仕事に対して一切手を抜かない給仕長(プロ)
夢を追いかけ続ける写真家(おじさん)
どちらも一人の男の姿
夢破れて地元北海道へ帰ってきた主人公と、
夢のためにキャリアを捨てて北海道へやって来たおじさん。
対極的な二人。
給仕長の言葉は仕事をしている人間なら誰もが心に刺さる、
耳が痛くもあり、でも可能ならそうありたい、と思う言葉でした。
若い主人公の気持ちも分かるからこそ、更に。
大自然が広がる北海道に店を構えるフレンチレストランに一度行ってみたい、
そう思わせてくれる丁寧な情景描写と人物の描写。
心と技術を注ぎ込んだ料理のような、素晴らしい作品。
私もおじさんほど本気じゃないですがカメラで風景撮るので、
おじさんが北海道の綺麗な風景をファインダーに納めてシャッターを切り、
目を輝かせている姿が思い浮かび、微笑ましく口元が緩みます。
北海道、行きたいなぁ。