「嫌いはいや」を含む小説

マナギ・ペファイストとミュレーナ・ハウゼリアの関係は複雑だった。 友人と言えば気心の知れた友人であり、店員と常連客と言えば誰にもわかりやすく、半ばストーカーと被害者と言えば当然…

さなコン2024応募作。

そこそこのお金持ちで親同士が決めた許嫁がいる、まるで物語から出てきたかのような美しい容姿に気品を感じさせる微笑を浮かべているのは何を隠そうこの私、天童絢香である。 なんの不自由…

彼は人間が嫌いだった。 幼い頃から人見知りで友人はできなかった。

高校3年生の「こと」は真面目に生きることに辛さを感じている。夢に挑戦できない自分も、毎日ただぼーっと生きる自分も全部嫌いだ。そんななか、文化祭のクラス映画を作ることになる。映画制…

魔法使いのエリンジュームは今日から魔法学校の教師になる。 そんな彼女の初出勤日に校長から言い渡されたことは教師との模擬戦に参加することであった。 争いが嫌いな彼女の戦い方とは…

とある世界のとある神がいた。 彼は異世界間の転生を担当する存在だが……前の担当者のおかげである問題に直面していた。 そんな彼の元に今日も迷える魂がまた一人―――。 ※注意…

「源氏物語」をもっと身近に感じていただけるよう、ラノベ風にアレンジしてみました。…というのは建前で、じつは自分もまだ読んだことないんです。なのでいっしょに1000年前の日本へタイ…

　中学生になっても声変わり一つしないうえに、中性の顔立ちだったことをからかわれていた主人公、流羽睦月(ながれほむつき)。中学の文化祭のときに、友人の悪乗りで女装させられることに。…

母を早くに亡くし、父は、世界的なロボット工学の仕事で家庭を顧みない。 そんな子供だけの家に、長男、長女、双子の弟と妹の世話をするために、 父が作った家政婦ロボット、ロビンがやって…

「君は一体、何者なのだろうね？」 「私は私です。それ以上でもそれ以下でもない」 新東宮の即位に沸き立つ中、南雲燕は藤の宮ーーーー蘇芳と花姫行列を見ていた。 そこで自分の名前が南…

伊織が猫を拾う話。

「ごめんなさい」 その一言で八葉幸司《はばこうじ》の中学校生活が終わりを告げた。 この告白のために慣れない雑誌を読んだり、体を鍛えたり、普段聞いたことのない曲を聞いたり、流行…

　別によー、自分の語りたい事ここに載せればよくない、と思うことしばしあるのさ。まあそうだけども、焦らす事もまた一つの作り方。分かる最低限を出して、次第に小出しにするのも、作品の作…

｢……仕事、探さなきゃ｣ キツネの耳と尻尾をもつ妖狐の氷室（ひむろ）は、闇組織《闇の竜》相手に商売する魔法具職人。 近年、平和になりつつある世界情勢の変化により、闇組織は弱体化…

子供の頃から、その臭いは嫌いでした。嗅げても、何の役にも立たないのに、ただ辛いだけだから。

　加工術師とは、地面や紙、武器防具に特殊な記号を記す専門の人間のことをいう。加工術師が記した記号に魔力を流すと、その記号に応じた効果が発動するのである。そして、加工された武器防具…

今は連絡していない友達。 ネットだけの友達。 今、会える友達。 遊ぶこと。 これまでの仕事。 今の仕事。 働くこと。 好きなこと。 嫌いなこと。 ひとりで思ったことを。