 十五年間引きこもっていたけれど、意を決して母さんと顔を合わせることにした。 そうしたら母さんは笑ったんだ。 笑って笑って、ヒュゥ、と息を吐いた。…

写真を生き甲斐にしていた恩師、給仕長が亡くなった。 吹雪の夜明け、毎日撮影ポイントにしていた場所で息絶えていた。 彼の作品は死してもなお世に出ることはない。 歌手の夢破れ、父の…

ときどき、日常から脱したくなる　息が詰まりそうになる そういうとき、あなたはどうしますか？ ４０字×４０行で書くショートショート２２作品目 １００作品まで頑張ります！

　魔法使いの孫、木洩日じぞうこと僕は。 　息の詰まる毎日に期待していた。 　 　教室の扉を開いて。 　彼女は登校してきたんだ。 　退屈な日常を、ぜんぶひっくり返してくれるような、…

　世間を騒がせている怪盗集団『かたゆでたまご』は、いまどきにしては珍しく予告状を送り付けては警察と対峙し、なのにその尻尾すら掴むことができない謎多き集団だ。 　俺が警察官になって…

これは、とある2人が過ごす最後の春の物語

　仕事が楽しい、家族大好き、自分の街が大好き、悲壮感のない嫁ぎ遅れ令嬢18歳。 　　庭園で視線を交わした青年が、正装で目の前に現れた。毎日、薔薇を贈ってくる彼は、誰？ 　恋が何…

歪んだ性癖の「僕」と、何ひとつ歪んでいない女の子のお話。 ハッピーエンドになりえないお話。 短編です。

　恋を夢見るオルラーフ王国王女エレノア(16歳)の婚約者は、アダルベラス国王シルヴィス(39歳)。 　しかし輿入れしたその日に、偽装結婚ののちに王弟子息クロヴィス(8歳)との結婚…

ある日、村一番の醜悪だった女が生まれ変わり、誰もが息を呑む美人となった･･････！ 闇に愛され、闇を愛した彼女の、壮絶でアツい、革命の物語。